6・15父の日に「洟垂れ小僧」再考

先週金曜日に、年一回行う「アラ90」の会の幹事・世話役を無事終えた。
15-20歳も年上の人生の諸先輩たちの世話役で忙しいかといえばそうではない。
米寿88歳の方がマジョリテイを占めるこの会、
皆さんの人生―おひとりおひとりのこれまでが反映された意義深い交流・対面会
になりつつあると感じ、今は肯定的に世話役を続けながら先輩たちの生き方を参考にしつつ若輩の自分からNOTE的雑文を彼らに提示し、頭の体操に使っていただくことも
目指しているところです。

隣の席に座られたTさん、38年前に石油産業関連の財団勤務時の
上司である。
S(私のこと)幾つになったの、
73歳です。
若いね、まだまだこれからと言いながら、ご自分の毎日の生活振りを
ご披露願った。
週一回はゴルフラウンドに汗をかき、
お好きなお酒も毎日のようにたしなまれている。
他人との接触-このような対面会も積極的に参加されている。

38年前の現役当時彼は部長、こちらは課長代理のあの頃が
よみがえるような生き方そのままである、
驚くばかりだが彼は自然体に見える。

「まだ73か、洟垂れ小僧みたいなもんだよ」と言われた気がした。
同時に、岡倉天心のお弟子格の平櫛田中(でんちゅう)さんの
名言をおもい起こしていた。
「六十,七十は はなたれ小僧 おとこ盛りは百から、百から」
小平にある田中さんの記念館のお庭には
彼が100歳の時に購入したくクスノキの大木が置かれたまま
になっている、
水分が抜ける20年後―ご自身が120歳頃に新たに
彫刻しようとの壮大な人生計画だったようだ。
聞けば座敷舞いの名手、「武原はんさん」の肖像になる予定だったとか。
108歳を前にお亡くなりになった。
庭に残った大ぶりの楠は田中さんのノミが入る時を待ったまま寂しそうだ。

頭を使う芸術家だからこんなにが長生きが可能だった
という時代は終わり
これからは大部分の方が、百寿という山を普通に登れる時代がきそうだ。
シニア層のヒーローの感ある喜劇役者の
大村昆さん(崑ちゃんの方が通りがいい)
病弱で、若いころ結核を患い40歳まで
もたないと言われたそうだが
86歳から筋トレ開始し5年立った92歳の今が一番
健康ですとおっしゃる。
全国を飛び歩き、昆ちゃん式スクワット(おしりを後ろに突き出す)
を説いて回っているそうだ。
百寿の山も自然体で登り切りそうだ。

東北の幼馴染、中村雅俊君―高校時代の
クラス会では「生涯青春スター」で
仲間内の健康長寿競争のフロントランナーの役回りだが、
彼でも敵わないというTVドラマ・プロデユ―サーの
石井ふく子さんに触れたい。
今年で98歳になられる。
聞けばお好きなドラマ制作、食事では80代から意識的に始めた
肉食ステーキを取り入れた、
更にマンションが同じだという女優の友人たち(京マチ子さん若尾文子さん等)に食事やいろいろ面倒見てこられたという暮らし。
他人の面倒を見るのは身体も頭も使うので
健康法に欠かせない要素が入っている。
100歳超えてもドラマ制作を続けるというのが無理なく聞こえる。

仲間内で、前から提唱してきた、「楽生超寿」
(人生後半戦を楽しんで生き
気が付けば百寿の山超えて尚止まず)。
具体的には
運動習慣、(有酸素運動+筋トレ→最近は血管・血行に関心)
食生活改善(「まごわやさしい」食材優先とする)
夢を追いかけ好きなことを続ける
の3点が健康長寿の基本のキであること変わらないが
好きなことのうちにリストアップしている雑文
投稿の中に「NOTEを書き続ける」
も入ること改めて確認した「父の日」になった。


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