元セガになったのでnote書きます。

先日、20年ほど勤めたセガを退職しました。直近でも担当タイトルがあったりしたので、ユーザーさんが「サ終か？」とか不安になったりするのが憚られたので、ご報告がこのタイミングになりました。すみません。新しい会社でもゲームの仕事をするのですが、今までのように表に出てくることはあまりなくなるのかな、と思っております。

ちなみに、大きな不満があってセガを離れたわけではありません。クビになったとか、喧嘩別れしたということもないです。ありがたいことに引き留めいただいたものの、私のわがままを言わせていただいた形になります。

ではなぜ？という話は別のエントリーで書くとして。

なんでnoteを書こうと思ったかについては、二つ理由があります。別にnoteを使ってセガの暴露話をしようとか、自己プロデュースしたいとかそういう話ではなく・・・。

皆さんにお礼をしたかったから。

まずはこれが一番目の大きな理由です。

初めに。

私の携わったゲームをプレイしていただいた、すべてのユーザーの皆様。本当にありがとうございました。ご不満に思うところも多々あったかと思います。ご容赦ください。ゲーム開発・運営をする上では様々なことがありましたが、皆様がゲームを楽しんでいただいている姿が、何よりの糧でありました。これからも、龍オンやD2やサカつくRTWやスパクロをよろしくお願いいたします。

また、開発運営だけでなくプロデュースや各種宣伝でお世話になった関係者の皆様にも本当に感謝しております。媒体の方々、セガステのスタッフ、生放送やTGSを支えていただいた皆様、代理店や芸能事務所、コラボ等でかかわらせていただいた他社のすべての方々。本当にありがとうございました。また、何かでお仕事させていただく機会があれば、ご恩返しをさせていただきたいと考えております。いつでもお声がけくださいませ。

※仲間たちへの御礼は退社のときにしたので割愛。

で。

noteを書くことにした二つ目の理由。それは・・・

吐き出したいから

です。

僕は四六時中ゲームや、ゲームの仕事のことについて考えています。人と関係ない話をしていても、ふと考えがそっちに飛んでしまう時がある。20年もそうしていると、脳みそがだいぶキャパオーバーになっている感がする。ナイツの塙さんも著書で全く同じことを言っていました。彼は「笑い脳」だそうですが、僕は完全に「ゲーム脳」です。

言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか (集英社新書)

脳みその中がパンパンなので、吐き出さないと新しいインプットができないんじゃないか？僕もそう思うので、アタマの中にあることをこのnoteを使って吐き出していこうと思っています。

もちろん僕もまだ業界を干されたくはないので、企業秘密にかかわることは書けないですが、もし何か触れてほしいテーマがあれば、Twitterなりなんなりに、リクエストをいただければ検討しますのでご連絡ください。セガに怒られない範囲で頑張ります（笑）。

最後ですが、何物でもなかった自分をいっぱしのプロデューサー/ゲームデザイナーにしてくれた、セガという会社に感謝したいと思います。

貴方とは親がファミコン代わりにSC-3000を買ってきたときからの付き合いですね。ぷよぷよがやりたくて、スーファミじゃなくてメガドラを買いました。バーチャがやりたくて、プレステじゃなくサターンを買いました。ゲーム会社に就職するつもりはなかったのに、本当に不思議な縁で入ることになったセガ。

育ててくれてありがとう。

そして、貴方の社是は僕の心に太く刻まれています。卒業してもこの言葉は僕を動かす原動力になり続けるでしょう。

創造は生命！！