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編集長・紅葉のおすすめアーティストのご紹介です。
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記事一覧

【R36:WORKS】自然と旅と酒をこよなく愛し、呼び起こされる「状態」を描く

茨城県取手市在住の絵描きであり、ライブペインティングパフォーマーとして知られる近藤康平(こんどう・こうへい)。彼の絵の描き方やインスピレーションを得る方法、ライブと個展への思い、2020年に発売した画集について聞いた。 見たままの景色ではなく、その時の感覚を呼び起こす絵近藤は美術学校等には通わず、独学で絵の描き方を身に着けた。 「何をどうすればいいかも分からないところから、トライアンドエラーを楽しんできました。今は、主にアクリルガッシュを使って、指で直接キャンバスに絵を描

【R36:STORY】ライブペインティングパフォーマー・近藤康平

茨城県取手市在住の絵描きであり、ライブペインティングパフォーマーとして知られる近藤康平(こんどう・こうへい)。29歳の時に絵を描き始めた彼は、ミュージシャンとのコラボレーションや服飾ブランドへの提供、書籍装丁など、様々なジャンルで活躍している。彼のルーツと、今後の展望に迫った。 ごく普通の子どもが、絵描きとして生きる道を選ぶまで近藤康平は、幼いころから画家を志していたわけではない。 「学校で美術の授業を受けて、『絵を描くのは楽しいな』と思う日があれば、まったく集中できない

【R35:WORKS】Z世代の感性で紡ぐ、80-90年代ノスタルジー

東京都出身のシンガーソングライター、ニシナオキ。80〜90年代のR&Bやシティ・ポップに影響を受け、エモーショナルなサウンドを創り出している彼の代表作と、そこに込めた思いに迫った。 故郷の風景と、「手で触れられるもの」への思いニシナオキは、これまでに6枚のDigital Singleと、1枚のmini Albumをリリースしてきた。その作品の多くは、東京の街をモチーフにしている。 「生まれ育った街の風景に、自分が考えてきたことを詰め込んで歌うことが多いですね。僕の地元に来

【R35:STORY】東京都、清澄白河発のソロミュージシャン・ニシナオキ

東京都出身のシンガーソングライター、ニシナオキ。80〜90年代のR&Bやシティ・ポップに影響を受け、エモーショナルなサウンドを創り出している彼が、現在の活動に至るまでの経緯とは。 80-90年代に憧れ、コロナ禍のなかで音楽活動を開始ニシナオキは、東京の下町情緒を残す街、清澄白河に生まれた。その音楽の原体験は、幼少期のドライブだ。 「母の運転で、よく祖母の家へ行っていたんです。カーオーディオから、母が好きだったアース・ウィンド・アンド・ファイアーの曲が流れていたことを覚えて

【R34:WORKS】何気ない日常を大切にしつつ、新しい見方を提案する

Gt.&Vo.Ikuma、Pf.&Vo.Nami、Arr.&Pd.Negaiからなる3人組アコースティック音楽ユニット・すずめらんたん。2022年8月27日にリリースした1st album『ふたり』の内容と、24年12月8日に所沢YTJホールにて開催する初のホールワンマンライブへの意気込みを聞いた。 1st album『ふたり』についてこれまでに約30曲のオリジナル曲を発表してきた、すずめらんたん。とりわけファンに人気のある楽曲が『雲の意図』だ。 「1st albumを作

【R34:STORY】何気ない日常に色をつける・すずめらんたん

Gt.&Vo.Ikuma、Pf.&Vo.Nami、Arr.&Pd.Negaiからなる3人組アコースティック音楽ユニット・すずめらんたん。2022年4月に結成、同年8月27日に1st album『ふたり』をリリースし、24年12月8日には、所沢YTJホールにて初のホールワンマンライブを予定している。彼らが活動を始めた経緯と、今後に描く夢を聞いた。 「誰かと音楽を奏でること」が好きだった埼玉県出身のGt.&Vo.Ikumaは、幼いころから音楽に触れて育った。 「祖父が音楽関係

【R33:WORKS】昔ながらの良さを大切にしながら、新しく開かれた「書道」を目指す

国内外での展示やライブパフォーマンスなどで活躍している書道アーティスト・遼太郎(りょうたろう)。彼が東京2020応援プログラム芸術祭『25th OASIS 2020 Osaka & TOKYO』へ出展した代表作『響動(どよめき)』や、書道への思いを聞いた。 代表作『響動』と、書道アーティストとしての矜持遼太郎の代表作は、東京2020応援プログラム芸術祭『25th OASIS 2020 Osaka & TOKYO』へ出展した『響動(どよめき)』だ。 「これを書いたのは、芸術

【R33:STORY】書道アーティスト・遼太郎

国内外での展示やライブパフォーマンスなどで活躍している書道アーティスト・遼太郎(りょうたろう)。東京2020応援プログラム芸術祭『25th OASIS 2020 Osaka & TOKYO』への出展を皮切りに、本格的な活動を開始した彼は「新しい挑戦を積み重ねて、書の文化を次世代に残したい」と語る。その活動の内容に迫った。 自分にしか残せない書道があると思った神奈川県厚木市出身の遼太郎は、小学生のときに書道教室へ通い始めた。 「一緒に通おうと誘ってくれた友達はすぐに辞めちゃ

【R32:WORKS】花には水を!人には愛を!あなたのハートにロックンロール!

Vo.&Gt.ロックスター中村貴志(なかむら・たかし)が主宰するロックンロールバンド、21世紀音楽隊。2009年に結成し、現在はBa.カズキ、Gt.Taka、ダンサー.山形侑子、Dr.緑☆イトウ、Gt.ハッタンの第28期メンバーで活動している。「あらゆる負の感情がエネルギー」と語る彼らの代表的な楽曲や、YouTubeチャンネルに投稿している動画の内容などに迫った。 ロックンロールは魔法の言葉結成から10年を超え、数えきれないほどの楽曲を制作してきた、21世紀音楽隊。ほとんど

【R32:STORY】逆襲のロックンロール・21世紀音楽隊

Vo.&Gt.ロックスター中村貴志(なかむら・たかし)が主宰するロックンロールバンド、21世紀音楽隊。2009年に結成し、現在はBa.カズキ、Gt.Taka、ダンサー.山形侑子(やまがた・ゆうこ)、Dr.緑☆イトウ、Gt.ハッタンの第28期メンバーで活動している。彼らが音楽を続けてきた経緯と、今後の目標を聞いた。 夢を諦めきれず、21世紀音楽隊を結成ロックスター中村は、演歌歌手の母親のもとに生まれた。子どものころはエレクトーンを習っており、バンドに目覚めたのは小学生のときだ

【R31:WORKS】誰かの人生を支える楽曲群と、生音の感動を伝えるライブへのこだわり

Vo/Gt.カワノユイ、Gt.クラシマヒロミチ、Ba.ナツキ、Dr.ノグチアユムによる4ピースロックバンド、明くる夜の羊(あくるよのひつじ)。千葉県佐倉市のライブハウス・Sound Stream sakuraを中心に集まった彼らは、2018年10月28日に活動を開始。23年秋には、結成5周年を記念した東名阪ワンマンライブツアーの開催を予定している。11月26日の渋谷CLUB QUATTROでのツアーファイナルに向けて気合十分な彼らの代表的な楽曲と、ライブに懸ける思いに迫った。

【R31:STORY】あなたの日々に寄り添えますように。・明くる夜の羊

Vo/Gt.カワノユイ、Gt.クラシマヒロミチ、Ba.ナツキ、Dr.ノグチアユムによる4ピースロックバンド、明くる夜の羊(あくるよのひつじ)。千葉県佐倉市のライブハウス・Sound Stream sakuraを中心に集まった彼らは、2018年10月28日に活動を開始し、23年秋には結成5周年を記念した東名阪ワンマンライブツアーを予定している。ツアーファイナルとなる11月26日、渋谷CLUB QUATTROでのワンマンライブに向けて気合十分な彼らが音楽を始めたきっかけと、結成か

【R27:STORY】過去の自分に希望の光を。 未来の自分が誇れる現在を。/いくまろ

配信を中心に活動しているビジュアル系シンガーソングライター・いくまろ は、「ビジュアル系は売れない」という周囲の言葉を鵜呑みにして、長い間、自分の本心に蓋をしてきた。「もう後悔はしたくない」と語る彼の生き様に迫った。 12年越しに立ち返った原点京都府宇治市出身のいくまろは、子どものころから音楽を聴くことが好きだった。毎週見ているアニメの主題歌に合わせ、エアギターを楽しむなど、楽器の演奏にも興味があった。 音楽への思いが明確になったのは、中学生のころだ。 「クラスメイト達

【R30:WORKS】切なさと美しさを閉じ込めた楽曲群と、多様な媒体を利用した活動

Gt.&Vo.ニシタ ユウセイ、Ba.阿部 シュン、Dr.tuti.jp(ツチ)による3ピースロックバンド、City Lovers(シティラバーズ)。彼らの楽曲制作の裏側や代表曲『曖昧』の詳細、ライブハウスでの演奏にとどまらない活動内容に迫った。 実体験を素材にした曲作りと、代表曲『曖昧』についてCity Loversのキャッチコピーは、「とにかく切ないギターロック」だ。 「恋愛は、終わり際が一番綺麗だと感じるんですよ。最初のころの『幸せいっぱい』みたいな空気感は、全然書