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フケを撲滅する石鹸レシピの変遷。オイル以外を色々やってみた#3[更新中]

脂漏性らしきフケの大幅縮小によく効いたDIYの固形石鹸。
頭皮の赤み改善を忘れてオイル以外で遊んだ試行錯誤したシャンプーバー(固形石鹸)レシピの記録メモ。


これまでのまとめ

  1. うちのユーザ様の頭皮に合わない、フケを増やす石鹸材料オイル

    1. パームオイル (すっごい増える)

    2. 牛脂(orグルコースorエタノール)

    3. オリーブオイル (ちょっと増える)

  2. 塩、フケ撲滅には要らないかも

  3. 現時点でフケ撲滅したレシピ

    1. オイル

      1. パーム核オイル100%石鹸 90g(オイル重量)

      2. ひまし油(キャスターオイル)100%石鹸 10g(オイル重量)

      3. ディスカウント0%、水分量約45%

        1. 水分量が多いのに深い理由はない

    2. 後入れ

      1. ひまし油(キャスターオイル)10gくらいのスーパーファット

      2. キサンタンガム少々

    3. 作り方はホットプロセス&レンジリバッチ

    4. ただし頭皮の赤みは少し残っている状態

  4. 頭皮の赤みへの効果

    1. ちょっと赤み引いた:ひまし油(キャスターオイル)でのスーパーファット

    2. 特になし:シアバターでのスーパーファット

  5. その他小技

    1. キサンタンガムは、オレイン酸やパルミトレイン酸の少ない石鹸の泡持ち向上に効果的

    2. ココナッツオイル100%石鹸は、レンジでのリバッチで溶解するのが遅く、扱いづらい。(小さい白い粒として残ったりもする。これはこrで色付けたときに可愛くなる)

この記事のまとめ

  1. ベースの石鹸のレシピこれでよさそう

    1. パーム核オイル85、ひまし油15、キサンタンガム少々

    2. (ひまし油が石鹸に必須かどうかは未検証)

  2. レモン果皮パウダーの効果がなんか高そう

    1. フケ撲滅効果が上がった

    2. 石鹸の減りが遅くなった

  3. ローズマリーパウダーは頭皮の赤みが悪化した気がする

    1. フケの悪化は無い

    2. 石鹸の減りもレモン果皮パウダー入りと同じくらい遅い。てか石鹸が硬くなって好評

⑪ほぼパーム核オイルの普通の石鹸

仕切り直しのシンプルレシピ

  • レシピ

    • パーム核オイル(パームカーネルオイル)100%石鹸:85g(オイル重量)

    • ひまし油100%石鹸:15g(オイル重量)

      • 上記石鹸は全てディスカウント0%、水分量約30%、炊飯器ホットプロセスで作っている

    • キサンタンガム:小指の爪の先の更に1/2くらい

  • 作り方

    1. レンジリバッチ。

    2. レンジで熱されて溶けた石鹸にキサンタンガムを入れて混ぜ、冷やし固めて終わり。

  • 備考

    • これまでと違ってパーム核オイル100%石鹸の水分量が45%から30%に

    • ちょっとだけひまし油100%石鹸の比率を上げている

ベースとなる石鹸レシピを確認して仕切り直したかった

これまで、オイルや組成をとっかえひっかえして混乱してきたので、ベースを固めるべくシンプルに作ってみた。

あと、これまで使っていたパーム核オイル100%石鹸の水分量が、間違えて45%だったのを30%にして様子を見たかった。

フケほぼ撲滅、泡立ち・泡持ちもかなりベストに近づいた

石鹸1個=2週間ほど使ってもらって、ほぼ想定通りの結果

  • フケは殆どない。頭皮チェックしていると、3日に1回くらい、ひとかけら(1mm角くらいのフケ)が頭皮にへばりついてるのを見かける程度

  • 泡質が改善。以前より軽くて体積の大きい泡になった

    • どうやらキサンタンガムを入れ過ぎていたらしく、更に半分の量、つまようじの頭で測るような量にしたところ、ねっとりして泡の塊が大きくならない感じがなくなり、ふわふわ・モコモコになった。

    • もちろん、泡ふわモコが売りの石鹸やシャンプ―ほどではないが、さほど泡にこだわりが無いユーザ様には割と評判。

今後に向けて、課題はほんとはこれ↓だが、特に1は策がほぼ見え、2も「最悪ひまし油スーパーファットすればいいや」的な保険が見え、何か他に無いのか遊びたくなったのもある。

  1. フケを撲滅する

  2. かつ、頭皮の赤みを改善する

  3. かつ、安い値段で&使っちゃいけない材料を使わずに

そんなわけで、しばらく思いつき交えて色々やっていくことにする。

とりあえず、国産レモンが大量に手に入ったので、レモン果皮を入れてみる事に。

⑫ほぼパーム核オイル(レモン果皮パウダー入り)

思いつきレシピ

  • レシピ

    • パーム核オイル(パームカーネルオイル)100%石鹸:85g(オイル重量)

    • ひまし油100%石鹸:15g(オイル重量)

      • 上記石鹸は全てディスカウント0%、水分量約30%、炊飯器ホットプロセスで作っている

    • キサンタンガム:小指の爪の先の更に1/2くらい

    • 国産レモン果皮パウダー(自家製):大匙1山盛り

  • 作り方

    1. レンジリバッチ。

    2. レンジで熱されて溶けた石鹸にキサンタンガム・レモン果皮パウダーを入れて混ぜ、冷やし固めて終わり。

  • 備考

    • 自家製レモン果皮パウダー、ものすごく良い香り。が、石鹸に入れると香りは消えた。

    • 作る過程の画像が残っていたので掲載しとく。

レモンの皮をピーラーで剥いて、天板に撒いて2週間ほど干す。
乾いたらブレンダーで粉砕。干し方がまずかったのか、半分くらいピンクになった(カビ??)ので、それは廃棄済み。
乾燥しきれていなかった部分はあんまり粉砕できず、干しなおして再粉砕。
右上が粉砕出来たレモン果皮パウダー。中央が、それを混ぜた石鹸。これから冷やし固める。


レモン果皮パウダーがあまりに良い香りだったので入れたが、香りは消える。やはり石鹸の香りづけは難しい。

山盛りもらった国産レモンをとりあえずパウダー化してみたら、柚子ペーストと同じく、驚くほど香りが良かったので入れてみようと思い立つ。
しかし石鹸にすると香りはやはり飛んでしまった。高温のリバッチだからか、はたまた石鹸だからか、、エッセンシャルオイルを使っても、柑橘系の香りは石鹸からすぐ飛んでしまうので、多分後者の要素が大きいのだろう。

ちなみに生のレモン果皮を無香料シャンプーに漬けて見たが、やはり香りはつかず。シャンプーにパウダー漬けるまでには至らず。いつか試す。

過去最高に調子が良いフケ!撲滅に近い。

石鹸半分=2-3週間ほど使ってもらった。

  • フケは無いに近い。頭皮チェックしても、10日に1回くらい、ひとかけら(1mm角くらいのフケ)が頭皮にへばりついてるのを見るか見ないか。撲滅したと言って過言ではない。

  • 泡質はレシピ⑪と変わらず。比較的軽くて体積の大きい泡。

  • この石鹸、異様に減りが遅い。このユーザが使うと石鹸1個で約2週間もつのだが、今現在1個で4週間以上持っている。え、なんで??パウダー入れ過ぎで固くなったとか??

  • 頭皮の赤みは変わらず、うっすら桃色のような気がする。

あまりに調子が良いうえに減りも遅いので、次どうしたものか悩ましい。

レモン果皮が良い仕事をしているとして、リモネン(油脂洗浄)のおかげなのか、ビタミンE(抗酸化?)のおかげなのか。リモネン増やすならオレンジ果皮油かオレンジ果皮パウダーに変えるのも手ではある。

でも頭皮に良いと聞いてローズマリーパウダー買っちゃったから、次はそれ試したいんだよなぁ、、、

毛穴汚れへのオイルマッサージ&パックの威力すごい&意外と毛穴汚れてた

牛脂入り石鹸をまた試したらフケ悪化。パーム核オイル石鹸もあまり効かず、徐々に悪化

実は⑫の石鹸で絶好調になってる最中、諦めきれずに牛脂入りの透明石鹸をもう一回試してもらっていた。

やっぱりフケ畑できちゃった。

ので、慌てて⑫の石鹸に戻してもらった。
フケ畑自体はそれで一晩で消えたものの、そこから徐々に徐々に頭皮の状況が悪化。フケ出てるわけではないが、よく見ると毛の根本・毛根まわりが白く詰まっているのが分かる毛がちらほらと。

これを受けて、今使っている石鹸(⑫)は、頭皮を悪化させない機能があるというよりは、頭皮がとても良い状態にあって初めてそれを維持することが出来るだけのような気がしてきた。頭皮状態の悪化を止められるわけではないので、頭皮が一度でもあんまりよくない状態に寄った場合、そのまま悪化させてしまう感じ。
まあ、石鹸が万能薬にはならないですよね。ちょっと調子乗ってた反省。

そんなこんなで新しい石鹸を試す前に頭皮をもとの状態に戻すべく、伝家の宝刀オイルマッサージ&パックをすることに。

フケ畑を一掃できる事は証明済みだが、毛穴汚れにどれだけ効くか、、、

オイルマッサージ&パックで毛根が見えた(今まで見えてなかった)!

オイルマッサージ&パックの方法は簡単で、

  • オイルを頭皮に多めに垂らす

    • 余ってる無印のホホバオイルを使用

  • 頭皮に行き渡るようにマッサージ

  • 行き渡ったらも少しマッサージして15分ほど放置

    • 5月なのでホットタオルで巻いたりもせず

  • 風呂でシャンプーがてら洗い流す。2回洗髪。

    • 勿論使うのは石鹸

ちなみに、この石鹸でホホバオイルがかなりキレイに洗い流せるという事は、ホホバオイルを石鹸のオプションにしたとて、使うときにはオイルも洗い流されるので保湿効果出ないという事ではないかと思ったり。
だから石鹸のスーパーファットやオプションオイルにはいつも懐疑的。石鹸に添加する油脂は、洗い流されにくいものを選ばないとあんまり意味ない。

出所:自分

動画だとこの辺とか分かりやすい。あ、よく見たらホホバオイルいいらしい。


そして久しぶりオイルマッサージ&パックのBeforeAfterの頭皮。正直、引くほどきれいになった

  1. フケは元々ないので変化なし

  2. 根本に白いの付いてた毛が全部キレイになった

  3. 特に根本が白くなっておらず、異常なしと思ってたその他ほとんど全部の毛も、毛根が黒々と見える状態に

特に、元々ほとんど全部の毛が3.の状態だったので驚愕。画像でいうと

https://ash-hair.com/column/detail/5169/

のトップ画像のような頭皮に。毛の根本が黒くぶつぶつ目立ってて正直グロめの見た目だが、これが毛穴がキレイな頭皮の状態。

元はどの毛の根本も特に全然目立ってなかった=ほとんどの毛穴詰まってたってことかと。危なかった。
そしてオイルマッサージすごい。めんどくさいけど気になったらやろう。

これでやっと気を取り直して石鹸探究に戻る事に。

⑬ほぼパーム核オイル(ローズマリーパウダー入り)

パーム核オイルメインの石鹸に、オイル10%のローズマリー投入

  • レシピ

    • パーム核オイル(パームカーネルオイル)100%石鹸:58g(オイル重量)

    • ひまし油100%石鹸:10g(オイル重量)

      • 上記石鹸は全てディスカウント0%、水分量約30%、炊飯器ホットプロセスで作っている

    • キサンタンガム:忘れたので入れてない

    • ローズマリーパウダー(市販品):6.7g(オイル重量の約10%)

  • 作り方

    1. レンジリバッチ。

    2. レンジで熱されて溶けた石鹸にローズマリーパウダーを入れて混ぜ、冷やし固めて終わり。

  • 備考

    • ローズマリーパウダー、そんなに香りはきつくない。石鹸に入れても香りは弱まらない。さすが肉料理用ハーブ。

    • 見た目は非常に好みな感じに。

レンジで溶けた状態の石鹸。
右にローズマリーパウダー見えてる。
左にあるのは作り置きの石鹸
ローズマリーパウダーわっさり入れてみた
混ぜて冷やし固めた後。実物はこれよりもう少し赤みがかったいい感じの色。


やっぱり石鹸長持ち。そして、、気持ち頭皮が赤くなってきた

2週間=石鹸1/3ほど使ってもらって、レモン果皮の方が良さそうな結果。

  • フケは殆どなく、絶好調。レモン果皮パウダー入りと変わらない。

  • キサンタンガム入れ忘れたのに泡質が変わらない。

    • よく見たら、パーム核オイル、ミリスチン酸もパルミチン酸もオレイン酸も結構入ってるな。これは確かに要らんかった。。

  • 引き続き、石鹸が長持ち

    • オイル68g(石鹸としては約100g)しかない上に水分量30%と柔らかめで、すぐなくなりそうなものだが

    • 水を吸う余力の大きいパウダー系をわっさり追加したから?

      • パウダーが石鹸の水分を吸って石鹸の方の含水率が落ちている?

    • ユーザ様も石鹸がいつもより硬いと言ってお喜び。柔らかい石鹸はイヤだったんだね。

  • 2週間頭皮観察していたが、正直、頭皮赤くなってきた。

    • ローズマリーの効能には「血行促進」があると言われている。無益に血行よくなっちゃったとか?

ローズマリーはやめとく。一度レモン果皮に戻しつつ、、頭皮の赤み対策再燃

頭皮の問題を再認識させられた結果を受け、次は。

  1. レモン果皮パウダーに戻す

  2. 水分量減らす(硬くする)

    1. 丁度、ホットプロセスで水分量15%に寄せてみようと思っていたので、作りだめ石鹸が切れたらやってみようと思う。溶解度の限界を攻める濃苛性ソーダ水溶液、ちょっと怖いなぁ

  3. 頭皮赤み対策を追加

    1. ひまし油スーパーファットする?

    2. 頭皮画像探したついでに「コリネバクテリウム属細菌」なるものの頭皮炎症説を知ってしまった。対策は、

      1. シソ科植物、エゴマ葉

      2. ロスマリン酸

      3. とかとか。一般的な抗菌剤に強いんだと!わーきになる


(次作ったら更新予定)

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