【SP】ネガティブでないニュースを発信したい
「夢」や「好き」を追求する人々を紹介するフリーメディア・REASNOT(リースノット)は、本日より「REASNOT-negative(部)」をはじめます。
「REASNOT-negative(部)」とは
REASNOT編集長・紅葉が独断と偏見に基づいて開始?した、本業と関係のない部活です。企業内の軽音楽部とか野球部のようなものです。略称は「NOT-negative」「ノットネガティ部」「ノガ部」……なんでもOKです。笑
部活動の内容はシンプルです。
「一日一回以上、ネガティブでないニュースを発信する」
発信の場は主にTwitterとなります。
自分の身近な出来事を呟いたり、ネットサーフィンしていて見かけたニュース記事をリツイートしたり。
大きなことから小さなことまで、なんでもいいから「ネガティブじゃなくて、少し気分が明るくなるお話(完全主観)」をお届けします。
あえて「ポジティブなニュース」とは言いません。この情勢で、完全かつ純粋なポジティブを見出していこうとするのは、どこかに無理が生じると考えるからです。
無理をせず、嘘をつかず、でもネガティブじゃない話をしたいのです。
部員募集中
思いついたまま「部活やります」と宣言しましたが、ただいま、部員は私だけです。たった一人の部員で部長です。ナンバーワンでオンリーワンです。
…高校生のころに所属していた合唱部でも、同じ状況に陥り、独唱部の危機に瀕しました(当時は新入生勧誘会を超がんばって乗り切りました)。
編集部のライター見習いの鈴木飛翔くんを勧誘するつもりですが、彼も忙しいので、入ってくれるか分かりません。
つきましては、とても寂しいので、部員を募集いたします。
入部してもいいよという方は、特に手続きは必要ございません。気軽に、いきなり、部活動へご参加ください。
ハッシュタグとか考えようかな、と思いましたが、私は普段そういうのを使わないので、忘れそうなのでやめました。笑。
なんでもいいから、部員が増えまくって、ネガティブでない話がタイムラインに増えたら嬉しいなぁ(他力本願)。
ちなみに、リースノットの「NOT」は否定の英単語ではなく、音をあらわしたアルファベットでしかありません。が、わかりやすい名前がいいかな、と思って「REASNOT-negative」と続けてみました。
(※弊メディアの名前の由来が気になる方は、ぜひMOOK本の書下ろしコラムをお読みください。←宣伝w)
さて、ここから先は、部活動をしようと思った理由を書きます。長くなりますが、お時間ある方はお付き合いいただけると嬉しいです。
部活動をしようと思った理由
現在、テレビ・ラジオ・新聞……既存メディアは毎日、毎時間、同じような内容を伝えています。
新規感染者数。現在の死者数。専門家やコメンテーターの役に立つんだか立たないんだか分からない言葉。空っぽになったスーパーの棚の映像。自粛で困窮する人々へのインタビュー。その他、もろもろ。
いつぞやの台風や、東日本大震災のときと変わらない。
いいえ、きっともっと昔、私の知らない時代、たとえばオイルショックのときも同じだったんでしょうね。
メディアとは、媒体です。情報を伝えるものです。
それ以上でも以下でもありません。
正義の味方でも、公共団体でもありません。
既存の大手メディアはほぼすべて営利企業である以上、稼ぐことを第一の目的として、 自分たちの伝えたいことを伝えるのは当然でしょう。
スポンサーを喜ばせるために。視聴者の注目を集めるために。
もっともそれは企業だけでなく、たとえば収益化を追い求めているYouTuberも一緒でしょう。
公共の利益の観点から正しい情報や有益な情報を伝えたり、社会情勢を鎮静化させるための情報を伝える義務なんて、彼らにはないのです。
実際に手を動かす個々人の良心とか、そもそも『メディア』が生まれた歴史とか、かたちないものに期待はしたいけれど。。
あとNHKは、公共放送を担う特殊法人なんだから、がんばってほしいけど。
ぶつぶつ言っても仕方がありませんよね。
医療倫理や弁護士倫理のように、メディア倫理をもっと厳格にすべき?
だけど、いわゆる報道番組だけの問題?
いいえ。バラエティと区別がつかない報道番組も、そもそもバラエティ番組だって音楽番組だって、 有名YouTuberの自主制作番組だって影響力はある。なんならごく平凡な一市民のTwitterだってInstagramだって。
発信側が「発信したいことしか発信しない」問題を抱えている以上、受け手のメディアリテラシーが重要になってきますが、そんなことは何十年も前から叫ばれていて、教育も進化したはずだけれど、何も変わっていません。
「人々は、客観的な数字ではなく、感情に動かされる」
まさしくその通りだと思います。
東京都知事の緊急会見直後、案の定、買占めが起きました。
私のTwitterのタイムラインも、「会社帰りにスーパー寄ったら棚が空っぽ」「都民落ち着こうよ」といった写真付き投稿で溢れかえりました。
それはテレビで繰り返し流れる光景と同じでした。
ああ、同じ効果をもたらしてしまうな、と思いました。
むしろ個人の呟きであることが、よりいっそう身近で共感を呼びやすく、危険かもしれない、と。
突然ですが、みなさんには、親知らずは生えていますか?
私は昔、学校の先生に「俺は50歳を超えたが未だに親知らずが生えてこない!新人類だ!」と自慢されたことがあります。
どういうことかと訊いたら、「ホモ・サピエンスの歯の数は32本で、数万年前から変わらない。けれど、現代人は顎を使う頻度が減ったから親知らずが生えなくなってきたんだ。これは人類の進化の証だ」と。
彼の知識や考え方が正しいか間違っているかは脇に置いておくとして、人類の歯の数は数万年前から変わらないという事実が、強く印象に残りました。
脱線ついでにもうひとつ。
まもなく桜前線が日本全体を駆け巡りますね。既に東京都心は満開の見頃を迎え、武漢肺炎の蔓延で混乱する現在でも、心を和ませてくれています。
「いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重ににほひぬるかな」
1000年前、平安時代の人々も桜を愛し、京の都の帝へ献上するほどでした。宮中の歌人は、さらに過去の奈良時代に思いを馳せて詠ったとききます。
閑話休題。
つまり私が思うことは、どれだけ時が流れても、技術が進歩しても、『人間』という生き物の本質は変わっていないのだろうということです。
情報の入手源が井戸端会議からテレビへ、SNSやYouTubeへ変わっただけ。
情報が醸成した『空気』に動かされることも。
たった数秒の映像に激怒するように。たった数分の歌に感涙するように。たった数行の文章で、思想信条を塗り替えられることがあるように。
だから私は、ネガティブでない情報を発信することで、『空気』を作りたいと思いました。
「飲酒運転は止めましょう」という標語を書いた看板を掲げるだけでは効果が薄いように、「買占めをやめましょう」「パニックになるのはやめましょう」と言うだけで、この状態は解決しないだろうから。。
空気が大事です。買占めしなくても大丈夫そうな空気。パニックにならなくても大丈夫そうな空気。それを作る情報が必要です。
シビアな現実を共有することの重要性に疑いはありません。しかし、それは既存メディアや個々人で十分になされていると考えます。今さら私が荷担する必要はないでしょう。
また、シビアな現実を直視し続けることは疲れます。疲労は絶望を呼び起こし、鬱やパニックやテロなどに向かいます。
ふんわりしたまやかしのような時間、場所、空気が必要です。
1918年に発生したスペイン風邪は、発生から終息まで約2年かかったそうです。1968年の香港風邪は約1年、2003年のSARSは約半年、2009年の新型インフルエンザは約1年、発生から終息宣言までに時間を要しています。
以上の歴史から、私は、武漢肺炎が落ち着くまでに約1~2年かかる可能性が高いと考えています。
早く終わってほしいと、心から思っているのですが。。思いと想定は別、なんですよね……。
もちろん、短期で終息したらしたで、「やったー☆ラッキー☆」です。だからこそ、現状はまだ序の口として、長期戦の構えをとるべきだと考えます。
ウイルスの感染力と毒性は反比例することもまた、過去から明らかです。これを救いと捉え、医療崩壊と経済崩壊を防ぐ対策をとるべきです。日常の崩壊が恐慌を引き起こして最悪のシナリオへ進むことを、阻止すべきです。
政策は国家、いえ、もはやG7レベルで動いてもらわないとどうしようもありません。私の友人にも衆議院議員や厚生労働省の官僚がいますが、がんばってくださっているのは分かります。
客観的に見て、日本の現状は素晴らしいと思います。普段の税制や政策、公共サービスの違う諸外国と比較することに益はないですし。もちろん今後も個人としての意見は表明しつつ、プロの仕事に期待させていただきます。
最も効果的かつ根本的な解決は、治療法を確立することです。これも友人の医師や薬剤師から現場が頑張っているのはきいているので、もはや応援するだけです。…人類の科学が万能でないことを理解しつつも祈りたい。
さて。
この状況で自分は何ができるか。何がしたいか。色々と考えた結果のひとつとして、メディアの端くれとして『空気』を作る努力をします。
自分のTwitterのタイムラインだけでも、ネガティブでない話が増えるといいなって。そういう小さいことが、大きなことに繋がるといいなって。
今、戦うべき相手は、一般人にはどうしようもないウイルスそのものではないと考えます。作っている側の混乱も垣間見える不十分な政策で国民を振り回してくる政府でもありません。現状をよく理解できず、非常識としか思えない行動をとる隣人でもありません。
恐怖です。
未知のウイルスに罹患するかもしれない恐怖。家族が、隣人が罹患するかもしれない恐怖。仕事を失うかもしれない恐怖。明日の世界がどうなるか分からない恐怖。
あらゆる恐怖こそが私たちの敵であり、戦わねばならない相手です。
だからね。
ウイルスに罹っても、だいたいは無症状か軽症で治るから大丈夫だよ。重症化しちゃっても、治る人は治るから大丈夫だよ。
今までの仕事がなくなるなら、新しく作ればいいじゃない?
明日の世界が分からないなんて、つまり時代の転換点に居合わせてるってことで、歴史漫画の主人公みたいでワクワクしない?
ふんわりしたまやかしでいいから、そういう空気を作りたい。
空元気も元気のうちです。マスクするとか、手洗いうがいするとか、不要不急の外出を控えるとか、そういうのは当然としたうえでね!
REASNOTは、どこまでも自由に、夢と好きをうたうものです。
どんな状況にあっても完遂させていただきます。
過去記事も、ネガティブでないお話のひとつとして、引き続きタイムラインに流させていただきます。
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以上、長くなりましたが、ご理解いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
お読みいただき、ありがとうございます。皆さまからのご支援は、新たな「好き」探しに役立て、各地のアーティストさんへ還元してまいります!