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【R14:WORKS】幸せと癒しを届ける、彩り豊かなフラワーアート

花屋で9年間働いてきた経験を活かし、フラワークリエイターとして活動しているnozomi(ノゾミ)。minneなどのマーケットアプリで販売している作品や、その作り方について訊いた。


日常から着想を得て、自由に作られる作品群

nozomiの作品づくりは、いつも唐突に始まる。

「『こういうものが作りたい』って思いは、日常から湧き上がってきますね。あんまり計画性はないです。街に溢れている色を見て、『この色を使って何か作りたい』とか『次は青っぽいの作ろうかな』とか」。

気になる資材を取り寄せて、作品の制作に入っていく。

「資材は専門店から取り寄せています。特にアジサイのプリザーブドフラワーは、本物そっくりで色も豊富で綺麗なので、よく使っています」。

完成させた後で、お店に出すかどうかを考える。「作り上げてみて『違うな』と感じ、ボツにすることも多くあります。最初のころは、10個作って、やっと1個売れるものができるくらいのペースでした」。

一番の人気商品は『ナチュラルハートのアレンジメント ピンク』だ。

「母の日用に作ったんですけれど、他の用途でも、繰り返しご利用いただいています」。

『オレンジの夏色リース』も好評だ。「フルーツや小物が使いたい、というところから制作を始めて、夏っぽい元気な色にまとめた作品です」。

2020年7月には、minneの『サマーリース スワッグ』特集に『ハッピーカラーのフラワーリース』が掲載された。「自分の作品が特集に載るとは思わなくて、びっくりしました。このリースのコンセプトは、名前の通り『見ていて幸せになる色を作る』ことでした」。

他にも、幼いころから大好きだという『抹茶』をテーマにしたフラワーリースや、爽やかなブルーのフラワーリースなど、鮮やかな色合いの作品が並ぶギャラリーは、眺めているだけでも面白い。

nozomiは、リースの作り方や色彩学を教わったことはないと言う。全て独学で、感性のままに制作してきた。

「今は色彩についてしっかり勉強中です。色の持つ効果などを、もっと作品に活かしていきたいです。デザインは正解がないので、やりながら自分で答えを探すしかありません」。

工夫しているポイントを訊ねると、「リースはどこから見ても丸に見えるように作ることです。これがとても難しいんです」と答えてくれた。

「花びらは、ひとつひとつ、グルーガンで接着しています。一度くっつけたらはがせません。バランスを見ながら形を調整し、花びらを足します」。

こだわりのつまった作品群を、ぜひご覧いただきたい。

老若男女問わず、様々な人に見てほしい

近年、巷ではボタニカル系のファッションやインテリアが流行している。

「私が勤めている花屋でも、ドライフラワーのスワッグを多めに置いています。世間がそれを求めているのはすごくわかるんです」。

しかし、nozomi自身は、ドライフラワーにあまり魅力を感じないと言う。「脇役として使うことはありますが、メインで使うことはあまりないです。心がときめかないんです」。

「花屋で作るものも、フラワークリエイターとしての作品も、お客さんに買っていただくことに変わりはないので、どちらも丁寧にやっています。ただ後者は、本当に自分が作りたいものに共感してくれる人に買っていただけたら、と思っています」。

minneの他にも、同種のハンドメイドマーケットプレイス・Creemaや、フリマアプリのラクマ、メルカリにも出品している。「できるだけたくさんの人の目にとまってほしいので。今後も販路を広げていきたいです」。

商品写真の撮影も、全て自身で行っている。

「実店舗がないので、写真が命です。光の加減やスマートフォンで綺麗に撮る方法について、本を買って勉強しました。背景はパネルを買って塗装し、何種類か作りました。自宅の作業台や窓際などで撮影しています。試行錯誤しながら頑張っています」。

現在の客層は30代から40代の女性が多いが、色んな人に見て、買ってほしいとnozomiは言う。「『花』という商材なので、なかなか、老若男女問わず…とはいかないかもしれませんが」。

いや、編者は、むしろ男性にこそ、nozomiの作品を買ってほしいと思う。恋人や妻、母親の誕生日や記念日に贈る物として、これほどうってつけの品もあるまい。少なくとも自分が貰ったら喜ぶ。

もちろん、大切な人へ心尽くしの品を贈りたい気持ちは、性別や年齢を問わないだろう。プレゼントに迷ったときは、nozomiのフラワーアート作品を候補に加えてみてはいかがだろうか?

text:momiji

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