2 予算化

兎に角でテーマが「提案力」と設定された。
これから実践企画を立案する。

入社2年目の冬、社に自ら申し出て五大ゼネコンの一角を成す某ゼネコンに出向した。
と言っても、当時設計業務を行っていた身、グループ会社が施主となる新築工事の現場へ向かうもので、研修の色が大きい。
新入社員で出来立ての社内設計事務所、名ばかりで実務経験者はいない。
見かねたのか、多分生意気なオイラを何とかしよう現場の課長が誘ってくれたものだ。
そこで学んだことの一つ、その後の仕事の指針となる。

プロジェクトは、4つのマネージメントでできている。
①スケジュール②コスト③品質④リスク。
後に社会の情勢と共に⓹教育とか⑥環境が加えられた。
今では、SDGsにまとめられているかもしれない。

当時出向先のゼネコンはデミング賞というQC活動の先駆的な役割を担う企業に与えられる冠をいち早く取得していた。

さて、「提案力」を念頭に研修を企画するにあたり、4つのマネージメントから始めるべきであると考え、考察した。

先ずは、予算(コスト)とスケジュール、概要を決める。
基本、コストは必要最小限、全て裏付けを記することが必須
タスクに基づいて費用を設定する。
研修企画の創作、自己の講義内容の制作、外部講師獲得、社内モチベーションの向上の為に必要な費用を根拠とした。

これらのタスクには、社内外の意見、情報収集が欠かせない。
併せて、企画に合わせた講師講演の選定も大きな課題だ。
これは、リスク、品質に関わる。
社内のモチベーションについては、役員の巻き込み行う事、加えてコロナ禍で遠ざかっている社員間の懇親会は、この際予算化したいと考えた。

営業部門一辺倒の人生で売上を求められた。
毎年、予算の時期は、来期の見込みについて自分なりの市場評価、動向を社にプレゼンし、その評価の基、予算が承認される。
売上を求めるために、どう活動し、成果につなげるか。
情報量が試される。
勿論、経営側もかつて自分が通った道、攻守、情報収集は拮抗する。

6年前に転職した。
日本有数のメーカーGの不動産会社、予算措置について驚くほど、質問が少ない。
金額もあるが、、、もっと増やしておけばよかった。
情報収集、打合せの為、出張費、会議費、交際費、講師謝礼を計上した。
この中で動けばいい。
リスクと品質は、流れの中で処理していく。
会社には定義しなかった。
勿論成果も提示せず。
終了後に総括で評価があろうかと思う。


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