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気の玉の作り方と、上達するためのワーク紹介


 まず気功の伝授を受けたあなたならば、気を出そうと意識するだけで気は出ます。
 しかし、その出た気を感じ取ることは、少し難しいかと思われます。

 何故なら、掌の感度が低いからです。
 解像度と言い換えても構いません。

 今まで掌の感覚を意識を上げる機会がろくになかったので、掌の情報を受け取る機能が退化してしまっている。
 そう考えてください。

 これを分かりやすく説明しますと。
 普通の人間は、10の情報しか掌で触ったことを意識に上げることができません。
 しかし、気功師が扱う気は1~3の繊細な情報なのです。
 ともすれば、勘違いなのかと疑ってしまうほど繊細な情報こそが、気です。

 私たちは、その繊細な情報を見逃さない為に、掌の情報を受け取る機能を甦らせ、かつ向上させたい訳です。
 そして、その為に必要となるのが、掌を重ね合わせるワークです。

 重ねた掌の感覚を意識に上げようとすることで、掌の解像度を上げることができます。
 上達のポイントは、ただ重ね合わせるだけではなく、骨の位置を皮膚越しに触って確かめることです。
 できれば、骨の知識を入れてから触ると更にグッドです。
 「今触った骨は、小指の末節骨だなぁ」と分かるだけで、かなり掌の解像度は上がります。

 お得なのが、この掌のワークを真剣に行うだけで、肩や腕がゆるむことです。
 肩や腕がゆるめば、より繊細に腕を扱えるようになれます。
 すると、気功の実力も上がります。
 そして、これはメリットと言えるか微妙ですが、痛みに敏感になれます。

 掌を重ね合わせるワークは、毎日10分だけでも真剣に行えば、それだけ以前とは別物の腕に変わります。
 今までどれだけ、腕を雑に行ってきたかが分かります。
 ひいては、どれだけ自分を雑に行ってきたのかも分かります。

 次に、気の玉を作る際には、
 両掌でお椀の形を作って、その中に暖かい息を吹き込んでください。
 その息を掌で丸めて固めて、球体にすることができれば、気の玉の完成です。

 勿論、息はエントロピーの法則で、瞬く間に霧散してしまうので、本当に息で球体を作ることはできません。
 しかし、息を吹き込まれた感覚は、意識的に保持することができます。

 もう一度、言います。
 吹き込まれた息は消えます。
 しかし、息を吹き込まれた感覚は、意識次第で持ち続けることができるのです。

 私たちは、その息を吹き込まれた感覚を、気の玉の作成に利用したいのです。

 だから、まず息を掌に吹き込みます。
 そして、その息を逃さないように両掌で覆うことを意識します。
 すると両掌の間には、なんだか暖かい感覚や弾力感(別の感覚でも構いません)があるはずなので、
 それを丸めてこねて、球体にしてください。
 すると、気の玉の完成です。

 この時、気の玉は完全な球体である必要はありません。
 とにかく、掌に何か感覚があるはずなので、その感覚を決して手放さないように意識してください。

 その繊細で奇妙な感覚こそが、気の玉です。

 そして、これは裏技です。
 何か変わった感触の物を用意してください。
 ざらざらとか、ふわふわした感触だったり、とにかく記憶に残りそうな物です。

 用意できたら、その物を触ってください。
ただ触るだけではありません。
 その感触を掌に記憶させるように、とにかく真剣に丁寧に触ってください。

 そして、「よし、覚えたな」と思ったら、イメージで全く同じものを作ります。
 形とかも全部一緒です。
 パントマイムと同じ要領で行ってください。
 目が邪魔なら、目は瞑っても構いません。

 すると、同じ感触を掌に感じる筈です。
 例えば、ぬいぐるみなら、そのふわふわした感触や、弾力感を掌で感じ取ることができるはずです。

 究極的には、現実と全く同じものをイメージで作り出すことができます。

 これは、共感覚を磨く為のワークです。
 気功の共感覚とは、人工的に作った仮想感覚。
 気も結局のところ、仮想の感覚でしかありません。

 なので、仮想の感覚をイメージで作るこのワークは、正直メチャメチャ効きます。

 掌を重ね合わせるワーク。
 そして、共感覚を磨く為のワーク。
 どちらのワークも、とても効果があります。
 しかし、両方のワークを真剣に行うことができれば、相乗効果で気功の実力は加速度的に高まります。

 なので、私はどちらのワークもオススメします。
 以上、気功を上達する為のワークの紹介と、実際の気の球の作り方でした。

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