新・チェスのレシピ #9 チェスでスコア1300点超えを目指す人のために
ネットで対局をしているとほとんどが初めての対戦相手のため、相手の棋風や癖、傾向などを知る術がありません。よって、白ならば自分の自信のある出だしで始め、黒ならば相手の一手目を見てどの戦型を採用するか考えるかと思います。
しかし、数手指すと相手の性格というか棋風の一端が見えることがあります。
序盤、ここまで進みました。黒の棋風がある程度わかるのではないでしょうか。まず、あまり計画的な指し回しはしてこないだろうなと感じます。具体的には、明確な指針がないままに攻めを急ぎ過ぎています。そのため、守りがおろそかになりがちなプレイヤーだろうと想像できます。
となると、白は次に試したい手があります。
黒はここでキャスリングをしないとすぐに大変苦労することになりますが、読みが当たって守りの手(キャスリング)を指しませんでした。
こうなるとこの一局はほぼ白の思うままになりそうです。
ここから数手進んだ局面が下です。
次に白はNe6+で、ほぼ黒にとってはゲームオーバーです。
序盤、定跡どおりに指してくる相手の棋風を判断することは難しいですが、定跡を外れた瞬間に棋風が見えることもあります。
一定の高いスコアを出せるようになった人は、相手の手の意図がある程度読めるようになっているはずです。それを受ける技術も身についているでしょう。ただ、受けるだけだと攻めが遅れがちです。よって、今回のように先回りして手を作って行ったり、あるいは相手の攻めを受け流して手を進められるようになると、さらにスコアはアップするでしょう。
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