見出し画像

CRE戦略と、その背景

CREとは、Corporate Real Estateの略。企業の事業継続において必要な不動産を経営戦略の視点で総合的・戦略的に見直し、不動産の潜在価値を引き出す事。

守り続けるというスタンスの不動産管理ではなく、「経営戦略の視点」で「総合的、戦略的」に見直して不動産価値を高めようというもの。企業の主要な経営資源である土地の生産性を高めることが企業経営の成長・安定にも繋がる。

なぜ、CREという意識が必要になったかと言うと、その理由の一つに会計の厳格化がある。

企業は投資家、金融機関等の利害関係者に企業不動産や投資効率に関してより一層の説明責任を負わなければならない。

2015年以降には国際財務報告基準(IFRS)の強制適用が検討され、企業はますます企業不動産の投資効率を上げる事が求められる。

企業価値の向上と低収益不動産・遊休不動産の活用に対する競争基盤強化に向けた企業の動機が強まっていると共に、CRE関連の企業リスクマネジメント意識が高まりつつあるのが現状である。

人口の減少は土地の利用の減少=需要の減少であり、効率の良い土地活用が重視され始めている。「土地はあった方が良い」という時代から、「土地はただ所有していただけでは下がる」という時代になってしまったと言える。

土地をただ管理するだけの時代から土地をマネジメントしていかなくてはならない不動産戦略、つまり【CRE戦略】型に意識を変えなければ不動産がマイナスの物=負動産になってしまうのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?