Mリーグレギュラーシーズンの対戦組み合わせについて

前回の記事にて、Mリーグのレギュラーシーズンは試合数が計算上で平等ではないということを書きました。
今回は本当に不公平なのかを調査しました。

まず対戦回数は下記のようになっています。

2019シーズン
2020シーズン
2021シーズン

なんと、それぞれのチームに各38回or40回当たるはずが、
36回しか当たっていないチームが1年に1チームだけあることがわかりました。

その年の優勝チームを「強いチーム」、8位になったチームを「弱いチーム」だとすると
強いチームに当たる回数が多いチームや、弱いチームに当たる回数が多いチームがあることになります。

麻雀は他の競技やスポーツと違って、実力差がいくらあっても負ける可能性がそこそこあるため、気にする人が少ないかもしれませんが、
前年最下位のチームと当たる回数を多くして優勝チームと当たる回数を少なくできるなら、どのチームもそうしたいはずです。
最少36試合と最大40試合で年間4試合もばらつきがあるのはどうかと思います。

具体的な対戦組み合わせについても調査しました。

前の記事の通り、8チームから4チーム選ぶ対戦組み合わせは70通りあります。
レギュラーシーズンは90日間あるので、そのうち70日間は初めての組み合わせで試合ができますが、
残り20日は2回目の組み合わせで試合することになります。

・・・というのが90日間の開催とした場合は自然だと思うのですが、
8チームになった2019シーズン以降、なんと毎年1カードのみ同じ組み合わせが3回行われています

2019
サクラナイツ×ABEMAS×雷電×Pirates
ドリブンズ×風林火山×格闘倶楽部×フェニックス

2020
サクラナイツ×ABEMAS×フェニックス×Pirates
ドリブンズ×風林火山×格闘倶楽部×雷電

2021
ドリブンズ×風林火山×ABEMAS×フェニックス
サクラナイツ×格闘倶楽部×雷電×Pirates

・・・上記の組み合わせ、Mリーグファンなら印象に残ってる試合があるのでは?
2021シーズンは瑞原選手と沢崎選手のMVP争いが非常に感動的で話題になったので覚えている方も多いと思います。
そう、これらの3回行われる組み合わせは毎年最終戦で行われています。

最終戦にあえて3回目の組み合わせを持ってくるなんて何か作意的なことを疑ってしまいますよね。

まとめると、下記2つの不公平感があります
①特定のチーム同士のみ対戦回数が少ない
②同じ対戦組み合わせが1~2回で済むはずが1カードだけ3回ある

※計算するとセミファイナルもレギュラーシーズン以上に割合としては偏っているのですが、
そこはなんとなくレギュラーシーズン上位チームが得になる日程を組めるので、むしろいい塩梅になっている気がしてきました。

Mリーグ機構もできれば全チーム平等にしたいと考えているはずです。

なぜこんなことになっているかというと、
90試合という中途半端な試合数と、4チーム同時対戦というルールそのものが原因です。
細かい計算は省きますが、試しに90日でスケジュールを組もうとすると、どうしても公平にはできません。

試合数は70の倍数でないと公平にならないので、70日開催が短すぎるなら140日開催するしかないのです。
週4日開催(月火木金)の22~23週という今の日程から、
週6日開催(水曜日以外?)の23~24週に変えることができればすべての問題が解決します。

土日は各団体のリーグ戦があるのでMリーグの試合は開催しにくいのでしょうが、
一番集客の見込める土日に開催しないと業界の成長は厳しそうです。
各団体が麻雀界のために結束してMリーグのために日程を変更・・・は難しいですかね。
Mリーガー以外のプロ雀士にしても土日はファンと交流できる雀荘ゲストなどのほうがよい気がします。(実態は不明)

選手だけでなくスタッフや審判の方もほかの仕事があるでしょうし、おそらく人数そのものを増やさなければならないので、
試合数の増加割合以上に経費を増やさなければならないと思われます。

経費が増えるということはMリーグ機構の収入が増える必要があります。

我々ファンがメディアやSNSでMリーグを盛り上げていけば、
いずれMリーグがもっと大きなコンテンツになって、上記のような問題も解決され、ファンをさらに楽しませてくれるでしょう。


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