もちりすシェア07a

「あったかい」をシェアしたくなるカーディガンできました。

◉旅の荷物を減らしてくれる「もちはだ」

 僕が運営している「りすなお店」で、かなりの人気商品となっているネックウォーマーがある。

 このプロダクトをきっかけに一緒にものづくりをスタートさせた「もちはだ」。僕たちの拠点は神戸なんだけど、実は「もちはだ」も同じ兵庫県で作られている。しかしながら、地元兵庫にこんなに素晴らしいものづくりをする会社があったのか! と知ったのはせいぜい2年前くらいのこと。

 そもそも「もちはだ」の存在自体を知ったのはさらに遡って8年ほど前。「バイク乗りがみんな愛用してるめちゃめちゃ暖かいインナーがある」と某テレビ番組で千原ジュニアさんがおっしゃっていたのを見た僕は、すぐにネット検索。もちはだのサイトにたどり着いたものの、当時はネットだけでその良さを感じるまでにはいたらず、なんとなく注文しないまま何年も経ってしまった。

 ところが二年ほど前に偶然、何かのネット記事で「もちはだ」のリアル店舗の存在を知ることに。しかも場所は加古川駅前。加古川ってあの加古川?(関西の人しかわからないと思うけど)と、そこで地元兵庫県の企業であることを知った僕は、そのことに背中を押されるようにして、いきおいのまま神戸三宮駅からJRに飛び乗った。

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 加古川駅を降り、ようやく見つけたお店は想像よりも小さく、お店というよりは事務所のようで少し躊躇したけれど、せっかく来たんだからと思い切って入店。そこで初めて「もちはだ」に袖を通させてもらったときの感動はいまでも忘れない。肌に触れた瞬間から伝わる温かみとその柔らかさに、だから「もちはだ」か! と一人納得。そこでトレーナーやインナーなど数着を購入し、早速、東北や北海道への旅に持っていった。

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 その後の「もちはだ」の活躍っぷりは凄まじく、そもそも寒がりな僕の救世主のごとしなのだけど、ここで一つ僕が伝えておきたいのは「もちはだは旅の荷物を減らしてくれる」ということ。

 とにかく暖かい「もちはだ」だけど、その暖かさに比例するように生地も厚くなるので、ただでさえかさ張る冬のスーツケースが「もちはだ」でパンパンになるのでは? と思われがち。しかし、愛用している僕の実感はその逆だ。

 年間の3分の1を旅先で過ごす僕にとって、荷物を減らすことはとても重要。しかし、仕事柄MacBookは置いていけないし、ミラーレスカメラも置いていくわけにはいかない。となると、衣服の量をいかに減らすかが大きなポイントになってくるけれど、特に寒い冬、雪深い地域に行くことも多い僕は、温度調整のために持参する厚手のインナーやアウターも絶対に欠かせない。風を通さないコートの下に、ダウンを着て、その下に厚手のトレーナーと長袖のインナー。それらを全部着込んでしまえば良いものの、出発地の関西はそこまで寒くないから、ダウンやコートを出し入れしなきゃいけないから、結局そのためのスペース確保が必要。そのことで多少スーツケースがパンパンになっても「やっぱ、この一着入れておいてよかった〜」と思うことが多いだけに、いつしか僕のスーツケースは冬になるほどにサイズアップしてしまっていた。

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◉「もちりす」はじまる。

 しかしそんな僕の鞄をコンパクトにしてくれたのが、まさかの「もちはだ」。というのも、例えば「もちはだ」の極厚地を使ったトレーナー(クルーネックスウェットシャツ)の信頼度は抜群で、一度、さらにその下に「もちはだ」の厚手のインナーを着てしまったときは、北海道の津別町という極寒のオホーツクの地にもかかわらず、あまりの暑さに脱いでしまったほど。つまり、極厚地のもちはだトレーナーを1枚着ておけば、インナーは夏と同じTシャツで済む。そこにダウンでもなんでも好きなアウターを重ねればそれで充分。従来のように、あれもこれもと衣服を持っていく必要がなくなった。もちろん下半身は「もちはだタイツ(僕は微厚地を愛用)」。その結果、スーツケースは夏場とほぼ同じ量になった。

 旅の荷物は大きくなるほど取り回しも大変だし、2020年5月からは新幹線でも大きな荷物に事前予約が必要になるなど、旅の荷物を減らすことは僕に限らず、多くの人にとってより身近なテーマになるはず。

 さあ、そこでいよいよ本題!

 冒頭の<もちはだネックウォーマー>から密かに進めていた「もちはだ」と「りす」の「旅」をテーマにしたブランド『もちりす』をスタートさせることになった。そのロゴがこちら!

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 りすなお店のロゴをつくってくれたイラストレーターの福田利之さんに、描いてもらった「もちりす」のロゴ。「もち」の文字が可愛くて震える。

◉あったかいをシェアしたい。

 と、ここで少し、ネットストア「りすなお店」をはじめるきっかけとなった、タイガー魔法瓶さんとのコラボ商品「&bottle」のお話をさせてほしい。

 実はりすなお店で一番たくさん購入いただいている「&bottle」。タイガー魔法瓶さんとそのプロジェクトをスタートさせてから商品になるまでに、なんと12年もの歳月がかかった。

 2000年のはじめ、缶ジュースがペットボトルに変化しはじめた頃に、なんでもポイポイと使い捨ててしまう世の中はいやだと、僕は「マイボトル」という言葉をつくり、オフィスなどに水筒を持参することを提唱した。

 メーカーさんや小売店さん、また全国のコーヒーショップなどの後押しもあって「マイボトル」という言葉や文化は浸透し、多くの人がペットボトルの便利さとはまた違う、水筒を持つことの利便性や楽しさを味わってくれるようになり、魔法瓶メーカーとして有名なタイガー魔法瓶さんとあたらしい商品開発に取り組むことになった。しかし、それが形になるまで、どうして12年もかかってしまったのか? 

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 それは僕が大きく二つのことにこだわったからだ。その二つとは、「カップ付きであること」「安売りされない商品をつくること」。特に二つ目は、流通そのものの仕組みに関わる大きな問題なので、これに関してはハフポストさんのこの記事を読んでもらうとして↓


 ここでは、一つ目のカップ付きであることの意味について書きたい。

 そもそも僕が魔法瓶の良さに気づいたのは、ある小学生の女の子が、僕に「飲む?」と、水筒のコップに注いだお茶を差し出してくれたことがきっかけだ。暑い夏にキンキンに冷えた麦茶の味が忘れられず、その足で東急ハンズまで魔法瓶を買いに行った僕は、コップ付き水筒は、子ども向けのものか、もしくは工事現場のおじさんたちが持っているようなタフで大きなものしかないことを知った。要は僕が欲しいと思えるものがなかった。

 その後世間では、iPhoneを筆頭にスマホが登場。時代はどんどんパーソナルな方向へと加速。そんな時代で「マイボトル」という言葉はある意味追い風をもらったけれど、結果、魔法瓶はタンブラーが主流となり、伴って軽量化や小型化こそが正義となり、いつしか、コップ付きの水筒なんてものは無用の長物だとまで言われるようになってしまった。

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 けれどそこからさらに時は過ぎ、2020年のいま、あらためて僕たちは「シェアすること」の大切さに気づきはじめているように思う。使い捨て続けたプラスティック問題が深刻な状況となり、大量のフードロスも明らかになった現在、限りある食糧や資源をシェアしていくことは喫緊の課題だ。また金融面においても、シェアの精神を支えるクラウドファンディングやサブスクリプションなどの仕組みが充実してきたことで、「シェアすること」はいまを生きる僕たちにとってとても自然な考え方になりつつある。

 そこで僕は、「&bottle」が温かい飲み物をシェアしたくなるように、そのあたたかさをシェアしたくなるような衣服をつくりたいと思った。先述のように「もちはだ」に初めて袖を通したときのあの感動を、暖かさを、僕は多くのみなさんとシェアしたい。

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 随分と遠回りしたけれど、つまり「あったかいをシェアしたい」が、「もちはだ」と「Re:S(りす)」の共同ブランド「もちりす」の大きなテーマ。

◉あったかいをシェアしたくなるカーディガン

  と、ここで突然だけど、みなさんはカーディガンを持っているだろうか? 僕は夏の冷房対策を含め、年中、カーディガンを愛用している。肌寒ければ羽織り、暑ければ脱ぐ、その着脱の良さはもちろん、カーディガンを持っていることの安心感のようなものが、僕にとってはとても重要で、旅先にも必ず持っていく。

 そう。「もちはだ」と「Re:S(りす)」のコラボレーション商品の第一弾は、カーディガンだ。

 その名も「あったかいをシェアしたくなるカーディガン」。

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 僕は常々、カーディガンほど暖かさに包まれる感覚の強い衣服はないなあと思っている。それが「もちはだ」だったらと想像すればするほど、幸福感でニヤつく。ゆえに「カーディガンをつくりましょう!」と、そこまでは早々に決まったものの、具体的にどういうカーディガンにするべきか? そこがかなり難題だった。

 なんといっても「もちりす」第一弾の商品なんだから、「もちりす」とはこういうブランドなんだということを体現するような商品でなきゃ意味がない。そこで決まったのは「旅にもっていきたくなること」と「その暖かさをシェアしたくなる」という二つのコンセプト。

 その際に、カーディガンについてはかなりの数の着用経験を誇る僕が、いま思う理想のカーディガンについて提案したこと端的にをまとめると以下になる。

・無駄なポケットやボタンなどは極力なくす。(軽量/シンプル)
・ブランケットを羽織るような気軽さ。
・もちはだのポテンシャルを十分に発揮しつつ厚過ぎない生地。

 これらをベースに数々の試作を重ねた結果、ついにもちはだの中厚地を使ったボタンレスカーディガンが完成した。それがこちら!

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 どう? このシンプルなつくり。

 ちなみにこのサンプルを、友達のミュージシャン、早瀬直久(べべチオ)くんに着てもらったのがこれ。

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 丈の長さもいい感じ。

 で、さらに同じこのサンプルを
身長162cmの僕のマネージャーに来てもらうと……。

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 こんなシルエットに。かわいいよね? 長い袖を少しまくると「もちはだ」の起毛部分が顔を出して、より女性らしいやわらかな表情に。

 ちなみに、ちょっと体格のがっしりしたタイプの男性も

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 そで丈がしっかりあるので、おしゃれなシルエットに。

 小柄な男性はこんな感じで可愛く着れる。

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 つまり! 「もちはだ」のストレスフリーな伸縮性もあって、この一着だけでいろんな人にこの暖かさをシェアできる。だからこそ、「あったかいをシェアしたくなるカーディガン」なのだ。ゆえに僕らがつくるこのカーディガンはワンサイズのみ! そうやって生産性を高めることで価格を下げることにもつなげている。

◉旅を快適にするクッションに早変わり

 さて、いよいよ完成したカーディガンだけど、何度も言うように「もちりす」のブランドコンセプトは「旅」。単にあたたかいだけでも、単におしゃれなだけでもなく、旅づかいしやすいということがとても大事。そこで、もちりす渾身の「あったかいをシェアしたくなるカーディガン」を、いつでもどこでも携帯したくなるケースをつくろう! ということになった。

 しかし、もちはだの生地と相性が良く、且つ、軽くて丈夫な生地を見つけるのはめちゃ大変。アウトドア系の生地や、ウェットスーツの生地など、いろいろ検討、試作してみたけれど、これだ! というものになかなか出会えない。「これは割と良いかも」と思うものほど原価も高いから、それではケースのためにカーディガンの価格が高くなってしまうという、なんだか本末転倒なことになってしまう。どうしたものかと困り果てていたときにふと閃いた! もちはだの生地にバッチリ合って、機能性も抜群な最高の生地があることに。

 その生地とは、なんと、みなさんご存知の! そう、「もちはだ」。

 「もちはだ」と相性がいいのは「もちはだ」に決まってる。それに「もちはだ」は軽い! そして何より最高なのが、その伸縮性。靴下くらいの大きさの袋に畳んだカーディガンが綺麗におさまるのは、まるでマジックだよ、みんな。みて、この姿!

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 飛行機や車で腰にあてるもよし、簡易枕にするもよし、もちろん寒くなれば羽織ればよし! って最高だよね?

 旅先で「あったかいをシェアしたくなるカーディガン」。このサンプル、僕いま使いまくってるけど、マジで本当に、本当〜におすすめ。一つ目のプロダクトにしてこんなにも理想のものができてしまっていいんだろうか? ってこわくなるほど最高なカーディガン。ぜひたくさんの人に使ってもらいたい。

◉ついに販売開始!

 と、なると気になるのが価格だ。ズバリ「もちりすシェアカーディガン」の販売価格は14,960円税込!

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 と、言われても「なるほど、そんな感じか」ってなるか……。

 でも聞いて欲しい。このカーディガン、普通にすすめていくと、どうしたって売値が2万円を超えてしまいそうだった。そこで目標ラインを18000円に設定。だけど、なんと言っても「もちりす」の第一弾商品。なんとかしてさらにもっと買いやすい価格に出来ないものかと、途中から目標額を15000円に変更! このせいでまた販売時期を遅らせてしまうことになってしまったけど。

 しかし、価格を下げたいからと言って、せっかくのトラベルケースを別売りにしたり、そんな安易なことはしていない。だから要は、この価格、めっちゃ褒めて欲しい! もちはださんがあの手この手で生産コストをギリギリまで下げる努力をしてくれたからこその価格。

 ということでぜひ、より多くの方に袖を通してもらいたいカーディガンついに販売開始!!!

 さあ、売り切れる前にみんなゲットだー!!!

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「あったかい」をシェアしたくなるカーディガンできました。

藤本智士(Re:S)

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編集者。1974年兵庫県在住。『Re:S』『のんびり』編集長。著書に『風と土の秋田』『ほんとうのニッポンに出会う旅』共にリトルモア、『魔法をかける編集』インプレス。『ニッポンの嵐』『るろうにほん 熊本へ』など手掛けた書籍多数。
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