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折々のチェスのレシピ(46)

どんなに長くてもあと9手、相手が受けを間違うとあと6手でメイトできる局面です。

第1図

ここ数回「折々のチェスのレシピ」を読んで下さった人にはすぐに思いつくと思います。

そうです、

サクリファイスの出番です。相手の守り駒を剥がします。黒はこれを受ける手がありません。黒は必ずメイトされますので、すべての選択肢を考えてみてください。

第1図の局面においてすでに白は勝勢ではあるものの、ここでサクリファイスしないと、ひょっとしたら紛れがあるかもしれません。ここぞという時に決められるかどうかは、勝敗に直結します。数手先を読めれば、サクリファイスは怖い手ではなく、むしろ喜んで指したい手になるはずです。

今回は簡単な例をご紹介しましたが、サクリファイスの感覚を覚えてもらえると嬉しいです。

何度か簡単にご紹介しましたが、もっと序盤でもサクリファイスが自分の優位に繋がる手筋はたくさん存在します。いずれまたご紹介します。


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