折々のチェスのレシピ(351)中盤戦
駒があちこちでぶつかり合っていかにも中盤という局面です。
白はここで駒を捌いていくとかなり有力な手筋を作ることができます。目的はd5にナイトを設置することです。よってdファイルでポーンを捌き合います。
捌きあったところで、
予定どおりナイトを進出させます。ここで黒からはもしかしたら、
ビショップ取りにポーンを当ててくるかもしれませんが、
放置してBf4とします。次に白はNc7が狙いです。Nc7とされると黒には適切な受けがありません。よって黒はビショップを取ることはできないのですが、ほとんどの人が取ってきます。
Nc7以下がいかに厳しい手順であるかを連続してご覧いただきます。
こういう手筋を知っておくと、中盤でどのように指していけばいいのか割合すぐに判断ができます。そんなことを言われてもすべての手筋をあらかじめ憶えてはおけないと思われるかもしれません。そんな時は、中盤の手筋はナイトの進出とビショップのサポートで成り立っていることが多い、と憶えておくとその場で手筋を発見することも可能です。
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