失敗しよう

私は小さい頃、父から言われた言葉で印象に残っているものがあります。

「親に迷惑をかけるな」
「もう、お前の参観にはいかない」

この「参観にはいかない」というのは、
私が父兄参観日に、算数の授業でさされた時
足し算の繰り上げを忘れ、答えを間違えた日に、家で言われた言葉です。

答えを間違えた子供の親であるのが恥ずかしかったのでしょう。

私が失敗を恐れ、迷惑をかけないように行動するようになったことに大きく影響していると思います。

しかし自分が親になった時。

この子は大きくなる上でいろいろなことにチャレンジするであろう。
その時に出来ないことは失敗ではない、できるまでの過程でしかない。

出来ないことを失敗、わからずにやってしまったことを失敗ととらえずに成長して欲しいと思いました。

そのうえで親である私に迷惑なんていくらかけてもいい、
親なんて迷惑かけるためにいる、くらいに思ってくれていいと思いました。

自分の子供を通して、小さい頃の私に言い聞かせていた気がします。

玉子焼きを最初から上手く焼ける人はいません

自分で食べるのだから、そもそも上手く焼けなくて困ることなどありません。
でもきれいに上手に焼きたいなと思えば、何度も創意工夫をくりかえします。
その一つ一つは失敗ではない、実験です。
実験をくりかえし、私は玉子焼きが上手に焼けるようになりました。

先日、公園でボーっと座っている高齢の男性をみました。


彼にとってそれが最良の時間であるのなら良いのですが
私にはこのまま人生が終わる日を待っているように見えました。

もし、私がこれからも、

失敗を恐れ、人に迷惑をかけることを恐れ
なんの行動もせずにいたら

彼の様に公園で日がな一日ボーっと過ごすことになると思ったとき、

それは自分の望んでいる生き方ではないと強く思いました。

私は実験を繰り返し、面白い人生を送りたい。
そして迷惑をかけるようなことがあったら、、、御免。