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折々のチェスのレシピ(322)キャスリング考

また黒からの目線です。

次に黒はチェックが掛かります(Qa4)。よって、ここでキャスリングをする選択も正しいと言えます。ではここで、別の手を指してわざとチェックをかけさせてみます。

これに対しては、

クイーンを当て返すことができます。白はクイーンの交換に応じられないはずです。なぜなら、交換しても優勢になることがないからです。

ここまで「キャスリング考」で黒がキャスリングをしない、ないしは保留する例ばかりをご紹介していますが、それは前回書いたようにキャスリングを保留する一手で他の手を指したいからです。

黒は後手番ゆえにどうしても手が遅れます。それをどこかで(できれば序盤で)後手番の不利を解消したいところです。その際、使える手のひとつがキャスリングの保留です。


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