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天邪鬼でクールな白票の罪

#検察庁法改正案に抗議します

このハッシュタグが470万を超え、いよいよ安倍政権のヤバさに気づいた人たちの増加を思うのと同時に、ここにきてなお、天邪鬼なスタンスかフォロワーへの恐怖心か、一切このことに触れない人も多い。けれど、その白票は実質的に、現在最も力を持つものへの消極的な支持と同じだと僕は思う。


20代の頃、僕は江藤淳さんという評論家がとても好きで、産経新聞の『月に一度』という連載をとても楽しみにしていた。そこで僕は、日本という敗戦国がいかにアメリカの属国としてあるかについて最初に教えてもらったように思う。

当時、小沢一郎という政治家が世間に大きなバッシングを受けていた。

しかし僕は江藤さんとの対談を読み、小沢一郎という人の凄さを知った。小沢さんはその見た目の悪そうな顔とは裏腹に(失礼)、決して短絡的に世間が叩くような人ではなかった。小沢一郎はいわば毅然と米国を相手にしていたのだ。

いま現在も小沢さんのツイートは実に真っ当だと思う。


ついでにいうと共産党の志位さんも真っ当。


20代の僕は、江藤さんと小沢さんのやりとりのおかげで、世間というのはいとも簡単に操作されるものなんだと理解した。

僕はいまの若い人に目立つ「まあまあまあ、そう怒らないで」というズルいスタンスが好きじゃない。

もっと相手の懐に飛び込んで吠えて噛み付いてもいい。もっと堂々と喧嘩すればいいと思う。喧嘩して仲直りするほど理解は深まるものだから。僕はガンガン安倍政権と喧嘩したい。

これは僕がかつて作っていた雑誌「Re:S」の一ページだ。
2007年に発行した「地方がいい」という特集の締めにあたる提案ページだ。

特に一番上の項目を見てほしい。

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僕たちが泥んこになりながら自分たちの足で地方を巡って、日本の地方は美しいと心底感じている一方で『美しい国へ』というタイトルの書籍で美辞麗句を並べていたこの男性が僕は心底腹立たしかった。

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