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自分の歩んできた道(高校1年後半)

肺に違和感を感じる。

体育の次の授業を受けているときも肺がズキズキと痛んだ。
でもこのときは
何か肺痛いわ〜とか友達に言うくらい余裕があったためかその日は最後の授業まで普通に受けた。

そして帰り道、家が近いので自分はいつも徒歩で登校、友人数人は皆チャリ通していた。
自分だけ徒歩なので皆チャリを押して歩いてくれて帰っていたのだがやはり肺がおかしい。
歩くたびに激痛が走った。
余りにも痛くて歩けなくなったので、家までチャリの後ろに乗せてもらって家まで帰宅した。(因みにこれがチャリ2人乗り初体験。怖かった笑)
そして帰宅して親に様子を伝えたらすぐ病院行こうと言うことになり、近くの内科に行った。
そしてレントゲンを撮ってもらったら
「肺に穴が空いています。気胸ですので総合病院の紹介状書きますのですぐに行ってください」
医者に言われた。
総合病院!?
肺に穴!?
めちゃめちゃ混乱した。

言われるがまま総合病院に向かい、再度レントゲンを撮られた。
ここのお医者さんには
「左の肺が半分以下の大きさに縮んじゃってます。よく普通に授業受けてましたね…」
と言われた。
言われてみると痛みとともに息が吸いづらかったというのもあった。

そしてそのまま
入院です
と告げられた。

入院。人生初の入院だった。
そして車椅子にも乗せられた。
これも初体験。

部屋に案内されて
1時間くらいしたらまた担当医がやってきて、
このままだと肺が徐々に萎んでしまうので
今から処置しますと言われた。

このお医者さん、気胸のドレーン処置をやったことが無かったらしく、
ドレーンの機械の説明書を見始めた。
嘘だろ…
顔が真っ青になった。
そして処置が始まり、
脇の下あたりに麻酔を刺された。
暫くして麻酔が効いていますか?
とメスか何かでツンツンされたが、普通に痛くて
効いてません!!と即座に言った。
その後もう一本麻酔を刺され、表面の痛みは無くなったので、脇の下にメスを入れられた。
身体にメスを入れられたのも初体験。
もう怖すぎて気絶しそうだった。
病院に行くだけでも嫌なのに、手術に近い処置まで、されている状況に精神的にギリギリの状態だった。
数時間前まで普通に授業受けてたのに。
そして肺をふくらませるための装置を取り付けるために管のようなものが脇の下から差し込まれた。
この時激痛が走った。
先生痛いです!!
どうやら管が体内のどこかにぶつかっている痛みのようで、内臓を刺されている様な痛みで涙がでた。

ここからはちょっと覚えていない。
この痛みだけは今でも鮮明に覚えている。
そして装置が取付けられ、自由に身動きが取れない状態になった。

汚い話だが
ただ装置と繫がっては居るが、
大きい方のトイレだけは行けるようにうまくやってくれた。
おしっこは瓶みたいなのにしてねと看護師さんに渡された。
当時高校1年生。思春期真っ只中の自分にはとんでもなく恥ずかしかった。
お風呂はもちろん入れなかった。

翌日。
授業が終わった16時位に
いつも遊んでいる友人たちがお見舞いに来てくれた。
髪の毛ボサボサ、寝巻きでなんだか恥ずかしかったが
来てくれてとても嬉しかった。
基本ベッドからは動けないが、
それ以外は元気だったので
布団の上でみんなでトランプやったりして遊んだ。
そして学校の授業のノートとかプリントも渡してくれて本当に助かった。
有り難う。

そんなこんなで入院生活を2週間くらいした。
どんなふうに2週間過ごしていたかは正直覚えていない。

ただ退院の日に、気胸は再発の可能性が高い病気だから、ストレスを溜めず、激しい運動も極力控えたほうがいいと言われた。
次肺に穴が空いてしまうと、肺を縫う大きな手術が必要になるかもと、恐ろしい事も言われた。

そして入院生活が終わった。
うちの高校では秋から冬にかけて体育の授業でマラソンがあり、
病み上がり&肺に負担がので
ほぼ毎回見学していた。
皆のタイム測るかかりを毎回やらされていた。

マラソン以外は普通に運動も出来るようになった(部活も継続)

そして高校2年生に進級した。




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