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医療経営者に捧ぐ必読書100選が     5分でわかるnote [Vol.006]

[Vol.006] 新 1分間マネジャー
 ケン・ブランチャード スペンサージョンソン著

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ウイルスのことを考え続ける毎日。

ウイルスよりも
目の前の大事なスタッフのことを
一生懸命考える毎日。

どっちも同じ毎日の使い道ですが、
あなたはどちらをたいせつにしたいですか?

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ー本文より


医療経営者、医療系管理職の方に
読んでいただきたい一冊を
まとめてみました。

「こいつ、マジ、つかえないんだけど(ほんね)。」
「すごいね!がんばってるね!(たてまえ)」


"おいおい!もっとゴリゴリ働けや!”

心の内側でため息をつきながら、
"怒っちゃダメ!"
"いいとこ探して褒めなきゃ!"
の連鎖。


経営者は
常に、
部下に、
スタッフに悩まされます。

トップダウンは時代遅れ。
尊重、共感、傾聴...。
それが大事だと分かっているけど、
しんどい。

自分にウソついて
管理し続けたら、
いつか自分が病気になります。

成果出してほしい。
でも部下が無能だと、
任せられなくて
結局自分がやってしまう。

そんな経営者は少なくないです。

スタッフに成果を出させたい。
自分は無理せず、
スタッフが自分で
生き生き成果を出してくれたら…。

そんな時、
読む本です。

著者はこう説いてくれます。

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難しいメソッドや
理屈なんていらない。
1分部下と話せれば、
十分。

横並びの協調的マネジメントを
1分で行うためのエッセンスが
凝縮された一冊です。

秘訣は3つだけ

著者が提案する1分間マネジメントは、
大きく分けると3つしかありません。

①1分間目標
②1分間称賛
③1分間修正

です。
それぞれを要約していきます。


①目標を立てる ー1分間目標ー

 上司がよくやってしまいがちなケース。
「君には〇〇が足りない。
 だから、
 君の目標は△△だ。
 いいね?」

 スタッフの代わりに目標を立てたとしても、
 それは
 上司にとって必要な目標ですよね。

 1分間マネジャーはいいます。

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 スタッフの代わりをするのではなく、
 スタッフの言うことに耳を傾けた上で、
 共同作業から発展させていく。
 目標と評価基準(何を、いつまでに行うか)
 を
 1から2段落にまとめる。

 これが、1分間目標の立てかたです。

 1分間目標の効果的な活用法
 ①部下と協力して目標を立て、その目標を簡潔かつ明瞭に記述する。すぐれたパフォーマンスとはどのようなものか、部下に示してみせる。
 ②部下の目標を、目標ごとに1ページずつ、期限も含めて書き出させる。
 ③重要な目標については、毎日見直しさせる。これには数分しかかからない。
 ④1分間で現在の進捗状況をチェックし、自分の行動が目標と一致しているか確認するよう促す。
 ⑤行動が目標からずれているたら、現在の活動を見直すよう促し、いち早く目標が実現できるようにする。 


②観察→正しいやり方をみつける ー1分間称賛ー 

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上司がよくやってしまいがちなケースその2。
「君のやり方は間違っている。
 〇〇のようにやりなさい。」
 
1分間マネジャーが大切にしているのは、
自分の仕事を
「自分の力で」勝ち取ったという自信。

意思決定を助けないで、
自分で問題を解決できるようにさせる。
これが超ポイントだと思います。

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という著者の言葉に現れていますね。
これが、1分間称賛の作りかたです。

1分間称賛の効果的な活用法
 ①できるだけ早く称賛する。
 ②どこが正しかったのか、具体的に伝える。
 ③部下が正しいやり方をしたことがどれほど嬉しく、役立っているかを伝える。

 ④少し間をおいて、自分の行動に対する満足感を味わせる。

 ⑤同じことをさらに続けるよう激励する。
 ⑥部下を信頼していること、その成功を援助することをはっきり伝える。


③自分のミスと向き合わせる ー1分間修正ー 


 
 では、褒めていれば成果は出るのか? 
 誰しも、ミスはしますし、
 当然指摘しなくてはいけないこともあります。
 
 どのように指摘すべきか?
 
 一番やってはいけないのが、
 ほったらかして、バッサリ。
 のパターンです。
 
 普段は全然コミュニケーションしない。
 あるときミスをする。
 するとたちまちマネジャーがやってきて、
 やってはいけないことだけ焦点を充ててしまう。

 これは本当によくやってしまうことですね。

 ミスが起こるときだけ、部下に注目しているためです。
 こうすると、部下はミスに敏感になります。
 そして、挑戦しなくなります。

 大事なポイントは、 

 ミスを指摘するときに、
 事実を一緒に振り返る
 そして、
 「マネジャーがどう感じているか」
 を
 伝える

 ここがポイントです。

 「あなたがしたことは、〇〇です。
  私はそれが悲しかったんです。
  私が伝えるべきことが
  きちんと伝わっていないと感じたからです。」
 
 そして、相手に考えさせる
 ミスは、ミス。
 でも、あなた自身を責めているわけではない。
 
 これが、コツだと筆者は説いています。

1分間修正の効果的な活用法
 ①1分間修正は、なるべく早く行う。
 ②事実を確認した上で、一緒にミスを振り返る。
 ③部下のミスと、それが結果に及ぼす影響について、自分が”どう"感じているかを伝える。

 ④沈黙して、自分のミスと向き合わせる。

 ⑤ミスは取り返せること、人間として評価していることを伝える。
 ⑥信頼していること、部下の成功を応援していることを伝える。
 ⑦1分間修正が終わればそこで完結し、いつまでも引きずらないようにする。


いかがでしたか?
著者は言います。

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人は、誰しも
自分が一番輝ける
「環境」があれば、
輝く。

あなたが、
いま、
できることはなんですか?



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