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ビットコイン=デジタルゴールドであり、イーサリアム=デジタルオイルである話

Receptの大島です。
今日は暗号資産周りのスラングについて紹介していきます。


ビットコインとイーサリアム

皆さんは暗号資産(仮想通貨)と聞いてなんの銘柄を思い浮かべますか?
誰もが思い浮かべるのがビットコイン、少し詳しい方だとイーサリアムも思い浮かぶかもしれません。

暗号資産の時価総額を見ると

ビットコイン:180兆円
イーサリアム:60兆円
暗号資産全体:340兆円

となっており、この二銘柄が圧倒的な流通量を占めています。
(2023年下期のデータなので、最近のビットコインバブルで多少の変化はあるかもです)

この二銘柄ですが、
ビットコインは「デジタルゴールド」
イーサリアムは「デジタルオイル」
と言われています。

この呼び名は意外と深く、特にイーサリアムという暗号資産が秘めた可能性を理解する上で有用です。

◆ビットコイン(デジタルゴールド)

ビットコインと金が色々似てるよねという話です。

例えば

・希少性

金もビットコインもその量に有限性があります。
ビットコインは発行上限が2,100万枚と決まってますし、金も埋蔵量は上限があります。

・採掘コストが高い

ビットコインを採掘(マイニング)するためには膨大なコンピューティングリソースが必要です。
金も鉱山から採掘する必要があるので相応なコストがかかります。

・金融資産としての特徴

両資産とも価値の裏付けを特定の国や機関がしているわけではないので、金融情勢や経済状況の影響を受けづらい性質があります。
資産ポートフォリオにインフレヘッジとして加えられるシーンも増加しています。

元来備わっている特徴、金融資産としての性質が金とよく似ているため「デジタルゴールド」と呼ばれています。

◆イーサリアム(デジタルオイル)

オイル=石油ですが、石油はあらゆるマシーンを稼働させるうえで欠かせないものです。

イーサリアムでは様々なプログラムを稼働させることができるのですが、そのエコシステムが持続的に回り続けるうえでイーサリアムコインは欠かせない存在です。
スマートコントラクト(自動化された契約)と呼ばれる革新的な仕組みを最初に生み出したのもイーサリアムですが、この仕組みを実現するうえでも価値媒体であるイーサリアムコインは欠かせないものです。

注:ややこしいですが、インフラ基盤であるブロックチェーンとしてのイーサリアム、暗号資産でありチェーン上で流通する価値媒体としてのイーサリアムがあります。
これらの呼び名が分かれているチェーンも多いのですが、ビットコインとイーサリアムは同じ呼称となっています…

手数料としての役割を果たしエコシステムへの攻撃を防ぐ(攻撃する際に莫大なコストがかかる)、エコシステムの発展に寄与した人への報酬として機能する、などの役割を通してエコシステムを支えています。

言い得て妙

ビットコインは「管理者がいない決済の仕組みを実現する」ために開発されたものです。
それ故、決済機能に特化したブロックチェーンであり、決済以外の用途で利用することはあまり出来ません。

イーサリアムは「ワールドコンピューター」と称される通り、これまで実現しえなかった革新的なアプリを生み出すために開発されました。
それ故、イーサリアムコインは様々なアプリケーションを稼働させるための潤滑剤として機能するよう設計されています。

暗号資産と一口に言っても、どういった目的で開発されたのかによってエコシステムにおける役割は変わってきます。
単に価格が上がった下がったのマネーゲームを楽しむために生み出されたものではないため、意外と奥深い世界です。

ちなみに「単に価格が上がった下がった」を楽しむためだけに開発されたコインは「草コイン」と呼ばれたりします

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