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なぜ就労継続支援A型は少ないのか

どうも、こんにちは!
半額です。

就労継続支援A型は
その数自体が少なく、
利用を希望してもできない状態があります。

こちらの記事で書いています。

では、なぜ
需要があるにも関わらず
施設数が少ないのでしょうか。

それには、理由があります。

福祉の施設といえども、
自治体が直接運営しているわけではないため、
つぶれない程度には
お金を稼ぐ必要があるのです。

それが、A型は難しいのです。


筆者について

  • 発達障害当事者

  • 公的・民間問わず多数の制度や割引を活用している

  • 職業に関する制度や給付を全力で活用して生活している

  • 福祉制度を探ることが趣味と化している

A型も、B型も、同じ利用時間であれば補助金は同じ

実は、就労継続支援の補助金は
利用時間が同じであれば
ほぼ同じなのです。

A型の方が強い支援なので
補助金が高いように思うかもしれませんが、
どちらもほとんど変わりません。

同じ補助金であるなら、
B型のほうが支払うお金が安く、
お金を気にしなくていいため、
経営は楽になります。

補助金を工賃・給料に充てることができない

就労継続支援の補助金は、
それを直接工賃や給料に充てることが
禁止されています。

建物や設備などの経費、
職員の人件費などは
補助金で賄うことができますが、
工賃や給料の分は
稼がなくてはなりません。

経費は度外視できても、
売上はそれなりに求められます。

特に、最低賃金を払わなければならない
A型となると、
売上を確保するのは簡単ではありません。

単純に、A型は経営が難しい

A型でもB型でも、
自治体からの報酬はほとんど変わらないし、
工賃や給料の分は
自力で稼ぐ必要があります。

それなら、最低賃金を払わなければならない
A型よりも、
少ない工賃でいいB型のほうが、
経営はずっと簡単になります。

時給1000円分の売上を
確保するより、
時給200円分の売上を
確保するほうが
簡単なのは確実です。

いくら経費は補助金で賄えても、
就労継続支援でさせられる作業で
時給1000円の売上を出すことは
簡単ではありません。

施設自体は
自治体が運営しているわけではなく、
小規模な会社であることが多いので、
経営が回らないことには、
施設自体が続かないです。

施設が続けられないと、
経営側は当然困りますし、
利用者側も
仕事を失うことになり、困ります。

就労継続支援A型の需要はあっても、経営の現実がある

地域によっては、
A型施設の定員の枠が空くのを
たくさんの人が待っているような、
そんな現実があります。

このような地域で
就労継続支援A型施設を始めれば、
利用者はすぐに集められるでしょう。

しかし、経営の側からすれば、
そこから経営を続けられるように
事業を回すことは
簡単ではないのです。

もしそれが簡単なのであれば、
東京都特別区には
次々とA型施設が作られるのではないでしょうか。

A型施設は需要がありますし、
簡単に経営者が稼げるのであれば、
始めない手はありません。

しかし、現実はそうなっていません。

それくらい、A型を経営するのは
難しいのです。

まとめ

  • 就労継続支援の補助金は工賃・給料に充てられないよ

  • A型は経営が難しいよ

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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