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データを見ないほうが、問題解決が速い?

工場の現場で働く皆さん、問題を解決した経験はありますか?おそらく、意図的に解決したというよりも、知らない間に消えていたというケースが多いのではないでしょうか。工場の問題は流動的で、しっかりと対処しないと根本的に解決されないことが多いものです。

かくいう私も問題を取り逃がし、何度も気持ち悪い思いをしました。

そこで、もし問題が解決できる方法があったらどうでしょう?実際に、私のクライアントでも、長年放置されていた問題が、チーム全員で同じ方向に進むことで解決され始めています。その秘訣は【層別】にあります。

層別とは?

問題解決のカギは、【層別】です。層別とは、データを整理して傾向を見つけ出すための手法です。例えば、がびょうを使って厚い壁に穴を開けるように、層別を通じて一箇所に力を集中することで、問題を突破することができます。逆に、層別があいまいだと、努力は分散され、効果が薄れてしまいます。

私の層別の進め方

私流の層別のプロセスは、ジグソーパズルを解くように進めます。パズルのピースを広げ、色や形で分類していくように、まずデータを広げ、縦軸と横軸を考えることで層別が始まります。これにより、全体像が徐々に見えてきます。傾向が見えれば成功、見えなければ再度軸を変えて挑戦します。繰り返すことで、徐々に明確な傾向が浮かび上がるのです。

このデータをひろげることがポイント。気持ち悪さが発生し、人は何とか納めようととします。1つ1つ見るより、広げてみる。これが層別の第一歩です。

層別の効果を実感した事例

あるクライアントの例では、材料を切断する際に「振動による不良」が発生していました。しかし、材料の種類、長さ、厚さなどでデータを層別してもらうと、特定の条件で問題が発生しやすいことが判明しました。このデータを数値化することで、現場全体が注力すべきポイントが明確になり、効果的な解決策が導き出されました。

層別の重要性

層別のプロセスは難しくありません。このシンプルな手法を使うだけで、チーム全員が共通の目標に向かい、問題を効率よく解決できます。実に、工場の問題の8割は層別で解決できると言っても過言ではありません。
慢性的な問題を抱えているなら、まずはデータを広げて層別を始めてみてください。 効果的な層別によって、問題が解消される瞬間を体験してみてください。

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