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希望の書。

人間の心の中には悪魔が潜んでいる、その悪魔が現れた時が本当の人間の本性であると信じてる人も多いはず!

人間の本質は悪だとする説「性悪説」だ!

辞書によると、人間の本性を利己的欲望とみて、善の行為は後天的習得によってのみ可能とする説。

確かにこう言われるとそうなのかも知れないと思うのも仕方がないのかも知れない。

スタンフォード監獄実験やミルグラムの電気ショック実験を知ってる人なら尚更そう思っているはず。だからこそ、犯罪や戦争などが昔から現代まで行われている。

けど、その実験は本当に間違いなく真実なのか?

人間の本質は善ではなく悪なのか?

そんな疑問に希望を与えてくれる一冊!というか上下巻があるので二冊です。

Humankind 希望の歴史

近現代の社会思想は、”性悪説”で動いてきた。
だが、これらは本当か。著者は、”暗い人間観”を裏付ける定説の真偽を確かめるべく世界中を飛び回り、関係者に話を聞き、エビデンスを集めたところ意外な結果に辿り着く。

まさに希望の書。

まだ上巻を読み終えたところなんだけど、とても素晴らしい本である事は間違いないと思い、下巻を読む前から、紹介したくなりました。

監獄実験や電気ショック実験は知っていたし、本も読んだ、おそらく人間というのは自己中心的で本質は悪であり、その悪に負けないように経験や学習をしていく事で善が膨らんでくるものなんだろうなと決めつけていた。

この本を読んで、そうではなく善を持って生まれ、悪は後から植え付けられるんだなと今は思っています。

「ほとんどの人間は、基本的に善良であり、悪の道を選ぶ時でさえ、うわべは善に見える嘘や決まり文句を必要とする」と、上巻の最後の方で書かれていました。

監獄実験や、電気ショック実験の章を読んでいて、「世界を変える七つの実験 ルパート・シェルドレイク」にも、実験者の期待は結果を左右する(実験者効果)の事を思い出した。
シェルドレイクのこの本も、とても不思議で面白いのでお勧めです。

世界を変える七つの実験

ペットは飼い主が家路についたかをいつ感知するか?や、見つめられている感覚(心は脳から外に出るのか?)など、身近にひそむ謎を実験と共に解説されています。個人的にお気に入りの本なので、改めて詳しく紹介しようと思います。

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