折々のチェスのレシピ(343)中盤戦
大局観が必要とされる中盤の局面です。
黒は低い陣形で攻めの糸口を与えないような作りをしています。よって、
その流れを継続するならばここでキャスリングをするのも悪くはありません。また、守り自体にほぼ不安なないので、
さらに安全度を高めるという考え方もあります。おそらくクイーンでナイトを取ってきますが、
見てわかるように、白は左辺がガラ空きで、しかもビショップを取られてしまったことで攻めの迫力がまったくありません。黒はここでキャスリングをしてもいいですし、Qe7とクイーンの可動域を広げておくことも考えられます。いずれにしても差し迫った脅威がない状態ですので、相手の手を見てその後を考える余裕が黒にはあります。
脅威となりそうなビショップを排除してしまえば、あとは余裕ができるというのがここでの大局観です。そうすればややゆっくりと指していける局面です。
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