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坂井瑠星騎手とGhost in the Shell

 JRAの騎手、坂井瑠星と会った。

若手No.1ジョッキー

 絶賛売出し中の若手騎手。海外経験も豊富。去年G1も勝った。
 その坂井瑠星が、後方から私の肩に手を置いて、「よう」と話しかけてきた。
 瑠星さんだ!と気づいた私は「ざす!」と返した。
 はて??一回りほど年上の私が後輩なのか?あれ?

 そこで、夢だと気づいた。気づいたけどまだ続く。

 「瑠星さんと初めて話せてよかったです!」
 そう伝えると彼は、
 「去年、焼肉行ったじゃん!」と返してきた。
 思い出した。
 福永祐一騎手(現調教師)も含め3人で行ったのだ。

坂井瑠星と福永祐一

 更にいうと、その前日にも、坂井瑠星の師匠・矢作芳人調教師と3人で焼肉に行ったのだ。2日続けてだ。

坂井瑠星と矢作芳人

 「あっ、そうでした。ごめんなさい」と思ったところで目が覚めた。
 その時、焼肉に行ったときの映像が浮かんでいた。

 指摘されるまで忘れていたのだが、2日続けて焼肉に行った夢を、どうやら以前に見ているようだ。そして、そのことを、夢の中の坂井瑠星に指摘されて思い出したのだ。

 夢の中の坂井瑠星は、私よりも私の夢を知っていた。覚えていた。

 信じられない。この坂井瑠星は、
 なんだ?
 僕自身が忘れていたことを覚えていた。この坂井瑠星は生き物なのか?もしかして「実体」があるんじゃないか?

 もしかして、本当は焼肉に行ってたりして‥ そんなことないわなwそれは夢の話‥ 夢?焼肉に行ったのは夢?見た記憶は‥ 無かったけど今はある。見たのか?その夢見たのか?

 ある仮説が浮かんだ。
 寝ている間に、僕の脳がハッキングされ、記憶を書き換えられたのではないか?その作業中に半覚醒状態になり、先程の映像が流れたのでは?

奥さんも娘も離婚も浮気も全部偽物の記憶で夢のようなものなんです。
あなたは、何者かに利用されて政府関係者にゴーストハックを仕掛けてたんですよ。
「自分の名前も知らねえ野郎が、偉そうなこと抜かすな」
「母親の顔、生まれた町の風景、子供の頃の記憶……何か1つでも覚えているか?」
あんたあの部屋でもう10年も暮らしてるんだよ。 奥さんも子供もいやしない
あんたの頭の中だけに存在する家族なんだ
「ゴーストのない人形は哀しいもんだぜ。特に、赤い血の流れてる奴はな」

 昨日なに食べた? 覚えてない。
 昨日なんのテレビ見た? 覚えてない。
 昨日なんのYou Tube見た? お、覚えてない。
 最後にいつ誰とSEXした? ご無沙汰すぎて覚えてない。
 マジでやばいな‥

 私のゴーストは、本当に私のゴーストか?
 「私みたいに全身を義体化したサイボーグなら誰でも考えるわ。もしかしたら自分はとっくに死んじゃってて、今の自分は電脳と義体で構成された模擬人格なんじゃないかって。いえそもそも初めから『私』なんてものは存在しなかったんじゃないかって」 

 少佐ッッ

くだらねぇっ!
もとこぉ〜〜〜

 

飲酒する草薙少佐

 「便利なものよね。その気になれば体内に埋め込んだ化学プラントで、血液中のアルコールを数十秒で分解してシラフに戻れる。だからこうして待機中でも飲んでいられる。それが可能であればどんな技術でも実現せずにはいられない、人間の本能みたいなものよ。」

海に潜る草薙少佐

 「人間が人間であるための部品が決して少なくないように、自分が自分であるためには驚くほど多くのものが必要なの。 他人を隔てるための顔、それと意識しない声、目覚めのときに見つめる手、幼かった頃の記憶、未来の予感。それだけじゃないわ、私の電脳がアクセスできる膨大な情報やネットの広がり。それらすべてが私の一部であり、私という意識そのものを生み出し、そして同時に、私をある限界に制約し続ける。」

 
 もしかして、坂井瑠星だと思っていたのは

私のコードはプロジェクト2501 私は、情報の海で発生した生命体だ。

 人形使いか!?

 童の時は、
 語ることも童の如く
 思うことも童の如く
 論ずることも童の如くなりしが
 人となりては、童のことを棄てたり
 此処には、”人形使い”と呼ばれたプログラムも少佐と呼ばれた女もサノバビ一番と名乗った江戸の町人もいないわ

さて、どこへ行こうかしらね。ネットは広大だわ。


 ついでに、あの頃はSMAPに戻りたいと思っていた草彅少佐

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