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西アジアの歴史ー7

前回、4・5・6と、宗教という部分を厚めにお話ししました。西アジアは一神教の故郷です。


さて、

紀元前550年頃、争いの絶えなかったこの地についに一つの国が生まれます。


アケメネス朝です。

混乱させますが孔子やブッダが生まれたのもこのころ。

この地図の、緑、ピンク、青、黄色、灰色の部分をアケメネス朝キュロス2世が統一しました。

このキュロス2世という人、民族それぞれのしきたりや神様を尊重しました。バビロン捕囚後に壊された神殿の再建を援助、ユダヤ人の帰還もゆるされました。

その代わり、兵役とか納税の義務はしっかりあったんだけどね。これ、前にアッシリアが異民族支配に失敗した時の反省なんです。住むところも信仰もそのままでok、でもちゃんと納税してね、というやり方。過去から学ぶって大事ですね〜!



アケメネス朝の間に生まれた、一つの宗教が、ゾロアスター教です。光の象徴として「火」を尊ぶので、「拝火教」と言われているそうです。(教科書丸写し)

まあそれも大事なんだけどもっと大事なことは、ゾロアスター教が他の宗教に影響していることです。

世界は善なる神と魔王の戦いの場で、果てしない戦いの後に、最後の審判で善なる神が勝ち、理想郷が生まれるという、二元論の教え

これは、今の、特に西洋で生まれた宗教に色濃く影響しています。

それに限らず哲学にも人の暮らしにさえ影響していますね。



さて、

さらに50年経ち、


アケメネス朝ペルシアという国が、かなりかなり広い、メソポタミアの地を支配するようになり、三番目の王様が、ペルシア戦争を始めました。やっぱり領土が広いと反乱を抑えるのは大変で、それでも頑張っていたんだけど反乱が起きてしまったのがこの、ペルシア戦争でした。

広大な土地で反乱を抑えるための工夫が、「王の目」「王の耳」でした。


日本にもありますよね、襖に耳あり障子に目ありって。やっていたことはおんなじことです。今はクリックするだけでどんな情報も相手に届いてしまうけれど、当時はそんな便利なものはなくて、走って伝えていたわけですね、馬がね。すると、届いた時にはもう遅いみたいなことが起きていて、ペルシア戦争に至る時にはその反乱情報とともに反乱軍がやってきた!みたいになっちゃって、戦争になりました。


さて、じゃあ、この王の目王の耳はやってよかったと思います?悪かったと思います?

この仕組みで確かに三十何年やってきたんですよね、それでもついに間に合わなかったのですよね。この監視体制、今でもあるよね、街中に監視カメラがあるし、社員はGPSで管理されてたり、使い方違うっつーの!と突っ込みたくなるようなKPIというものがあったりしてね。



この出来事からリーダーとして何か学ぶことがあるとしたら何でしょうか?もし自分だったら、ペルシア戦争は避けられていましたか?



あーどれだけ書いても紀元前から出られない・・・続く。


『歴史から平和が実る』という合言葉をもとにブログを続けています。ご自身のリーダーとしての未来を考えるきっかけが見つかりますように。 このブログでのリーダーの定義は「人生を、自分自身が舵をとって進もうとするすべての人のこと」お役に立てましたら、投げ銭応援お願いします。