見出し画像

幸せとは何か 横道世之介 読後感想

この本は折に触れ読むことが多い
本を読むというより、
世之介に会いに行くという感覚に近い

世之介は特にすごい個性があるわけではない
しかし友達だったら最高だらと思う人物だ

世之介は長生きはできない
読み進めていくうちにある出来事でこの世を去ることを読者は知る
しかし物語は歩みを止めない
世之介は大学生活を送る中で、
友達ができたり、恋人ができたりする
読者は終わりを知っているだけに、それらのエピソード一つ一つが心に響く

しかし読み進めていくうちに、
終わりがあるのは世之介だけではなく、
わたしも同じということに気づく
自分もいつかはこの世を去ることは分かっている
しかし、日々の生活に追われる中で
それを実感することはない

世之介と触れ合った人は、
後から世之介と過ごした日々を
宝物と感じている
読みながら自分はどうなのかと考えてしまう
自分の死後、友達や家族にそう感じてもらえるのかと

世之介が大切にしていることは
リラックス
もちろん思いっきり世俗的なところがある世之介は
お金もほしいし、
好きなお酒を飲んでいたいし、
好きな人と過ごしたい
でも一番大切にしているのが
リラックス

ありのままにいる自分を肯定している
落ち込むことはあっても自分を卑下しない
だからどんな人にもリラックスして付き合う
かっこ悪いところも見せることができる

横道世之介を読んでいると、
幸せについて考えてしまう

世之介はちょっとしたことで幸せな気持ちになる
好きな人とスーパーマーケットでおいしい物を物色するだけで幸せになる
ありのままの自分、
リラックスした自分でいると、
そんな大切な幸せを、しっかりと感じることができるんだなと思う

すぐにリラックスした生活を送ることはできないかもしれない
でも自分を飾らずにリラックスしていきたいなと思う
できないときは、
世之介に会いに行くとしよう

よろしければサポートお願いします いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます