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映画を観ます。C&Iでプロデューサーやってます。

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最近の記事

映画オールタイムベスト50(2024年4月1日ver)

※なるべく1監督1作品になるように 1.濱口竜介『親密さ』 2012 2.エドワード・ヤン『クーリンチェ少年殺人事件』 1992 3.濱口竜介『ハッピーアワー』 2015 4.エミール・クストリッツァ『アンダーグラウンド』 1991 5.ロバート・ゼメキス『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 1985 6.ベルナルド・ベルトルッチ『ラストエンペラー』 1987 7.エドワード・ヤン『ヤンヤン 夏の思い出』 2000 8.勅使河原宏『砂の女』1964 9.相米慎二『東京上空いら

    • 「NUMBER GIRL」という物語について - NUMBER GIRLの再結成に寄せて

      そのニュースはなんてことのない平日に、なんの前触れもなく訪れた。 NUMBER GIRLが再結成する。 俺にとっては2019年、いやテン年代最大のニュースと言っても過言ではなかった。誰しも、単なる「好き」を通り越してある種ファナティックに信奉するバンドがあろう。俺の場合は、それがNUMBER GIRLだった。 NUMBER GIRLとの出会いは16歳の時に聞いた「透明少女」だった。 田渕ひさ子の突き刺すように激しく、そして乾いたギターのサウンド、中尾憲太郎のルードかつ力

      • 濱口竜介監督の『親密さ』に出会ってから5年が経った。

        「『絶対に忘れられない日付』ってある?」という話を知り合いとよくする。曰く、嫁と結婚した日、曰く、大学に合格した日、曰く、初めて海外旅行をした日、などなど様々な回答が返ってくる。 僕にとっては、2013年12月1日がそうである。濱口竜介監督の『親密さ』を初めて観た日である。 それまでにも、何度か濱口監督と『親密さ』の噂は耳にしていた。間違いなくこの10年、いや2000年以降でベストの映画だとか、休憩を含めて4時間半あるけど全く飽きない、むしろ2時間映画より短く感じた、とか

        • 近藤多聞 映画に関する過去の活動

          【2014】 ・見聞伝ゼミナール  - 濱口竜介 取材 http://kenbunden.net/general/archives/4530  - バウスシアター 取材 http://kenbunden.net/general/archives/4686  - 想田和弘 取材 http://kenbunden.net/general/archives/4707  - 是枝裕和 取材 http://kenbunden.net/general/archives/4857  - 2

        映画オールタイムベスト50(2024年4月1日ver)

          濱口竜介監督の最新作、『寝ても覚めても』とはどのような映画か?

          濱口竜介監督の最新作、『寝ても覚めても』とはどのような映画か? おそらくこの問いに対しては、千差万別の答えがあるだろう。『寝ても覚めても』は、途方もなく多義的な、そして濃密な映画であるからだ。 僕はこの傑作を、まずこう定義したい。 『寝ても覚めても』は、省略の映画である。 僕が『寝ても覚めても』を観てまず素晴らしいと思ったのは、濱口映画の最も美しい部分が損なわれることなく、120分という尺に収まっていることだ。濱口監督のフィルモグラフィを見ると、近作の上映時間が非常に

          濱口竜介監督の最新作、『寝ても覚めても』とはどのような映画か?

          【第35回SASUKE総評】

          第35回のSASUKEは、歴代でも屈指の面白さだった。 靴の営業マン・漆原裕治が完全制覇を果たし、全面リニューアルがなされた第25回大会(いわゆる第4期)以降では最高の大会と言っても過言ではないだろう。 スタジオの尺の短さ、1stステージの絶妙な難易度、編集の手際の良さ等、良かった点を上げればキリがないが、今大会の白眉は競技者自身の身体が際立っていた点にあると思う。 SASUKEは、こと人間ドラマとしての側面が取り上げられがちだが、僕は人間ドラマもさることながら、挑戦者たちの

          【第35回SASUKE総評】