マガジンのカバー画像

Record series

70
編集長・紅葉のおすすめアーティストのご紹介です。
運営しているクリエイター

#クラシック音楽

【R08:WORKS】時代の変わり目を告げる、卒業と覚醒の音色

サックス片手に全国を旅する音楽家、千野哲太(ちの・てった)。彼のソロやユニットでの演奏活動、20年2月に予定している卒業コンサートのプログラムについて訊いた。 (https://www.tunecore.co.jp/artist/TETTA-CHINO) 音大生の演奏活動の変化19年7月に1st Album『依存苦愛』をリリースした千野。15曲のオリジナル曲を収録したこの一枚は、どんなコンセプトで制作されたのだろうか。 「本当は、EDM(※編集部注:エレクトロニック・ダ

【R08:STORY】世界一自由な音楽家・千野哲太

サックス片手に全国を旅する音楽家、千野哲太(ちの・てった)。ただ「音楽で生きていく」のではなく、「本当に好きな音楽で生きていく」ことを志す彼が辿ってきた道のりと、思い描く理想に迫った。 (https://www.tunecore.co.jp/artist/TETTA-CHINO) 納得できないことはしたくない神奈川県出身の千野は、好奇心旺盛な子どもだった。小学生のころは野球に熱中し、プロ野球選手を夢見たこともある。サックスを始めたのは中学生になってからだ。 「プロ野球を

【R07:WORKS】ベートーベンを軸にしたプログラムと『カジュアルに聴くクラシック音楽』の提案

フリーランスのチェロ奏者、山口徳花(やまぐち・のりか)とピアニストの伏木唯(ふしき・ゆい)によるアンサンブル、Duo Axia(デュオ・アクシア)。20年2月に予定している公演の内容や、ふたりが敬愛するベートーベンの魅力、日本とドイツにおける文化の違いなどを訊いた。 ベートーベンへの想いをこめたプログラム20年2月、渋谷ホールにて公演を行うDuo Axia。演奏するプログラムは、どのように決めているのだろうか。 「今はベートーベンを軸に組んでいます」と伏木が説明してくれた

【R07:STORY】『価値ある』時間を提供するアンサンブル・Duo Axia

フリーランスのチェロ奏者、山口徳花(やまぐち・のりか)とピアニストの伏木唯(ふしき・ゆい)によるアンサンブル、Duo Axia(デュオ・アクシア)。東京藝術大学の同級生だったふたりが奏でるクラシック音楽の魅力と、それぞれの夢に迫った。 幼少期からクラシックを学び、独留学を経てプロへ埼玉県出身の山口は、3歳からピアノを習い、12歳でチェロに転向した。曲らしい曲を弾いたのは高校2年生のころ、ハイドンの1番のコンチェルトが 最初だった。 「芸大を目指すレベルの高校生は、ロマン派