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家の傾きが心に与える影響

こんにちは
実家じまい本舗です。

空き家や、継手のいないおうちを買取り、リノベーションして再販売するという仕事が、私たちの主な業務になっています。

そのままでは、住めないけれど手を入れたり、デザインし直したりすることで、魅力を取り戻し、新たな住み手さんに繋ぐ。そのために、たくさんの家の情報を見たり実際に内覧に足を運んだりしています。

もちろん、出会った全ての空き家や課題をもつ物件を蘇らせることができれば本望なのですが、現実はそうはいきません。

手直ししたとしても、かけた労力やお金に見合う物件にまで蘇らせることが難しいほどに痛んでしまったり、大きな問題を抱えてしまった家もあるからです。


そんな課題の一つに”家の傾き”があります。
もちろん直せないことはありませんが、美装やデザインに入る前の段階で相応にお金がかかってしまい、必然的に次の住み手さんに負担して頂かなくてはならない額が大きくなってしまいます。

傾きの原因として考えられるのは、地震による液状化、軟弱地盤の地盤沈下、大地震による地盤のずれ、床の下地材の劣化、建物の構造上の問題などが挙げられ、地域差はもちろんありますが、どんな家にも起こりうるものです。

実際に足を運んだ物件の中にも、計測するまでもなく、傾きを感じる家があります。

数字にすれば、ほんの数センチのことなのですが、実際にその部屋の中で暮らしていると、船の上にいるようなゆらゆらとした感覚や、めまいのようなものを感じるようになります。

これが日常となっていたら、一体どんな風に生活に支障が出るのかを想像するのは難しくありませんでした。

平衡感覚がおかしくなってくるので、気持ちが悪くなったり、落ち着かなくなったりします。たとえば、お子さんがいるおうちなら、勉強や読書などにも集中できなくなるでしょう。
頭痛、食欲不振などの身体的な症状も起こったりするかもしれません。

イライラしたり、情緒が安定しない子どもの様子を見て、親もイライラしたり、ネグレクトのようになったりという負の連鎖が起こります。そんなふうに子を責めてしまう自分のことを責めるようなこともあるかもしれません。

でも、もしも、その原因が人間関係ではなく、家の傾きだったとしたら?

ずっと、お互いのことを責めたり、悪く思っていたのに、全く関係ないことに原因があったなんてことがあったとしたら、とても悲しいことだなと、感じました。

でも、実際にそういうことが起こっているのです。

生活の基盤は衣食住と言いますが、健全な心や体を維持するために住環境というのは切っても切り離せません。傾きの他にもにおいや音、明るさなど、さまざまな要素が含まれています。

怖いのは、「慣れてしまっている」ということです。
すでに長い間住んでいたり、生まれたのがその家だったりすると、自分の中で当たり前になってしまって、疑う視点を持つことができないことがあります。

より心地よく、元気な日々を過ごすためにも、このブログをお読みいただいたきっかけに、ご自身のお住まいやご実家の環境がどんな状態なのか一度振り返ってみる時間をとってみてはいかがでしょうか。

何か問題を感じたり、改善したいと感じるようなことがありましたら、ぜひ一度ご相談いただけたらと思います。

お問い合わせは、HPからどうぞ。

ではまた!