About my Presets
お久しぶりです。
今日は普段使っているプリセットを紹介してみようかなと思います。
👤「プリセットを買うのは無駄!」
👤「プリセット買ってもしっくりこないんよ!」
Twitterでよく見るこの手の意見に対するアンチテーゼになればと思います。私は今の形に落ち着くまで、色々なプリセットを買ってきました。
憧れの写真家のプリセットを買ってもその人の写真にはならないということを自覚してから、自分の中で色々と進展が生まれました。
人のプリセットから学ぶべきなのは「その人の中の画作りに対するルール」なんです。
そして、あなたの好きな写真家やフォトグラファーは、プリセット当てて、はい、終わりってしてないはず。
写真ごとに自分の中のルールに則っていじっている。
プリセットはそのファーストステップとして使う方が賢明だと思います。
設計思想
ということで、自分はどうやったか、をご説明できれば。
結論から話すと、私は「複数のプリセットを掛け合わせること」から絵を作っていきました。
私が画作り、色作りにおいて好きな写真家は
・大林直行さん
・嶌村吉祥丸さん
・濱田英明さん
の3名です。3人ともプリセットは販売してません。
というかフィルムをメインとする方もいるので、当たり前ですね。
この方たちにイメージを近付けるために3つのプリセット ①「碧」②「蒼」③「和青」を作りました。
は?って思うかもしれないですね。。
青、蒼、碧ってこんな感じで違うんです。
僕はこの3色を見た時に、上にあげた3者それぞれのイメージに通ずるものを感じたので、勝手ながらこの名前をつけました。あくまでインスパイアってことにしてください。
彼らと同じものを作れるとはハナから思ってないです。
①「碧」
モデルは大林さんです。
大林さんの青色は、深く濃いめの青なイメージがあったので、この名前を付けました。
ローライを再現したプリセットをベースとして、
カラーモードを輝度が低く、色の深い他のプリセットを掛け合わせて作りました。
(大林さんはポートラを使っていますが、手持ちのプリセット組の中でローライのものが1番近かったです。)
ポイントとしては、
・コントラストが強め
・絵全体としての明るさは少し暗い
・影には濃いめの深い青のイメージ
・ハイライトには暖色を持たせる
・寒色方面への色かぶりはウェルカム
こんな感じです。
似たような写真があったので、比較してもイメージは近いかな?という気がします。
②「蒼」
モデルは吉祥丸さん。
吉祥丸さんの青は少し緑がかった感じなので、この名前を付けました。
Pro400Hを再現したプリセットをベースにしながら、
トーンカーブでシャドウ域の緑を強めて作りました。
ポイントとしては、
・影の濃度は薄め、かつ緑っぽい青がかぶる
・全体として霧がかかったようなアンニュイなトーン
・緑色は深い色ではなく、爽やかな軽めのトーン
・人肌はちゃんと残す
・光に敏感な作りをする
まだまだじゃじゃ馬な子なのと、まだ全貌を捉えきれてない気がします。吉祥丸さんの完全再現がしたいわけではないですが、彼独特の味みたいなのが出せてない…。
緑色が違うのかも、というのと、多分もっと黄色にイメージが近いんだと思います。
③ 「和青」
モデルは濱田さん。
濱田さんの写真からは透明感を感じることが多くて、それもあって、青色は和色と言われる青に近いです。すっきりとした青みですね。
ポートラ400を再現したプリセットをベースとして、Pro400Hのトーンカーブを採用しました。
ポイントは
・少しハイキーなイメージにする
(Dレンジの狭いカメラでやるとハイライトのハイキー感が出せずに白飛ぶだけなので要注意)
・シャドウも無理のない範囲で持ち上げる。柔らかく、柔らかく。ただ、黒い部分はちゃんと黒くする。そこは締める。
・クリーンさ。画面のモヤ感は無くす。
・鮮やかめな青色に近付ける。
・ハイライトも青みを少し乗っける。
終わりに
こんな感じです。
いかがだったでしょうか…?
色んなプリセットを買ってきました。正直使い物にならないのもいっぱいありました。でもなぜ使い物にならないか、を考えるのも勉強です。
(合いにくいプリセットは大体トーンカーブが独特かつ大ぶりってのが大きな理由にある気がします)
写真を見て、一番似合いそうなベースになる薄味のプリセットから色を足していく。
そのベースが持つ特色を伸ばす方向で考えてあげると良いのではないでしょうか!!
ちなみに、フィルムを再現する系のプリセットはひとつあっても損ないと思います!結構ものによって味の濃さが違うので、それを探す旅に出るのが1番かも?(私も3つくらい使って比べたので。)
余談ですが…。
夜のプリセットは一つだけ作ってます。
Sigma fpとの組み合わせが最高なんですよね…。
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