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折々のチェスのレシピ(61)

この局面の白の駒組みの瑕(キズ)や問題点を指摘してください。

いくつもありますが、先手なのになぜこんなに消極的な駒組みをしたのかが謎です。黒にセンターポーンで位を取られてしまっています。これがまずはかなりまずいです。

次に、なぜナイトがh2にいるのか? 活用を意図していないとしか考えられません。

また、黒の次の手番で、

ナイトを引かれて右辺への展開に備えられてしまうと、ほぼ唯一前線に出ていたビショップ(b5)がターゲットを失ってほとんどなにも仕事をしていないことになってしまいます。

どの駒もほとんどなにもしていないに等しいこのような序盤の駒組みは間違ってもしないようにしてください。それなりにスコアが高くても、受けばかりを重視して序盤を作ってくるプレイヤーは一定程度存在します(今回の例のように)。

白が初手d3やe3で入ってきた場合には、かなり弱気なプレイヤーだと判断してもほぼ間違っていないので、黒はどんどん手を作っていくことができます。そのうちご紹介するつもりですが、chess.comでスコアが1300以上になってそこから勝っていくためには、相手の構想を先回りして駒組みをしていくことも必要になってきます。チェスの場合、最初の数手で相手の大まかな構想が見えてきます。それに応じてこちらも柔軟に駒組みを変化させたり、相手に瑕を作らせる手を指したり、ミスを誘ってみたり、いろいろと楽しみがあります。


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