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現代気功はホメオスタシスを味方につけます



 この記事では、『内部表現』と『ホメオスタシス』を解説していこうと思います。
 というのも、前回の記事の【現代気功はオカルトでもスピリチュアルでもない】で、語り漏れが生まれてしまったからなんです。


 「現代気功は科学なんだぜ」と主張しようとし過ぎて、正直大事なことが伝えられなかったのです。

 だから、今回の記事は前回の補強になれば良いなと思い、書きました。
 そのための題材が、『内部表現』であり『ホメオスタシス』です。


 1)内部表現とは


 内部表現とは、その人が認識している全ての世界のこと。
 
 例えば、今見ている物理的な世界、自分がこれまで経験してきた記憶、自分が感じている感情や心の声、自分の価値観や主義主張……それら全てが、内部表現なんです。
 
 つまり、自分の脳と心に映る全ての世界を内部表現と言います。
 
 そして、この内部表現は絶対のものではなく、人それぞれ違います。
 何故なら、人それぞれ知識や価値観は違うからです。
 
 赤い花を見た時、「あ、可愛い」と近寄ろうとする人がいれば、「あの花は彼岸花で、毒があるから近づかないようにしよう」と思う人もいます。
 
 同じ物理的な世界でも、認識の仕方は異なるのです。
 例えば、アンジャッシュのコントなどが分かりやすいと思います。
 
 アンジャッシュのコントは、同じ単語を使用しているのに、その言葉に込められている意味が違うから、めっちゃすれ違うじゃないですか。
 私たちは、その滑稽なすれ違いを楽しんでいる訳なんですけど。
 
 日常で私たちも似たような勘違いをしていますよね。
 いや、あれほど極端なケースは中々ないけれど。
 それでも、外部から入力された情報の処理は人それぞれ違うから、私たちはすれ違うのが当たり前なんです。
 
 だから、内部表現とはあくまで自分が作り出した世界なんです。
 自分だけの世界なんです。
 まぁ、私たちは両親や親戚、教師から様々な洗脳を受けているので、厳密には自分一人で内部表現は作ってはいませんけれど。
 
 洗脳された情報が積み重なって、今の私たちの内部表現は作られています。
 ここで重要なのが、内部表現は自分の脳が作り出したということなんです。
 つまり、内部表現は全て情報なのです。
 物理すらも脳が作り出した情報なんです。
 
 自分の内部表現が全て情報であると理解できれば、誰でも理想の自分になることはできます。
 何故なら、情報は書き換えれば良いので、簡単なんです。


 2)情報は気


 気功師は、情報=気と捉えます。
 情報は気なので、気を操って情報を好きに書き換えることができます。
 
 しかし、気功師は、全ての情報を気と捉えるのではなく、共感覚的に捉えることができた情報だけを気と呼ぶのです。
 
 見て、触って、嗅いで、舐めて、臨場感を保持することに成功した情報だけが気功師にとっての気なのです。
 いや、触れるだけでも十分なんですけどね。
 とにかく、臨場感が大切です。
 
 臨場感とは、たとえ仮想の世界の出来事であっても、現実に体験しているかのように感じることです。
 
 臨場感が強いほど、内部表現を書き換えやすくなります。
 気功が優れたツールになるのは、人工的な共感覚を生成することにより、強烈な臨場感を作り出せるからなんです。
 
 そして、自分が作り出したイメージの世界に、強い臨場感を感じることができたなら、ホメオスタシスのフィードバックがズレます。


 
3)ホメオスタシス・フィードバック


 ホメオスタシスは、生体を安定した状態に維持してくれます。
 ホメオスタシスがあるから、気温が暑くなっても、汗を流すことで体温を調節してくれますし、心臓も毎日休まずに動いてくれます。
 逆に、もしホメオスタシスが上手く働かなかった場合、汗が出なくなって熱中症になって倒れますし、それ以前に、心臓が動かなくなって死にます。
 
 このように、生命を維持する上で、とても重要な働きをしてくれるホメオスタシスですが、実は心にも作用します。
 
 例えば、テストの平均70点の子供がいたとします。
 その子供が偶然テストで90点を取ってしまうと、「こんな点数を取れる能力は自分にはない」と無意識に居心地が悪くなり、帳尻を合わせようと50点を取ってしまうのです。
 
 これは、明確にホメオスタシスが働いています。
 
 自分がラクでいられる空間のことを『コンフォート・ゾーン』と呼びます。
 ホメオスタシスは人間がコンフォート・ゾーンの外に出ないように、少しでもそういう素振りを見せれば、引き戻してしまいます。
 
 その子供にとって、70点がコンフォート・ゾーンだったので、引き戻そうとホメオスタシスが過剰に働いてしまったのです。
 
 自分が慣れ親しんだコンフォート・ゾーンに、ホメオスタシスの働きで引き戻されることを『ホメオスタシス・フィードバック』と言います。
 
 気功は、ホメオスタシス・フィードバックの原理を利用します。
 
 人は、コンフォート・ゾーンの外に出ることはできません。
 代わりに、コンフォート・ゾーンを移動させることはできます。
 
 つまり、気功でコンフォート・ゾーンを「夢を叶えた自分」や「理想の自分」に移動させることによって、ホメオスタシス・フィードバックを誘発させることができるのです。


 4)終わりに


 気功は、ホメオスタシスの力を利用します。
 ホメオスタシスは、メチャクチャ強力です。
 生体の働き全てを司っているので、当たり前ですね。
 
 だからこそ、ホメオスタシスを味方につければ、最強の味方になってくれます。
 イメージ的には、ゲームの裏ボスが味方になって、一緒にラスボスを倒してくれる感じです。
 
 これからも、たくさん学び、ドンドン共有していこうと思いますので、よろしければスキ・フォローお願いします!
 
 ありがとうございましたー!

 

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