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折々のチェスのレシピ(184)
今回は序盤のよくある局面をテーマにします。それもやや詳しく。
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ここまでの展開は問題ないと思います。しかし、ここで白は優勢ながら岐路に立たされます。どちらを選んでも一局ですが、ある程度の大局観が必要になるかもしれません。
まず、
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c4のポーンを捌いてしまう手があります。これは単にポーンを捌くだけではなく、
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黒の序盤の弱点であるf7の地点を狙う意図があります。
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黒が単純にe6と受けてきたら、上のように相手陣地に突っ込みます。また、
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f3のナイトを取ってきたりしても、それは一旦放置して、当初の狙いのとおり、f7にビショップでオーケーです。これで黒はキャスリングができなくなりました。
それとは別に、
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第1図からe4とポーンを突く手もあります。もちろんこれは次にe5を狙っていることはいうまでもありません。
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このように単純に受けてきたら、
![](https://assets.st-note.com/img/1696940898103-slEk5CI0zH.png?width=800)
ナイトで取ってしまえばいいですし、
![](https://assets.st-note.com/img/1696940947048-YDiLNWTYgP.png?width=800)
このナイトが邪魔だと思い黒がc6にナイトを跳ばしてきても、このように引いておけばまた両取りが残ります。常に手番が白に回るのも有利な点です。
実戦では必ずしも今回の例のとおり進まないかもしれませんが、こうしていくつかの手筋を憶えておくと、あとはそのバリエーションになります。そのバリエーションをまたこのように次の手、次の手と研究していくと、チェスの場合、ほぼメイトまで突き詰めていくことが可能です。ただ、結構膨大ですが・・・。
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