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鉄道員はツブしがきかないのか

駅員、という立場でしかモノが言えないが、これは事実だろうと思う。

なぜか?

仕事内容が特殊だから。

忘れ物を探したり、ホームで列車監視をしたり、はたまた窓口で精算したり、道案内をこなしたり、ときには酔っ払いの相手をしたり…他の仕事で同じ内容をこなす仕事を知らない。少なくとも私は。

そのせいで、職務内容に何を書けばいいのか困る。

そのくらい多岐にわたる、駅にまつわるすべての業務と書いてしまえばいいのかもしれないが、それで投げ捨てるにしてはあまりに雑多な内容が多い。

けれど、所詮特殊だから他には活かせない。
頑張っている方には酷な話。

知識は所詮「会社の庭」

窓口で案内する以上、知識は持っていなければならない。だから新人の頃は必死こいて頭に叩き込んでいたものだ。今だって、取り扱いが変わったり、機器更新とか入ればその都度知識を上書きさせていく。

しかし、会社によってサービスも違うし、業務の取り扱い方、ちょっとしたディティールに至るまで取り扱いは異なる。
会社の庭、というのはそういうこと。他社のことまではわからない、庭から一歩踏み出せばわからないことが出てくる。

だから、入社して叩き込んだ知識は、他社で丸々活かせるわけではない。
いや、活かせないと思っておいたほうが良いのかもしれない。

そのためなのか、研修がガッチリ組まれているのでなんてことないのだが、今まで積み上げてきたものをリセットさせることになる。

だから、同じ会社でも違う駅に勤務するだけでこの有様。

なので、会社が違うとまっっっったく世界が違う。

次元が違う。

いつもと違う駅に勤務に入ったとしてもベテラン枠になれば、それなりになんとか仕事はこなせるけど、それが会社が違うとなるとそれも通用しなくなる。

今までの常識が通じない、内容も特殊。

これが私が考える「ツブしがきかない」ということだと思う。

ただ、この仕事で培ったなにかしらは活かせるはず....活かせない仕事なんてなにも無いと思います。

ってことで自分なりに考えてみたのでこちらもご覧いただければと思います。

知識が活かせないので、もし転職を考えているなら、同業他社より他の業種のほうがスキルは増えそうだなと思ってます。

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