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折々のチェスのレシピ(104)
序盤におけるセンターポーンの重要性とその捌き方については何度かご紹介してきました。今回はセンターポーンを軽視した指し方をした例でいかに中央付近が大切かを認識していただきたいと思います。また、センターを構築してこない相手に対しては面白い手筋がありますので、そのうちのひとつもご紹介します。
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この時点ですでに先手の白は後手を踏んでいます。なぜなら、
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ナイトを繰り出したくてもすぐにこのようにされてしまい、どちらのナイトも動かせなくなっています。そこで白は第1図からようやくセンターのポーンを使い始めるかもしれませんが、
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dファイルのポーンにせよ、eファイルのポーンにせよ、ひとマスしか上げることができません。
こうなると、黒からは面白い手筋があります。
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白がナイトを動かせないことを見越した手です。よって白はポーンで受けてくる可能性が高いです。
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こうなると白は黒の術中にはまってしまいます。
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黒は取られてしまうg4のビショップを放置して別のビショップを繰り出します。きっと白はビショップを取ってくるでしょう。
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黒はこれを、
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ナイトで取り返します。この局面に対して、白はNh3と受けるしかありませんが、
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ここから白はうまい受けがありません。
今回ご紹介した手筋は一例ですが、序盤でセンターポーンを構築してこない相手に対しては、これ以外にもあっという間に追い込んでしまう手筋が存在します。また機会を見てご紹介する予定です。
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