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女性はヒステリックで、男性は理性的って、あれ嘘だよね。

最近ジェンダーについて考えることが多くて、その整理のために少し書き出してみる。

女性はヒステリックで感情に振り回されがちな一方、男性は客観的で理性的だと言われたり、またそんな風に描かれる映像作品を見たりするけれど、本当にそうだろうか?

男性ホルモンの代表で、筋肉質な体型やがっしりした骨格、また性欲などを構成する性ホルモン、テストステロン。このテストステロンと精神の関係性について色々と興味深い研究がある。

テストステロンは、大雑把に書くと「粗野で短気でデリカシーが無いのに、妙に明るくて前向き」という、僕が最も苦手とするタイプに脳や精神を導いていく傾向があるという。これならジャイアンの方がいくらかマシな気さえするこの男性ホルモンの煮こごりみたいな人、何人か思い出せるからつらい。

とにかくもうこの時点で、男性はリーダーに不向きだと僕は思う。例えば、オリンピックの開催も原発の再稼働も、僕にはまったくもって理性的な態度に見えないし、それこそ偉い男性たちが感情論で突っ走ろうとしているようにしか見えないけど、それはきっとこのテストステロンにコントロールルームを乗っ取られてしまっているからじゃないだろうか。

こういった精神面への影響からも、テストステロンが、権力支配や社会的地位の侵略に対する攻撃などと同期していることは一目瞭然だけれど、さらに興味深いのは、それらが個人の怒り体験とも関連しているという研究報告だ。怒りの誘発前後に唾液中のテストステロンを測定した結果、怒りはテストステロンの上昇と関連していたという。

テストステロンの分泌不足になった人たちの中には、イライラしたり怒りっぽくなる場合がある。それはテストステロン不足を回復させるために怒りの感情が起きやすくなり、身体の恒常性を維持しようとしているのではないかと言われている。

これらの研究報告を聞いてもなお、冒頭のようなことが言えるだろうか。

ちなみに、このテストステロンの分泌量は、多くの場合10から20代をピークに急激に増え、その後はゆるやかに山型のグラフを描いて減少する。
つまり歳をとるにつれて癇癪をぶちまけちゃうおじさん(爺さん)は、権力支配と社会的地位の維持を死守しようと怒りを注入する、いわばテストステロン中毒みたいなことに違いない。 

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藤本智士(Re:S)

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編集者。1974年生まれ。『Re:S』『のんびり』『なんも大学』編集長。著書に『風と土の秋田』『魔法をかける編集』『アルバムのチカラ』。その他『ニッポンの嵐』『るろうにほん 熊本へ』(佐藤健)など手掛けた書籍多数。 http://bit.ly/satoshifujimoto