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JAZZ体験

小曽根真スーパーカルテットの夜

ピアニストの小曽根真さんのコンサートに行った。
小曽根さんはピアノだけでなく、英語と、人懐っこい関西弁も堪能だった。
軽々と鍵盤をおさえているけれど、きっとあのコードには小さい9や♭記号がたくさんくっついているに違いない。
昔、CDで聴いた時に感じた、ころころと珠を転がすようなタッチの時もあれば、疾走感バリバリのこともあり、何がなんだかわからない凄さだけど、しっかり音楽を楽しんではるというのが伝わってくるのだった。
カルテットのメンバーとは、アメリカのバークリー音大に留学した19歳の時に初めてジャムセッションをし、彼らのグルーヴが細胞のひとつひとつに突き刺さるような衝撃を受けたという。
そして今も演奏するたびにその感覚が続いている、何よりどのステージにいる時より楽しそうでしょう?と、小曽根さんは言うのだった。(ベースの方とはバークリーではなくニューヨークで出会ったそうだが、ほぼ同窓会のような4人だそう)https://www1.gcenter-hyogo.jp/contents_parts/ConcertDetail.aspx?kid=5031011306&sid=000000000   ←公演詳細

サクソフォンの音色が、天上から降り注ぐように心地よく、ドラム、ベースから沸き上がるのは、何分の何拍子というふうにカウントできないリズムの連なりだった。
心地よさと把握できないながらの絶対的リズムの嵐に揺られた結果、正直に告白すると何度か睡魔におそわれてしまった。
幕あいに、うしろの男性客ふたりが「すごいメンツだ、信じられない演奏だ」と話していたが、眠りからさめる瞬間に、電車内で最寄駅に着いたと思い焦る人の動きをみせてしまった自分のことも、信じられない客だと呆れていたのかもしれない。

エリコさんのJAZZ体験

少ししまらない鑑賞になってしまったが、生でジャズを聴こうと思って実現できたことは良かった。
たぶん映画のBLUE GIANTに触発されての行動で、その映画を観たのは、主人公の声を演じるのが俳優山田裕貴だからで、月曜夜 山田裕貴のオールナイトニッポンクロスを楽しみにしているから‥というのが発端だ。(つまりはラジオ好きのミーハーだから)
山田氏は大河ドラマの撮影が奇跡的に休みになったタイミングで、殿こと松本潤氏とブルーノート東京に行き、特別に上映されたBLUE GIANTを観ることができたそう。
「殿、泣いてもええんやで」と思いながら、殿がシートにもたれた姿勢で涙をこらえているのを感じとると、自分はさりげなく前かがみになり、涙には気づかない体勢をとった様子がラジオで語られていた。

こじつけのようだが、ラジオとジャズつながりで記しておきたいのが、文化放送大竹まことのゴールデンラジオでの、阿佐ヶ谷姉妹姉・エリコさんのエピソード。
高校時代、アルフィーのコピーバンドを組んでいたエリコさんには、バンドメンバーと通うお好み焼屋さんがあった。
ある時、店の主人からジャズのレコードを借りたエリコさん、チェット・ベイカー、マイルス・デイヴィス、サラ・ヴォーンなど、ジャズのレコードを借りる時だけは、仲間には内緒で店に通ったらしい。
なんだかわからないけどジャズっぽい気がして、心に残っている。





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