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Web3について

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Recept社員(主に大島)がWeb3について思ったことを書いてます
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VCとNFTの類似点・相違点

こんにちは。 Recept 大島です。 私はWeb3業界、特にNFTと深くかかわってきました。 個人で一時期やっていたWeb3アセットの売買もNFTを中心にやっていましたし、銀行でプロジェクトリーダーを務めた施策もNFT関連でした。 そして今、起業して取り組んでいる領域が「DID/VC」という技術です。 DID/VCはWeb3のムーブメントの中心にいる技術ではありませんが(親戚くらいの感覚)、NFTとの共通点も多いと個人的には思っています。 もっと言うと、 私がNFTに

Web3の流派

Web3の中にも色々な流派があります。 ここでいう流派とは「なぜWeb3に魅力を感じているのか」の回答の違いです。 Web3にほれ込んでいる人の中でも、Web3のどんな点に惹かれているのかというのは一様ではありません。 今日は、これまで私がWeb3界で出会ってきた各流派について書いていきます。 ①打倒GAFA派閥 これまでの既存プラットフォーマーによる市場寡占・情報寡占に対するアンチテーゼとしての文脈です。 ネット上で過ごす時間が増え、インターネット上のデータとして

信用できるのは自分だけ、それ即ちWeb3

Web3ってなんですか?と言われて、一番手っ取り早く答えるとしたら「自分だけを信じればいい世界」になると思います。 今日はその背景について書いていきます。 「信用できない」ことでかかるコスト今の社会には顔も知らない誰かを「信用しないといけないシーン」があります。 分かりやすい例を挙げると ・Twitterで知り合った転売屋と金銭が絡んだ取引をする ・海外のサービスを利用するためにクレジットカードで先払いをする 無条件に他人を信用するリスクは高いので、それを軽減させるサー

Web3 vs 鶏と卵

Web3あるあるとして鶏と卵問題があります。 例えば例①:ブロックチェーンを社会の共通データベースとして使う 例えばブロックチェーンを社会の共通データベースとして使うという話。 ブロックチェーン上にある情報は、スマートコントラクトで高度に融合させたり、金流と結びつけることができます。 ただ、例えば不動産取引をブロックチェーン上で効率化させるとして、そこで扱える物件数が少なければ利用者はなかなか増えないわけです。 また情報は資産なので、既に多くの情報を抱えている事業

Web3と自己主権

Web3とはWeb3は次世代インターネットと言われる概念の名称です。 大きな特徴として「ユーザーが自身のデータをコントロールする権利を持つ=自己主権型の情報管理」であるという点があります。 技術的には、データを操作するための秘密鍵をユーザーが自身のスマートフォン等に格納することで実現しています。 (秘密鍵を格納するアプリケーションをウォレットと呼びます) 従来のインターネットではデータを操作するのは事業者であり、ユーザーはその操作を指図する立ち位置でした。 Web3では真

ビットコイン=デジタルゴールドであり、イーサリアム=デジタルオイルである話

Receptの大島です。 今日は暗号資産周りのスラングについて紹介していきます。 ビットコインとイーサリアム皆さんは暗号資産(仮想通貨)と聞いてなんの銘柄を思い浮かべますか? 誰もが思い浮かべるのがビットコイン、少し詳しい方だとイーサリアムも思い浮かぶかもしれません。 暗号資産の時価総額を見ると ビットコイン:180兆円 イーサリアム:60兆円 暗号資産全体:340兆円 となっており、この二銘柄が圧倒的な流通量を占めています。 (2023年下期のデータなので、最近のビ