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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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『.hack//G.U. Last Recode』トロコンと感想

※この記事には若干のネタバレが含まれます。

2006年に発売された『.hack//G.U.』のリマスター版である『.hack//G.U. Last Recode』をクリアし、トロコンしました。
学生時代にPS2版をプレイしていたので大まかなストーリーは覚えていましたが、当時はトロフィー等のシステムはなかった為、途中からクリアと共にトロフィーを全て獲得することを目指しました。

この記事ではトロコンの話と、簡単な感想等を書いていきたいと思います。


.hack//G.U. Last Recodeの概要

■基本情報

タイトル : .hack//G.U. Last Recode(ラストリコード)
開発 : サイバーコネクトツー
機種 : PlayStation4 / Steam
ジャンル : アクションRPG
発売日 : PS4 2017年11月1日 / Steam 同年11月4日

■あらすじ

世界最大のネットワークRPG「The World R:2」。
そこには、まだ見ぬ仲間、楽しい冒険がまっているはずだった…。

2017年。世界最大のネットワークゲーム「The World」。
その“仮想の世界”は、プレイヤーたちにとっての理想郷にはなりえなかった。
横行するPK(プレイヤー同士の殺し合い)、繰り返される無数のギルド同士の紛争。
そして発症するゲーム開発者ですら組み込んだ覚えのない謎の事象…。
“世界“はシステム管理者ですらコントロールできない無法地帯へと転がり始めていた。
そんな中、新たな1人のプレイヤー「ハセヲ」(主人公)が、ログインする。
リアルの日常に退屈していた彼が、そこで出会い興味を惹かれ始める2名の不思議なプレイヤー“オーヴァン”、そして“志乃”
彼らとの出逢いが「The World」を侵し始める“新たな事件”へとハセヲを巻き込んでいく。
そして、いつしかハセヲと「The World」の関係は、ゲームという“遊び”の領域を超え始める。

https://hackgul.bn-ent.net/story/

トロコンに関して

最初にトロフィーの全内容を見た時は「コレは無理だ。諦めよう」と思いましたが、昔の思い出もありますし気分転換も兼ねてやることにしました。

■プレイ時間

総プレイ時間は128時間です。
ただ、私の場合は一度Vol.3まで普通にプレイしてから「やっぱりトロコンしよう」と思い立ってVol.1に戻っているので、無駄にプレイ時間が延びました。
やり込みをしたデータの八百由旬ノ書によればプレイ時間は85時間でしたので、Vol.4の2時間も含めて約87時間ほどあれば達成可能と思われます。

■大変だったトロフィー

・ギルドランク9達成(Vol.1から引き継ぎながらプレイし、Vol.3で八百由旬ノ書を全て九段に到達させてギルドランク9になった)

これを達成できればトロコン出来たと言っても過言ではない一番のやり込み要素。
全てのシリーズを通してプレイしながら、壱から八までの書を九段に上げます。Vol.1とVol.2の限定要素をやっておけば少しは楽が出来るので、なるべく楽に取りたい方はやっておくといいと思います。

このトロフィーを達成する過程で意識していれば大半のトロフィーを獲得することができます。
私は、伍劉の書(プレイ時間+転送)→六劉の書(アリーナ)→八劉の書(バイク)→弐劉の書(仲間との交流)→参劉の書(宝箱)→七劉の書(モンスター)→四劉の書(アイテム)→壱劉の書(戦闘)の順で達成しました。

攻略を見ていると他の方もそうでしたが、やはり戦闘関連が一番最後に残りました。
これはVol.3で追加されるダブルトリガーの獲得ポイントが高いので、Vol.3で「不意打ち→連撃→ダブルトリガー→テンション溜まったら覚醒」を繰り返していればいつか終わります。意識してやらないと中々進みませんでした。
モンスターとアイテムに関してはコンプしなくてもいけたので、そこまで気を張る必要はないと思います。ただ私の場合はVol限定装備を全部取得していたので、あまり参考にならないかもしれません。

MAXでも意外と穴だらけ

・Crimson VS博士(Vol. 3でCrimson VSのカードを全て集めた状態でギャラリーを開いた)
Crimson VSは『.hack//G.U.』内でプレイ出来る放置型のカードゲームです。
ゲームを起動していれば1分間で自動的に1試合してくれます。Vol.2からプレイ可能ですがVol.3からカードの種類が追加されて結局やらなければならない為、Vol.2は適当に試合登録して放置しておき、Vol.3でチャンピオンを取りに行くのが良いと思います。
Vol.2のチャンピオンで貰えるカードやゲーム内でダンジョン限定入手と言われているカードは、Vol.3で放置していればいつかは取れるので問題ありません。ただし、放置しなければならない上、運も絡む為時間が掛かるかもしれません。
PS2時代に攻略をまとめて下さっているサイトがあるのでそちらを参考にデッキを組むと良いです。私も大変お世話になりました。

私の場合ですが序盤はこのデッキが安定かと思います。

『黄昏の旅団 志乃』が手に入ったらこちらのデッキに切り替え。

チャンピオンが取れたらこのデッキで放置してカード回収安定です。

チャンピオン後はこのデッキで放置して800戦無敗でした

・エリアの練達者(エリアリザルトでトータルランクA以上を50回以上取得した)
意識しないと取れないです。
狭いエリアでひたすら周回が安定。シンプルに作業でした。
Δ心なき 原始の 巡礼がオススメです。オブジェクトを4つ壊して、チムチムを18匹ぐらい蹴ればAが取れます。

・メカ・グランティの救世主(キャンペーン「メカ・グランティの迷走」をクリアした)
・アニマルハンター(キャンペーン「幸運データ収集計画」をクリアした)
・The Worldの有名人(キャンペーン「ビックマンのモデル」をクリアした)
・死の恐怖(キャンペーン「賞金首を追え」をクリアした)
キャンペーン系も中々面倒です。1回のクリアで各トロフィー自体は取れるのですが、キャンペーンを全てクリアすると基本的に各Vol限定の装備品が貰えるので毎回やらざるを得なかったです。
個人的にチムズハンターとバイク関連キャンペーンのトロフィーは楽な部類でした。特にレースゲームの腕前も必要ありません。

トロフィーの獲得だけを考えるならば
メカ・グランティの救出は、Vol.3のみ回数が30回に減らされているのでそこで達成。
アニマルハンターは、Vol.2で「アニマル探知機」が実装されて探しやすくなっているのでVol.2かVol.3で達成。
The Worldの有名人(チラシ配り)は、Vol.2で「チラシ対象探知機」が実装されて分かりやすくなっている上にVol.3になるとチラシを配らないといけない人数が増えるので、Vol.2で達成。
死の恐怖(PKK)はどのVolでやっても恐らく効率は同じです。50人PKKするのとカオティックPKが出にくくて結構周回しました。

この全160人がVol.3では173人に増えます

・闘志溢れる戦友(アリーナの試合回数が200回以上に到達した)
ストーリーでのアリーナ試合回数は50回にも満たないので、ひたすら作業。
サバイバルを回し続けるのがオススメ。反撃200回トロフィーもそこで同時並行が定番かと。
自分はストーリー中の敵でやりました。


プレイした感想

■Vol.3までの感想

冒頭の引用通り、ネットゲームを舞台にしたゲームです。
ちなみに『.hack//G.U.』はアニメ『.hack//Roots』が前日譚となっており、それを見ていないとストーリーの意味があまり分からなくなるので、出来れば見ることをオススメします。

ハセヲ(主人公)のデスクトップからメールやBBS、ニュースを見ることが出来ます。作りがとても細かく、学生の自分は感動した記憶があります。
2024年となった今では書き込みの文体に時代を感じつつも、物事に関して基本的にソースを求めたり、建設的な議論をしたり、多数がネットマナーなどを重んじる部分に関してはこの時代の方がネットの治安は良かったのかなと思ったりしました。

仲間も時折書き込むし、ハセヲもレスができる掲示板
(M2D=マイクロ・モノクル・ディスプレイ)
仲間とのメールのやり取り

Vol.1からVol.3までのストーリーはまあまあ王道展開ですが、ハセヲの内面の大きな成長然り全体的に熱くて良かったです。
昔はハセヲの中身と同世代だったので特に深く考えずにプレイしていましたが、今となっては親戚の子供を見守る気持ちで見ていました。

戦闘やダンジョンはリマスターでテンポが良くなっているとはいえ、どうしても「だるい……」と思うことが多いです。特に長く入り組んだダンジョン。
昔はリトライ機能もなくて全滅したらタイトルに戻されてたってマジ?
特定のイベント毎に発生する憑神アバターバトルは打って変わってシューティングバトルであり、自分自身が苦手なのもあって憑神バトルになる度に嫌な顔してました。これは人によると思います。

トラウマ憑神バトル

一方でこのゲームにはMMOらしいエンゲージイベントというものがあり、好感度がMAXになった女性キャラクター(一部は男性)とは結婚式イベント,男性キャラクターとは友情イベントを起こす事が出来ます。
PS2版では相手を1人しか選べなかったのですが、今回は全員選べるので慎重になる必要もありません。
昔の私が誰にしたのか記憶にありませんが、今の私は楓さんを選びました。基本的に落ち着いているけれど自分にだけ弱さを見せてくれる大人のお姉さんが私は大好きです。

■Vol.4について

Vol.4で新たに追加される5thフォーム。武器が固定になります

Vol.4はリマスター版で追加された新しいストーリーになります。
2時間ぐらいでさくっと終わったので、Vol.4だけの為に今までのボリュームを期待して買うとやや物足りないと感じる可能性があります。
Vol.3から1年3か月後の『The World』サービス終了寸前の世界が舞台となり、今まで使えたメール機能やBBSの閲覧なども出来なくなります。プレイ要素は最小限に抑えられており、昔BBSなどに感動していた自分みたいな人にとっては少し寂しいかもしれません。

ストーリーはオーヴァンを救い出すことがメインになります。
敵からエンカウントされなくなる装備品をハセヲにつけていれば、戦闘は片手で数えるほどしかしません。
Vol.3で「憑神バトルをラスボスに持ってこなかったの偉いな!」と思っていたら、Vol.4のラスボスで普通に笑いました。

究極の憑神「ユニゾンスケィス」(ラスボスではない)

クリアすると永久に『The World』最後の日を遊ぶことができ、オーヴァンとパーティを組んで遊ぶことが可能になります。激アツ!!
ですが、行けるエリアも全てが制限されてるのでやり込もうとしてもあまりやり込めないと思います。Vol.3でもオーヴァンと遊ばせて欲しい。

最後の選択肢で下を選んだらオーヴァンと結婚してしてしまいました。上の選択肢を選ぶとまた展開が違うみたいなので、今度やろうと思います。

なにこれ

ボリュームは控えめでやれることも少ないVol.4でしたが、『.hack//G.U.』が好きな人であれば最終的に満足する内容だとは思います。
ただ一つとても気になったのは、Vol.4でのみんなの「八咫やた」のイントネーションです。絶対今までと違うのに、何故あのイントネーションで固定されたのか。


最後に

■おまけ

.hack//には界隈で有名なパロディーモードというものがあり、それがLast Recodeにも収録されています。パロディーモードはシリアスなシーンのムービー等の台詞を改変しネタ化した上で、公式の声優さんが声を当てるという中々に狂ったモードです。
パロディーモードのムービーを全て見ることがトロフィーの実績解除でもあるので自然と見ることになるでしょう。

中でもオーヴァンが一番のぶっ壊れキャラです。是非見てみてください。

■まとめ

昔は響かなかった言葉が響いたり、ハセヲが成長しても「やっぱり若いなぁ」と感じたり、パイなどの大人陣に同感や同情をしたり、昔ならではのノリに「こんな風だったな」と思ったりと自分の感性も変わっていて全体的に時の流れを感じました。
MMORPG全盛期時代を思い出してまたMMOをやりたくなりましたが、プレイする体力が今の自分にないのが悲しいです。
トロコンは大変でしたが達成感もありますし、何より思い入れのある『.hack//G.U.』で達成できてよかったです。
皆さんも是非やりましょう!

Welcome to 『The World』


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