DMM(FANZA)GAMES『モンスター娘TD〜ボクは絶海の孤島でモン娘たちに溺愛されて困っています〜』が面白い
日頃よりDMM(FANZA)GAMESを嗜んでいる紳士諸兄ならば釈迦に説法だろうが、先日新しいタワーディフェンスゲームがリリースされた。なかなかに笑えるあらすじや( 無 駄 に )クオリティの高いPV、買い切り同人版の先行リリース等、事前登録時点で既に異彩を放っていた本作。
ブラウザ版のリリース後に少し出遅れてプレイしてみたところ、今までやってきたDMMブラウザゲーの中でも想定以上の面白さとポテンシャルを期待できるものだったため、その魅力を是非に共有したい。
王道スタイルのゲームシステム
「御城プロジェクト:RE」「アークナイツ」「にゃんこ大戦争」「ダンジョンメーカー」「ウィッチエクスプローラー」「千年戦争アイギス」等、パッと思いついただけでも独自の特色を持ったタワーディフェンスゲームが数多く存在しているが、本作はその中でも比較的ベーシックな戦闘システムである「千年戦争アイギス」を踏襲した作りになっており、なおかつ新しい要素を盛り込む事でより遊びやすく差別化が為されている。
その中でも私が特に良いと感じた要素が「配置後のキャラ移動」「倒された味方の再配置」「クリアランクにデスペナルティが含まれない」の3点だ。
「配置後のキャラ移動」は個人的に一番驚いた要素だ。通常、タワーディフェンスにおいてキャラクターは配置場所から動く事が出来ず、一度撤退させて再配置するしか場所の変更が出来ないか、そもそも再配置が不可能だった。
しかし、本作ではコストを支払う事で(制限はあるものの)任意の場所に移動させる事ができるため、撤退→待機時間→再配置という手順を介さず臨機応変にスピーディな応戦が出来るのが非常にありがたい。
上の事柄に関連して「倒された味方の再配置」もボス戦等でかなり助かる要素だ。難易度の高いステージになると、主力キャラクターであっても敵の猛攻に耐える事が出来ず倒れてしまう事が多分にある。
しかし、時間経過での再配置が可能な事により、復帰までに何とか持ち堪える事が出来れば形勢逆転も夢ではない。まぁ、アークナイツ等でも普通に実装されている要素なので、別段珍しいシステムではないのだが。
「クリアランクにデスペナルティが含まれない事」も個人的には非常に助かる。他のゲームがどうだったかは存じ上げないが、少なくともアイギスではクリアランク満点の条件の一つに味方全員の生存が含まれている。
そのため、常にステージ全体を見渡し、死にかけているキャラがいないか目を光らせなければならなかったが、本作ではクリアランクにそれらは関与していないため、うっかりミスで何度もやり直す羽目にならないのは嬉しい。
全体の雰囲気が統一された世界観
本作は可愛いキャラデザに緩めのタワーディフェンス、適度にボケとシリアス・萌えの入り混じった物語が見事に合致した世界観になっており、ブラウザゲーでたまに見かけるちぐはぐ感が一切無い。
そもそも本作はタイトルで分かる通り「モン娘とのイチャイチャを楽しみながら彼女達を愛でる」作品であり、本編や戦闘においてもキャラ描写にかなりの比重が置かれている事が分かる。
バトルシーンはデフォルメキャラがわちゃわちゃしているのを見ているだけでも楽しく、一貫してモン娘達を可愛く見せようという気概は素直に好感が持てる。
モン娘達が可愛い
本作はどのモン娘達も満遍なく可愛らしい。ブラウザゲーにありがちなレアリティ格差がないため、下級レアリティ(コモン)キャラでもレジェンド級に負けない魅力を持ったモン娘が沢山いる。
それはイラストの質であったり、ボイスの可愛さだったり、個別シナリオだったりに該当する。
折角なので、私の推しモン娘を紹介しよう。
彼女はヘルハウンド娘のケィナである。レアリティは最下級のコモンだが、それを感じさせない程ビジュアルと声がダントツで良い。
また、彼女は島の治安を守る(?)警察官なのだが、先輩のテルルを純粋に慕っていたり、おっちょこちょいながらも一所懸命に主人公に尽くそうとする健気な姿勢が大変愛らしく、私の荒んだハートが見事に掴まれてしまった。
戦闘時のSDキャラも無邪気な感じが伝わってきて大変良い。攻撃時の掛け声が若干うるさいが、慣れると存在感があって可愛い。癖になる。
性能面を見ても、彼女のクラスはスナイパーなので戦闘面でも使い勝手が良く、配置時に相手の能力値を下げる種族特性もあるため戦力として悪くない。
もっとも、ステータス完全上位互換のモン娘がいるので使う人はあまりいないだろうが、強化すれば十全に前線に立てるため私は愛用している。キチンと目をかければ活躍出来るのも本作の魅力の一つだ。
その他にも、下記のモン娘達は私のお気に入りだ。
サキュバス娘のクロミ。メインストーリーのレギュラーキャラで、レアリティは「R」。ムチムチボディで優しい、オタクが好きな要素が詰まったエッチなお姉さん。彼女の対人間お仕置きシーンはご褒美にしか見えない。あと声が解釈一致過ぎる。公式によるASMR発売が待たれる。
カッパードラゴン娘のセレン。メインストーリーのレギュラーキャラで、チュートリアルガチャで確定排出。レアリティは「EPIC」。
後方彼女面で主人公を見守るツッコミ枠寄りのボケキャラ。初見(本編時)は見た目と中身の乖離が凄かったが、男勝り口調ながら主人公に対してデレデレで甘々なのがとても可愛かったため問題無し。
上級レアリティである事と実質配布キャラなだけあって、ビジュアルも力が入っており見ごたえがある。あと、角生えてるからか3割増しに可愛く見える。
キャラデザと性格のギャップ
先ほど少し触れたが、本作は見た目と中身のギャップが凄いモン娘達が非常に多く、それが逆に新鮮だった。それらの多くは事前登録ガチャで目にしたモン娘なのだが、中でも私が一番困惑したのがメデューサ娘「ローレン」である。
メインシナリオに出てくるまで、事前登録ガチャ時のゲーム画面下にあった紹介画像でしか彼女を知らなかった私は「高飛車で冷酷なドS女王様」と完全に認識してしまっていた。
それ故、「気さくでチョロい年増おばさん」として登場した時はその残念さ具合に「えぇ………(困惑)」と声が出てしまった。絵師さん的にあのキャラ付けで本当に良かったのだろうか………?
乖離とは少し違うが、ペガサス娘の「スズ」に何故か異世界転生設定があるのは笑った。その設定にする必要性が物語上まるで無いどころか、なまじ知識があるせいで無知なモン娘達からクソ馬鹿にされるという実に不憫なモン娘である。
まぁ、何の知識も無い学生が異世界転生したら実際こんなもんだよなぁと言う皮肉が込められた良いギャグキャラだとは思う。
最後に
本作は古参DMM産ゲームである千年戦争アイギスに「可愛さ」と「お手軽さ」を大幅に加えた「緩く遊べるタワーディフェンスゲーム」となっている。また、キャラデザやモーションが非常に良く出来ており、どのキャラも非常に魅力的。
シナリオも適度にボケを挟みつつ飽きのこない物語進行となっていてなかなか面白い。時折挟まれるシャークネードの様なネタもクスっと来る。
まだリリースしたばかりで中身のコンテンツは多くないが、今後も大いに期待できる作品。いつしか本作がDMM(FANZA)GAMESを支える長寿ゲームの一つになってくれる事を私は祈っている。