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私のごほうびステージ、人生捨てたもんじゃない。


乳がんの再発


13年前に治療した乳がんが再発した。
5年、10年といつか再発するかも知れないと不安を抱えながら過ごしてきた。
私は、面倒くさい性格なので、定期的な検査や治療の継続は数年で辞めてしまっていた。
子育て真っ最中だったので、家のことをこなし、フルタイムで仕事するのがやっとだった。

緩和ケアのある病院

3年前に再発がわかってから、近くのクリニックの先生の診断のもと、治療を地道に続けできた。しかし、さほど効果は見られなかった。
私は自宅でギリギリまで過ごしていた。
吐き気と嘔吐で体重が減ってくる。もう限界だと感じた。意識レベルを下げて、死なせてもらおうと緩和ケアのある病院に行くことにした。

体重の変化

高カルシウム血症


私の乳がんは、骨に転移をいつの間にかにしており、気づいた時には、全身のあちこちにひろがっていた。いわゆるステージ4の状態だった。
入院にあたり、採血をするとあちこち悪いデータが見られた。がんは骨を溶かし、身体にカルシウムを放出する。吐き気と嘔吐の1番の原因は、高カルシウム血症だった。

検査データ

ごほうびステージ

死ぬつもりで、緩和ケアの病院を選んできたはずだった。新しく主治医になった先生は、私のがんの状態を再評価し始めた。まだ化学療法を1度もしていないことから、することにより効果が見られる可能性が高い。まだ50才代で、命を諦めるのは早すぎると、熱く説得された。
治療を進めると、吐き気と嘔吐も無くなり、ご飯が美味しく感じられるようになった。こんな日が再び来るとは思わなかった。

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