見出し画像

人生の財布選びに済印おした。

歳を重ね、行く先短くなるにつれ、長く寄り添えるものを選びたくなるのは不思議なものだなと思う。だけど人生の豊かさは、より多くチャレンジを重ねることと比例すると思う僕は、その余白をつくるためにも、必要な道具を選んだり迷ったりする時間が減るのは良いことだなと思う。

だから毎年買い替えなきゃいけないようなものを売るのは僕の性に合わない。もう買い替えなくていいもの。長く使い続けられるもの。もう迷わなくてよくなるもの。そんなものだけを売る店でありたい。そう思って僕が運営しているECサイト「りすなお店」の商品を見直したら、そもそもそういうものしかなかった。(あ〜だから儲からないのか……)

そう思えば、2006年に「Re:S=Re:Standard」という旗印を掲げて以降、15年間、実直にそれを貫いてきた証のようで、なんだか誇らしくも感じてきた。ちなみにこうやって、誰に褒められずとも自分で褒めるというのも、人生を豊かにするコツだ。

さて、そんな僕が、久しぶりにときめくものづくりに出会った。それは財布。そう、何年かに一度、その時期が来るたびに迷いに迷って購入……なのに、数年後やっぱりまた違うものを探してしまう、あの財布だ。

冒頭の言葉に還るが、歳を重ねるほどに長く寄り添えるものを選びたくなっている僕は、この財布に出会ったとき、もうこれで財布に迷わなくて良くなったと、人生の余白がポワンと浮かび上がって心が弾んだ。

と、ここで財布の説明をする前に、この財布をつくっている笠井くんという青年の話をしたいと思ったけれど、やっぱりやめた。というのも彼の歩んできた道や、考え方、佇まいも所作も、めちゃんこ素敵だからだ。だけど僕は彼の言葉や考え方や所作に触れてこの財布に惚れたのではなくて、まず最初にプロダクトそのものに惚れた。

その後、作り手の彼に出会ってさまざまに感動したけれど、それはすべて、プロダクトの美しさに対する答え合わせのようなものだったから、あえて作り手について伝えることをせずに、プロダクトそのものの価値を伝えたいと思う。(とか言ってやんわり伝えてるや〜つ)

これは余談だけど、先日友達3人を連れて彼の店に行ったら、うち2人が財布を買って帰った。どうせガッツリプレゼンしたのだろうと思われるかもしれないが、違う。彼らはそれぞれ勝手にプロダクトに惹かれて、勝手に購入して帰った。

さてその財布はこれ。

画像3

分かりにくいけれど僕が使っているのはブルー。約一年使って、革にやさしい艶も出て、なによりそのカタチが僕の使い方に馴染んで変化している。良い。とても良い。そして見ての通りとても小さいのだ。小さいけれどガッツリ入る。

画像2

笠井くんはカード9枚までなら綺麗に入りますよ。とのことだったけれど、このとおり、プラスチックカードのほかムビチケカードからスタンプカードまで18枚も入ってたし、小銭ポケットにはお金以外に忘れ物防止タグも。お札しまうところにはたくさんの領収書まで。

画像3

これだけ入って、なんであんな綺麗におさまるのか不思議で仕方ない。こういう小さい財布ってセカンド財布になりがちだけど、僕はもちろんこれとスマホしか持ち歩いてない。

とにかく僕はもうこの財布以外買わない。人生の財布選びに済印押せた。

ということで笠井くんと、去年から何度もやりとりしつつ、彼のブランドBefore DarkとRe:Sのコラボ財布をつくることになった。

画像4

画像5

画像6

イラストレーター福田利之さんにつくっていただいた、りすなお店のロゴをあしらった特別バージョン。

画像8

革の色は4色。

画像8

ぜひたくさんの人に使ってもらいたいなあと思うのだけど、いかんせん完全なるハンドクラフトなので、まずは個数限定で5月に受付開始予定。ということで定期購読いただいているみなさんには、先行でお知らせしたいと思うので、楽しみにしててね。いつもありがとうございます。

たまにはこんな宣伝もええよね。

この続きをみるには

この続き: 0文字
この記事が含まれているマガジンを購読する
ようやく更新開始です。先行して購入いただいた方、ありがとうございます!

2006年に創刊した雑誌「Re:S(りす)」編集長の藤本智士が、いまあらためてお届けする、あたらしい“ふつう”のnote「Re:S」。 日…

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
今日、きっといいことあります!
34
編集者。1974年生まれ。『Re:S』『のんびり』『なんも大学』編集長。著書に『風と土の秋田』『魔法をかける編集』『アルバムのチカラ』。その他『ニッポンの嵐』『るろうにほん 熊本へ』(佐藤健)など手掛けた書籍多数。 http://bit.ly/satoshifujimoto