生か死か(クトゥルフTRPGシナリオ)
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生か死か(クトゥルフTRPGシナリオ)

レアクロエ
目次
前書き
導入

第一世界(森)
第二世界(道)
第三世界(なぞかけ)
審判の間


☆前書き


クローズドシナリオ(ドリームワールド)
難易度 普通(謎解きメイン)
セッションの時間 5時間
推奨人数2~4人
ロストの可能性あり

推奨技能
戦闘技能、精神分析。

本シナリオはドリームワールドを旅していくゲームとなります。
まるで夢のように切り替わる場面を移動し、重要な決断を探索者に迫っていく…
探索者は己は何者であるかに気が付けるのか?という展開で描かれています。
最後の選択次第ではキャラが強制ロストになるため、KPは事前に【ロストする可能性があるシナリオ】であることをPLに告知してください。
改変、本シナリオのプレイなどはご自由にどうぞ。

※審判の門をネタにして作ってみました!


☆導入

※万能導入

探索者は夜、寝ようとする。
意識が闇へと深く落ちようとする中、妙な息苦しさを覚える。
しかし、体は持ち上げようとしても動かない。
ふいに頭を大きく揺らすような頭痛が頭の中を走る。
心臓の音が早くなり、冷や汗が頭から滴るのを感じる。
眠りに落ちるというよりかは苦しさに耐え切れなくて気絶をした。
まるで悪夢にとらわれているような眠りへと探索者は落ちていくのを感じたのだ。


※もし、導入を作るのであればできる限り“生死”に直結する場面で意識を途絶えさせるのがベストだと思います。

ある日、工事中の現場の横を通り過ぎようとした時ふいに鉄骨が頭上から落ちてきた。
探索者はなすすべもなく鉄骨の下敷きになってしまう。

山登りをしていたが、そこで遭難してしまう。
救助も来ず、なんとか手持ちにある水や食料で食いつなぐも、徐々に体力がなくなっていく。
そして、洞窟の中でうっすらと意識を失っていくのであった。

ある日、豪華クルーザーに招待されて乗っていたあなた。
しかし、突然生じた正体不明の嵐によって船は大きく揺さぶられてしまう。
近くの港に停泊しようとするも、船は運悪く崖に当たってしまい座礁してしまう。
あなたは海に頬りだされ、おぼれて意識を失うだろう。


こんな感じの導入のほうがこのメインテーマにあってます。

※この時点で探索者には秘密裏に【生】属性か【死】属性を割り振ってください。



☆島


ふと体が大きく上へ、下へとまるでゆりかごによって体が大きく揺さぶられる。
そして、徐々に探索者は意識を覚醒するだろう。
どうやら床の上で寝ていたようだ。
無理した姿勢でいつの間にか寝ていたのか、体がとても痛む。
どうやらここは甲板の上のようだ。
マストや船べりには藻が付いており埃がうっすらと積もっている。
ふいにドタドタドタとネズミが声を荒げながら走り回っているのが聞こえてきた。
悪い夢でも見ているのだろうか?

しかし、徐々に意識が覚醒する中で、これは夢ではなく言い逃れのできない現実であることがわかってしまう。


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ここはとても小さな帆船であり、おそらく倉庫だろうか?
薄汚れた木造の扉を一つだけ確認することができた。
船の周囲を見渡すと広大な海が広がっており、桟橋にこの船が繋がれていることがわかる。
どうやら小さな島に停泊しているらしい。

その島も、非常に小さい孤島である。
空は薄暗い雲で覆われており、海の向こうに陸地があったり、他の船の存在を確認するのは非常に困難だ。

灰色のひびの入った、歴史の重みを感じさせる神殿が島の中央部にある。
浜には探索者とは別人の人影が何人かいるのがわかる。
しかし、そこだけ霧が異様に濃く、一体どんな人物がいるのかは知ることはできないだろう。
ただ、その人影は何やら火を囲み、楽し気に談笑していることがわかった。


※kp情報※
ここはドリームワールドの最果てにある邪神が封印されている島です。
探索者たちは生死のはざまの中で夢を見ており、生きるチャンスを得るために神様によって審判されている。
そんなイメージで作ってあります。


〇船

~操舵室~

※聞き耳

成功: チューと中から何か液体を吸う音が聞こえてくるだろう。

ぎぃーとなる扉を開けると…
ドン
鈍い音とともに干からびた男の死体がこちらに向かって倒れてくる。
その顔は恐怖で目を見開いたゆがんだ顔つきをしていた。
ペタペタペタ…
粘液が付いたり離れたりする音ともに、奥から異形が現れた。
なんと、二足歩行のカエルの化け物が奥から出てきたのだ!
体はぬめっとしており、手足にはひれかきのような膜が付いる。
何よりも人間の半分ぐらいの大きさであることが探索者の恐怖を駆り立てる。
そして、体は赤い血液によってパンパン膨らんでおり、赤みを帯びた姿だとわかった。
探索者の姿を見ると、その化け物はぺたぺたと音を立てながら近づき…急に襲い掛かってきた。

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敵データ

ヒーモオフォー
耐久力 8
噛みつく 40% 1d4ダメ

※トラップ部屋なので、データはplの数や能力に合わせて敵の数を決めて配置してください。

なんとか息を切らしつつもカエルの化け物を撃退する。
床を見てみると、船底は開いており、ここからはい出てきたのだろうかと推察する。


〇浜辺

濃い霧の中進むと人型の生き物が炎を囲み、談笑していた。
そこに近づくと鼻をつまみたくなるほどの腐臭が漂ってくる。
そして…顔が醜くただれた人型の化け物が4体そこにはいた。
まるでゾンビ映画に出てくるような…人の形をした何かが談笑している。

「人の腕はぷにっとしてて最高やで。」
「いやいや、目がこう、コリっとしてておいしいんですわ、あんさんわかってないなあ」

このような会話を耳にするだろう。
よく見ると焚火のそばには串によって貫かれた人間の死体の部位が沢山あるのに気が付くだろう。

「お?あんさんも食べるかい?」

探索者の姿に気が付くと串にささった足と思しき焼けた体を差し出してくる。
この光景を見た探索者はsanc
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談笑しているのはドリームワールドのグール。
探索者の姿をみても基本的には襲わず友好的に接する。
グールは基本的にこの世界観を教えてくれるkpからplに向けた説明キャラとして配置している。
もしも戦う場合はグール×4との戦闘になるが、あまり戦闘には意欲的二ならず、会話でまずは講和を図るだろう。

・ここがドーリームランドという夢の世界であること。
・四人のグールたちは船が難破し、たまたま流れ着いた場所がここであるということ。
・この最果ての遺跡には原初の混沌という存在が三体の神の手によって封印されたことを知っている。
・何故ここに探索者がいるかを聞くと、「神様にでも呼ばれたんじゃないかいか?」と言う。
・4人のグールは神に帰依していて、生きるための食糧をもらう代わりにこの島にやってくる邪魔者を排除する役割を持っている。(つまり島の番人)
・島の中に何があるかはわからないが、以前からいろんな人が神殿の中に入っていったのを見ている。
・生死をさまよう人が本当に生きるべきなのかを定める試練がそこにはあると説明してくれる。

〇神殿

時代を感じさせる古風な石造りの神殿があった。
草木は生えているものの、何者かによって手入れされている跡がある。
その中でも特に目につくのは【石のアーチ】だろう。
絶妙なバランス感覚によってつくられたアーチの内面は真っ暗になっており、光を全く通さない闇の空間が広がっていた。
そして、そばには碑文が土の上にあり探索者に読める文字が書かれていた。
「夢みし者よ。
ここは原初の混沌が眠りし場所である。
資格がありし者のみ立ち入る事を許可しよう」


※このアーチを通ると次の夢の世界へと旅立つことになります。
常に一方通行で戻れないのであしからず。

☆第一の世界(森)


石造りのアーチを意を決して潜り抜けると、今までいた場所とは全く違う世界に足を踏み入れているのがわかった。
ふと気が付くと、鬱蒼と木々が生い茂る森の中にいたのだ。
ツタがあたり一面に這い、地面は落ち葉とこけで覆われていて、原生林の中に迷い込んだようだ。
空を見上げてもうっすらとしか陽の光は差し込んでこない。
木々は風で揺れ、あたり一面に葉のぶつかり合う音を奏でている。
しかし、そういった音の中に鳥の鳴き声とか動物のなく音など、本来聞こえるべき音が聞こえずに少し不気味に思うかもしれない。

そんな森の中だが、探索者達がいる場所はその森の中でも開かれた場所にいることがわかる。
あたりには泉があったり、小屋があったり、花が咲いていたりなどしているのだ。
中央部には二つの泉があるのに気が付く。

右手側にあるのはエメラルドグリーンの泉だ。
水深がしっかりと映る透明度の高い水の中には魚が数匹、のびのびと泳いでいるのがわかる。
泉の周囲には細い葉がマット状にこんもり茂り、たくさんのオレンジや黄色といった小さくて丸い花を咲かせていた。
左手には黒色の濁った泉があるのがわかる。
どんよりと濁った色合いであり鼻につんと刺す刺激臭がする。
コポコポと水泡がそこから湧き上がっており、生き物の姿を確認することはできなかった。
黒い泉の周囲には黒い薔薇が美しく咲き誇っているのがわかる。

※それぞれの花はマリーゴールド、黒いバラ。
重要な花言葉の意味はとしてマリーゴールドが「生きる」であり、黒いバラが「美しい死」を意味する


それぞれの泉の前には小さな木造の小屋が建っていた。
右手側のエメラルドグリーンの泉の先にある小屋は白樺で出来ており、清潔感が漂うものだった。
入り口には立て看板があり、そこには「賢者」と達筆な文字が書かれている。

左手側にある黒く濁った泉の先にある小屋は古びた丸太が組み合わさってできた小屋のようだ。
苔が丸太の上にはびこっており作りもどこか乱雑で隙間がある。
同じく入り口には立て看板があり、そこには「隠者」と乱暴な文字が書かれていた。

ただ、この中でも一番目を引くのは広場の中央部にある場違いの竜の銅像だろう。
それは顔だけのアギトの像であり、人がかかがめば何とか通れるぐらいの大きさの口がぽっかりと開いていた。
ただ、少し不気味なのが竜の目に当たる部分はへこんでおり、何かをはめれそうなくぼみがそこにはあった。
この像の近くには碑文があるのに探索者は気が付くだろう。

「夢を見しものよ、隠者と賢者から死と生を司る宝玉をもらうのだ。
左の眼には生きた者としての輝きを。
右の眼には死した者としての輝きを灯すべし。
さすれば先に進む道は開かれるであろう」


〇探索者が森の奥へと向かおうとする

一瞬木々の間に何かが動いたような気がした。

※それでも向かう。

菌類のようなアメーバ状の物体が上から落ちてくる。
その色はまことに色鮮やかであり、黄色や赤色。青色と明度の高い毒々しい光を発してい。
甘い香りを漂わせつつもそのアメーバ状の生き物は意思を持ったかのように襲い掛かってくる。

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巨大粘菌

dex4
耐久12
飲み込み35% 1d6
飲み込みが成功した場合、str12対抗に失敗したら行動不可

※倒してなお進むようなら、何体でも出現させてOKです。

〇二つの小屋

※それぞれの小屋の主は死か生かの割り振りに対応したキャラクターとしか話さない。
白→生
黒→死
それぞれ、対応する泉に入るor水を飲むと部屋の中に入れてくれるようになる。
招き入れた探索者には竜の眼としてはめるべき宝玉を渡してくれる。

隠者(npc)

ffの黒魔導士をイメージ。
ぼくっこであり、人懐っこい口調。

「生きてる人に話すことはないよ!帰って!」」
「まだ生きてる人のにおいがするや、黒の水を飲むか浴びるかして匂いを消してほしいな!」
「忌々しい匂いが消えたね入っていいよ!」

部屋の中は乱雑日本が散らばった研究室だった。
足を踏み入れる場所が見当たらないほどに散らかっている
大釜では何かを煮ているのか、コポコポと音を立てている。
そこからは鼻を刺すよう腐臭が漂ってきた。

「そーだなー君たちにはこれをあげるよ」
黒い大きな水晶玉を探索者に渡す。


賢者(npc) 

ffの白魔導士をイメージ。
おおらかな感じの女性で優しい口調。
「死者の不浄な者に話すことはありません。」
「死者の冒涜的なにおいがします。清らかな水を飲むか浴びるかして、浄化しなさい。」

部屋の中に入るとそこは白基調の落ち着いた部屋だった。
ベットの横にはアロマがたかれており、甘い香りが部屋を漂う。
本棚には様々な本が入っており、植生や外国の言語で書かれた本などがある。
部屋の隅にある机の上には磨き上げられた透明の美しい水晶玉があった。

「洗礼されし生きる者よ、汝に先を行くカギを与えよう」

探索者達と向き合うと、透明な水晶玉を探索者に渡す。


※賢者の水晶玉を左、隠者の水晶玉を右に竜のアギトの眼にはめる。

竜のアギトの口内の空間に闇が広がっていく。
それは島の時に目に映った遺跡のアーチと同じようなものだと探索者は思うだろう。


※口の中を通る選択をした場合。

「汝らの叡智をたたえ、次の夢へ至る扉を開こう」
ふいに頭の中で男の声が鳴り響くと、探索者たちは白い空間に立っていた。
そこには男の像とまばゆい光が差し込む扉があるのに気が付くだろう。
その男の像の台座にはロボンと書かれていた。

扉をくぐろうとした時、男の声が耳に入ってきた。
「この夢の深淵には原初の恐怖が存在する。
もしも原初に眠る恐怖を知りたくないのなら、その道を拒みなさい。
さすれば、悪夢は見ずに済むだろう」

☆第二の世界(道)


アスファルトの冷たさが肌にひりつくように伝わり、はっと探索者は目を覚ます。
あたりは真っ暗で、静寂に包まれている。
どうやらとある町中の夜道にいたらしい。
ただ一本道が後ろと前へと続く不思議な場所だ。
ただ、注目したいのはここが住宅街であるはずなのに、一切明かりが灯っている家がないことだろう。
電柱の街灯と夜空できらめく星々と月明かりだけが探索者の姿を照らしている。
この暗い道の中、先に目を細めてみてみると、曲がり角があり、そこには車が来るかどうかを確認するための鏡があることに気が付くだろう。

※ここは一本道であり、便宜上“前”に進むか“後ろ”に進むかを選択してもらうことになる。

探索者が夜道を歩こうとすると急に頭上を照らしていた街灯が点滅する。
ふとここで吹き抜ける風が探索者の心を冷たくなでるように伝わってきて…恐怖心を駆り立てていく。
「クスクス」
聞こえるはずもない少女の笑い声が耳に入る。
前方へと足を進めるごとにその声は次第に大きくなっていく。
街灯が点滅する周期は次第に早まり、ラップ音も耳に入り探索者の不快感をぐっと増していくのだった。

SANC0 0or1

〇前方へと進む

※≪生≫の人用の脱出経路がある。

曲がり角の手前まで来たとき、道の中央に日本人形が落ちていることに気が付く。
赤い着物を着た、黒髪のおかっぱの姿をしていた。
眼はくりっとしたものであったが日本人形の顔はどことなく色白く、どことなくうす気味悪さを感じさせる。


※生の人が通っても何もこの人形は反応しない。死の人が人形を取るor近場を通り過ぎようとした時反応を示す。

床に落ちていた人形の首がひねり始め、視線を探索者の方にじっと合わせる。
黒い目からはつぅと赤い液体が地面へと流れだす。
探索者は身じろぎするかもしれない。
しかし、体は何故か動かないのだ。
日本人形の髪の毛は徐々にこちら側へと地面を這いながら伸び始める。
そして、あなたの足元に絡みつき、髪の毛は徐々に体の上へと這い上がってくるではないか。
日本人形の口は左右に大きく裂け、にたりと笑う。
そして、口を動かしながら話し始める。

「死者は帰れ、死者は帰れ・・・」

女児の声が周囲に響き渡る。
ぴしゃりとガラスの割れる音がしたと思うと、鏡は破片を散乱させながら割れていく。
地面には鏡の破片が散っており、とても危ない。
白かった肌の日本人形は徐々に黒く汚れていき、髪の毛も気が付けば元通りになっていた。
気が付くと日本人形は元あった位置になり、動かなくなっているのに気が付くだろう。

本来動かないはずの日本人形が動き出すした嫌悪感から、この光景を目の当たりにした探索者はSANC 0or1D4

※生の人はただ人形がずっとそこにあるように見えているだけだ。別に不可解なところはない。


〇後方へと進む

※≪死≫の人用の脱出経路がある。

曲がり角の前にはふっくらとした頬がかわいらしい西洋人形が地べたに座っていた。
青いドレスで着飾り、緑色の水晶玉のような瞳には思わず吸い込まれてしまうような魅力があるかわいらしい人形だ。
※生きている人が近くに寄った際に反応をみせる。

透き通るまりのような女の子の笑い声がふいに耳に入ってくる。
よく見ると西洋人形は立ち上がり、こちらへとよちよちと歩いてくるのだ。
そして、探索者の足元に立つとドレスをなおしながらこちらを見上げて語りかけてくる。
「ねぇ?生きてる子は先に行っちゃダメよ。」
「じゃないと、私たちみたいになっちゃうわ。」

西洋人形の首が突如、ポキンと折れる。
首はアスファルトの道を転がり始める。
組が折れても人形はそこに立っており、頭だけになった人形の頭部はうつろに空を見上げながらただただ笑い続ける。
体からは右腕がとれ、左手が取れ、そして両足が取れてついに体はその場へと崩れ去る。
それでもなお、空を見つめ続けながら笑い続ける西西洋人形の姿がそこにはあった。

この光景を見た探索者はSANC 0oe1D4

※もちろん死の属性の人には笑い声など聞こえないし、ただその場にあった西洋人形が崩れ去って気味が悪いなと思うだけだろう。


〇曲がり角の先

※正解の曲がり角を行く

曲がり角を曲がる際には何かに見られているような感覚がし、背筋がぞわっとする。
夜道の寒さも相まってその身はぞくっと震えるが・・・
別に曲がった先には何かいるというわけでもなかった。
その曲がり先の奥にはぽっかりと広がる暗い空間が広がっていた。
今まで通ったものと同じだ。
そう、探索者は思うだろう。

※不正解の道を行こうとする


曲がり角を曲がる際には何かに見られているような感覚がし、背筋がぞわっとする。
鳥肌が立ち、その身は夜道の寒さで大きく震える。
今だけは、探索者はその己の優れた直観を妬ましく思うだろう。
曲がり角を曲がるとそこには化け物の像があった。
石で出来た悪魔をモチーフにした像だ。
それは石であるはずなのに、探索者の姿をとらえると、目が見開き怪しく光り輝く。
巨大な蝙蝠のような羽が左右に開き、筋肉隆々の四つ足の四肢が動き始める。
そして、鋭い歯をみせながら開くその残虐な口は笑みをたたえ。
「愚者よ、死ぬがよい、愚かでなければ立ち去るがよい」
低い声を発しながら、探索者達の方へと迫りくる。


san 1d3or1d12


〇夢を守りし者

dex18
耐久 50

手足の収縮。
唱えるのに1ラウンド消費する。
対象者の手足のうち一本を縮ませ1d8のダメージ+con1d3の永久ダメージ。
またその様子を見た探索者はsan 0or1d3


内臓摘出
黒いギザギザの物体が多数集まって渦巻くもの、暗い紫色の霧の噴出し、黄色味がかったエネルギーの塊などが襲い掛かる。
探索者達の体を無残にも引き裂く
3d6 ダメ

※勝てない強さですが、最初のラウンドでは呪文を唱えるため逃げる猶予が与えられます。
あくまでも通り道の守護者であり、不必要に探索者を追いかけたりはしません。
KPの裁量で強さは変えて構いません。

〇正解の道を通ると…

暗闇の先を抜けると頭の中に男の声が鳴る。
「汝らの叡智をたたえ、次の夢へ至る扉を開こう」
ふと気が付くと以前と同じような白い空間に探索者はいて、男の像と光が差し込む開かれた扉があるのに気が付くだろう。

男の像は以前見たものとは全く違う別人の姿をしていた。
台座には【タマシュ】と彫られていた。

この部屋を出ようとするとふいに男の声が聞こえてきた。
「夢は現実であり、現実もまた夢である。
夢を辿るのであれば、続きを見せよう。
夢を辿らないのであれば、現実へと帰そう」


☆第三の世界(謎解き)


まばゆい光に徐々に慣れていき体を動かそうとする探索者。
しかし、その体は動くことができない。
アンティーク調のひじ掛け椅子に座らされており、その体はがっちりと固定されているからだ。
右手、左手はひじ掛けに強く鎖で巻かれ固定されており…
両足も椅子の足にがっちりと固定されている。
鎖はいくら力を入れてもピクリとも動かず、振りほどくのは困難だと悟るだろう。

急にとらわれた状況にいて身動きの取れない探索者は恐怖感を募らせる。
SANC 0or1D5

ドーム状の部屋の隅はとげが張り巡らせており、その針先は異様に鋭く見える。先端には血がしたたり落ちているのもあり、ピンク色のぶよぶよした肉片の姿も見える。
すると、ふいに頭の中に声が鳴り響く。

「夢見る者よ。
その知力、先に進むに値するかここで審判を行う。
とけねば、周囲の壁は迫り、針が体を突き刺すだろう」

そう語ると、壁は徐々に動き出し、こちらへと迫ってくるのがわかる。
探索者は逃げることはできない。
とげによって串刺しにされるのは時間の問題だ。
否応なしに冷や汗が止まらなくなってしまうだろう。

「我は汝らの質問にyesかnoで答えよう。
我がYESかNOで答えられるもの以外、決して答えぬからな。
我が考えし、真理にたどり着きし者がいた時、汝の叡智を認めようではないか。」

そして、声の主は楽し気に問題文を語り始める。

「村では神隠しの伝説がある。
一年に一人ずつ、人が消えていく。
残された家族は祈りを捧げるも、人は帰ってこない。
しかし、村を調べても、消えた人はどこにもいないのだ。
実際あった山奥の村での出来事であった。
しかし、何気ない日に突如真相は暴かれるのであった。
どうして真相は暴かれたのだろうか?
よく考え、答えるのだ」

~~回答~~~

「村には殺人癖の男がいた。
見かけは普通だが、その男は一年に一度人殺しを行い、森に放棄していた。
毎年、死体を遺棄するも、森には特に異常は見られなかった。
男は不信がってはいたが、その事実に関して特に関心も寄せず、ラッキーだと思い犯行を続けていた。
実は、すべてを悟っていた父親が息子が遺棄した死体を村の外へと運んでいたからだ。
しかし、息子はある日父親を殺し、その死体を森へと遺棄する。
その死体を片付ける人はいないため、地元の猟師に見つかり、犯行が暴かれた。」


※ウミガメのスープの問題であり、探索者の思考をいったん本シナリオから離すための目的で書かれています。
今回はこのような問題にしましたが、ここは自由に改変しても大丈夫です。
回答回数によってどんどん壁が迫ってくるシステムにして、私は臨場感を出すようにしていました。


答えを叫ぶと迫りくる壁の動きはぴたりと止んだ。
そして、頭の中に声が鳴りひびく。
「汝らの叡智をたたえ、次の夢へ至る扉を開こう」
ふと気が付くと以前と同じような白い空間に探索者はおり、男の像と光が差し込む開かれた扉があるのに気が付くだろう。
前回、前々回見た像とは全く違う別人の姿をしていた。
台座には【ゾ=カラル】と彫られていた。
ふいに頭の中に男の声が響く。

「我は生と死を司る者なり。
死者も生者も我の前では全てが平等である。
死と生を恐れるな。
汝が何者であるか、しっかりと考えろ。
汝が答えを出したとき、全てを超越させてみせよう」


探索者が光が差し込む扉を潜り抜けようとするとふいに後方から声が聞こえてきた。

「人は理解できないことを知りたがる。
しかし、その探求に意味はあるのだろうか。
知るのは本当に正しい答えなのか?
全てを知るとき、汝は真理を得るだろう」

☆審判の間


気が付くと無機質な何もない空間に探索者はいた。
否、優に4Mは超えるであろう大きな大きな門だけが目の前にあった。
何体もの精巧に彫られた像が重なり、アーチ状に構成された門だ。
まるで一つ一つの像は生きているようで、こちらをじっと見つめているような感覚を覚えるだろう。
不思議な点はその造形美だけでなく、構造にもある。
本来、門はひとつの入り口を形成するものだが、門の中央部には大きな敷居があり、入り口を二手に分けているのだ。
それぞれ左右に分かれて黒い空間へと繋がっている。
通路の先は真っ黒であり、中の様子を伺い知ることはできないだろう。
門を構成する像の他に、探索者達が見たロボン、タマシュ、ゾ=カラルの像も門の中央部に飾られていることがわかる。
多くの人の上に鎮座する三人の男の顔は威厳と誇りに満ちているようだった。

あなた達が門に近づくと中央部に飾られている三体の像が動き出し、口を開く。
ロボンの像「正者だと思う者は左」
タマシュの像「死者だと思う者は右」
ゾ=カラルの像「役割を全うした道を辿りし時、夢の深淵へと至る」

それぞれの像はやがて口を閉ざすと、元の状態へと戻っていく。
再び像が動き出す気配はしないだろう。


※kp向け
今までの世界が切り替わる時のメッセージがヒントになります。
つまり、自分の割り振られていた属性とは反対を選ばなければいけません。
生者は右が生還ルート
死者は左が生還ルートとなります。


○生還ルート(役割と反対の道を進む)

~現実世界~
君たちはふと目が覚める。
病院の一室にいるようだった。

「大丈夫だった?」
「目が覚めたんだ・・・よかった」

それぞれ病室で点滴を打たれながら、眠っていたようだ。
どうやら君たちは日常へと戻ったらしい。
あれは何か悪い夢だったのだろうか?
夢での記憶は徐々に薄れ始め、やがてあなた達は思い返せない夢を見ていたんだという結論に至る。
どうや聞くと死の瀬戸際をあなたはさ迷っていたらしい。
最悪、植物人間になったとしてもおかしくはなく、運がよかったのだと思うだろう。
何とかリハビリを重ね、やがて退院することができる。
そして、ふと眠りにつこうとしたときに頭によぎる男の声がした。
「また会える時を楽しみにしているよ」
聞いたこともないはずなのに聞き覚えのある声に…冗談じゃないと思うだろう。
探索者は再び日常へと戻っていく。
生死の淵を乗り越えて…

GOODEND

○与えられた属性と同じ通路を選ぶ

意を決して選んだ場所をくぐる。
すると、どうやら薄暗い洞穴の中を通っていくことになった。
壁が淡く光っているので、その光源だけを頼りに先の見えない闇の中を前へ、前へと進んでいく。
「真理を得ることを選ぶか」
「先に進むとみえてくる」
「原初の恐怖が」
頭のなかで男の声が鳴り響く。
後ろを引き返そうにも、体は勝手に前へ前へと進むことしかできない。
まるで足が何者かに支配されているように進んでいくのだ。
苦笑の音とともに声が聞こえてくる。
「汝らは夢を見ることしか許されぬ」

どれくらい歩いたのだろうか。
足が棒になりそうだと思ったとき、目の前が急に明るくなる。
最果て。
その表現がぴったりと合うような地だった。
天からは水が轟轟と音を立てて流れ落ち、瀑布を作り出していた。
空を見上げても地表は小さくしか見えない。
ここは地上から見て考えられないような地下深くの場所だと直感する。
ふいに探索者は興味を持ってしまい、流る瀑布の先をのぞき込む。
深淵の奥にあるもの、そこに逃れられない知的好奇心を感じてしまったのだ。
恐る恐る地面から身を乗り出し、深淵をのぞき込む。
そこには美しい闇が広がっていた。
不浄なる気と純粋な憎悪、憎しみ、悲しみ、を感じ、そこに心が魅入られてしまう。
体を乗り出して下を見続けると、ふいに横からピンクのねばねばとした触手があなたの体を強く巻くのに気が付く。
それはあなたをとらえ、深淵へといざなっていく。

sanc 1d20or 1d100

触手にとらわれ体は宙に浮かぶ。
そして、徐々に深淵の中へと取り込まれていく。
大きな口が見えた。
多くの触手が見えた。
あなたを値踏みするような目が見えた。
しかし、あなたは幸せかもしれない。
そこに恐怖することもなく、すでに怪物を見たことであなたは廃人になっていたのだから。
探索者は夢の最奥にいた混沌の中へと沈んでいくのであった。

~現実世界~
懸命な救命措置も虚しく、心電図は平坦になる。
今宵1人の命が失われた。

lOST END

☆あとがき

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
生か死を選ぶというのをメインテーマに大好きなドリームワールドという媒体を通して物語を作りました。
改変やシナリオのプレイなどは本当にご自由に行って大丈夫です!
ぜひ、楽しんでプレイしていただけると嬉しいです。
ツイッターはID @reakuroe(レアクロエ)ですので、わからないことや質問などあればお気軽にご連絡いただいて大丈夫です。

それでは!よきクトゥルフライフを!



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レアクロエ