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マイコンの魅力

2.必ず使う物になる!


当時は、ms-works(現在のofficeみたいなソフト)を使い、表計算を必死に覚えていました。当時のソフトは今では考えられないほど不便でした。
表計算ソフトで表を表示するのに、ひとつのセルに下線を入れます。セルの1つ毎に下線を入れる作業を縦横に行うので、線を入れるのも大変でした。
足し算をするにも当時は関数も知らずセルにカーソルを合わせて+を押す事を繰り返し、合計のセルに到着するとenterで合計が出ました。果てしない作業でしたが、それでも仕事は大変捗りました。
プリンターもA4しかなく、B4の資料を作るのにA4を4枚プリントアウトして、セロハンテープで貼りコピー機でB4に縮小していました。
それでも、8時間掛かった作業は2~3時間で終わることが出来て、自宅に仕事を持ち帰らずに済むようになり、マイコンの購入は大正解でした。

ソフトも今と比べるとかなり不完全なものでしたが、マイコンのハード性能もひどい物でした。
購入したノートパソコンにはハードディスクは内蔵されておらず、データの保存は全てフロッピーディスクでした。フロッピーディスクも1枚500円~1000円くらいの高価なものでした。
マイコン自体にバッテリーは内蔵されていなかったので、電源コードを挿して利用します。コードを足で引っかけて抜けてしまい、データが消える事が何度もありました。当時は儀式のような工程でフロッピーディスクに保存していたので、バックアップも面倒で後回しにして2時間の作業もパーになることもありました。
現在のようなショートカットで保存とか、自動保存などは夢のような機能ですね。(簡単な方法はあったのかもしれません)

今思うと大変不自由な環境でしたが、作業も慣れて早く出来るようになり、他の資料を作ったりと大変重宝して楽しんで使っていました。
(活字が印刷できたので、他のスタッフからもファックスなどの原案も頼まれたりして、得意げに引き受けていました。)
この時には、これからはマイコンの時代がやってくると確信し、これからは多くの人が必ず使う物!になると確信しました。

しかし、約1年ほど経った時、運命の出会いがありました。

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