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折々のチェスのレシピ(202)
序盤の駒組みがどれだけ重要かをあらためて見てください。
![](https://assets.st-note.com/img/1698235617066-Cdx5IfEOiK.png?width=800)
すでに黒は劣勢です。その理由は、いうまでもなく、白にセンターを制圧されてしまっているからです。黒はこの形を絶対に阻止しないといけませんでした。
局面を戻します。
![](https://assets.st-note.com/img/1698235713602-NZVn55aGzJ.png?width=800)
この時点で黒は、
![](https://assets.st-note.com/img/1698235750408-l2OF2HOhva.png?width=800)
g6とポーンを上げてフィアンケットを目指しますが、フィアンケットなどしている場合ではありませでした。
「チェスのレシピ」や「新・チェスのレシピ」で何度も書いていますが、dファイルのポーンというのは、初めからクイーンに紐付けされており、「強いポーン」です。よって、dファイルのポーンのこれ以上の進出を許すと、第1図のような局面を招いてしまいます。
ということは、第2図で黒は、
![](https://assets.st-note.com/img/1698235964419-G1XqmazhpY.png?width=800)
e6として、白のdファイルのポーンの進出を止めておかなければいけませんでした。これはほぼ絶対です。
少し誇張して言いますが、序盤というのはdファイルのポーンをめぐる攻防です。これを失念すると序盤で必ずと言っていいほど形勢を損ねてしまいます。
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