Mリーグの試合数は不公平だが問題とされていない件

はじめてMリーグについて書きます。

Mリーグの試合数は以下のように規定されています。

レギュラーシーズン 8チーム各90試合
セミファイナル 6チーム各16試合
ファイナル 4チーム各12試合

ところで、プロ野球は6チーム各143試合です。
あれ?プロ野球は半端だな?と思った方、お待ちください。
内訳はこうです。

セパ交流戦 18試合
リーグ戦 125試合
合計 143試合

まだ半端に見えますね。
しかし、チーム別の対戦数を見ると合点がいきます。

セパ交流戦 相手6チーム18試合(1チームあたり3試合)
リーグ戦 相手5チーム125試合(1チームあたり25試合)

ここまで書けばもうお分かりですね。
Mリーグの試合数は書き直すとこうなります。

レギュラーシーズン 相手7チーム90試合(1チームあたり12~13試合
セミファイナル 相手5チーム16試合(1チームあたり3~4試合
ファイナルは組み合わせが1通りのため問題なし

↑3/3修正 同時に3チームとあたるので誤りでした。
レギュラーシーズン 1チームあたり38or40試合
セミファイナル 1チームあたり8or10試合

そう、不公平なんです。
これってプロのスポーツリーグとしてみた場合どうなんでしょうか。

野球と違って麻雀は対戦相手が1チームではなく3チームあるし、競技そのものが運要素が多めとはいえ
せめて試合数くらいは平等にするべきだと思います。

レギュラーシーズンは8チームから4チームを選ぶため、対戦の組み合わせは70通りあります。
よって各チームの試合数が70の倍数でないと公平にはなりません

セミファイナルは6チームから4チーム選ぶため15通りです。
つまり15試合がちょうどいいのです。
セミファイナルが16試合なのは個人的には気持ち悪いです。

なぜこんなことになっているかというと、
初年度のレギュラーシーズン7チーム各80試合が関係していると思われます。

7チームで4チームを選ぶ組み合わせは35通りなので都合のよさそうな70日の開催とする
→1チームで考えると70日中40日は試合があり、1日2試合で80試合
結果、相手6チーム80試合(1チームあたり15試合

これでちょうどよかったんですね。
ところが2年目はサクラナイツが加入しました。
8チームになると組み合わせ70通りになってしまい、選択肢として以下の3つが出たでしょう。

①70日開催する(たまたま1年目と同じ日数だが意味合いは違う)。1チームあたりの試合数は80から70に減る。
②1チーム増えたのでその分少しだけ試合数を増やす。
③組み合わせ回数を公平としたまま試合数を減らさない140日開催する。

成功した初年度と同じくらいの規模感でやるには多少不公平でも②しかなかったのでしょう。
③はMリーグだけの都合で考えてもスタッフや選手の負担が増えすぎですね。
各選手の所属団体のリーグ戦もあるでしょうし、あんまり長いと逆転不可能な位置のチームの消化試合感が強くなってしまいますね。

ここまで問題点しかあげていませんが、現状ルールのメリットもちゃんとあります。
組み合わせ回数が少し不公平になる代わりに、絶対に2日で2試合消化でき、スケジュールが公平になります。

Mリーグ的には将来チーム数を増やしたいらしいですが、これ以上増やすと1年では公平なスケジュールを組めなくなってしまいます。
例えば9チームなら組み合わせは126通り、10チームなら210通りです。
麻雀をギャンブルではなく競技として売り出したいなら、このあたりの問題を解決してほしいです。
各チームの試合数が不公平でも問題とされていない時点で、ただの運ゲーと思われても仕方がない気がします。

プロ団体やルールが多数ある時点でそもそも競技化が難しいのですが・・・。
Mリーグは面白いので、今後の麻雀界隈発展が楽しみです。


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