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砂糖選びに迷った経験からあれこれをシェア

スーパーマーケットには様々な種類の甘味料が揃っています。

白砂糖の代名詞と言える上白糖や、キビ糖・黒糖・てんさい糖・メープルシロップ・ココナッツシュガーなどの黒い砂糖など豊富にあり、どの砂糖を選んでいいか迷った経験から、今回は砂糖にまつわるあれこれをシェアしたいと思います。

白砂糖やグラニュー糖
ご存じの通り、精製度が高く、ミネラル分はゼロ。なので絶対にお菓子作りには使用はさけています。
精製された砂糖をとり続けると、身体がどんどん甘いものを欲しくなってしまい、怖いことに砂糖の中毒性はとても高く、猿を用いた実験で砂糖と麻薬の中毒性を調べたところ、砂糖の方がずっと強かったという結果も!!(ミスユニバース公式栄養コンサルタント エリカアンギャルさん著書より抜粋)
また、血糖値も上がりやすく太りやすくもなります。

次に気をつけたいのが三温糖。
黒いからいいと私も過去間違って購入したことがあるのですが、この砂糖・・実は上白糖を作る際に出る液糖を煮詰める間のカラメル化現象により茶色に仕上がっているだけで、中身は白砂糖と変わりません・・(※カラメル色素を使用している三温糖もあります)。ミネラル分はほぼゼロです。

ですが、疑問ではないですか?
こんなに”手間暇かけて”白砂糖は精製されているのに、とっても安い!

黒糖などの精製する前のものよりも、
わざわざ手間暇かけた白砂糖の方が安い?
これにはあるカラクリがあったのです。。。

実は、輸入糖と国内産糖の間には、2〜5倍ほどの価格差があり、この価格差をそのままにしておくと、輸入糖ばかりが市場に溢れてしまい、国内自給率が下がってしまうことになる。 これを避けるために、政府は国内の製糖産業に補助金を出し、国内産糖の価格調整をしているそうなのです!びっくり!

この制度の「枠組み」に当てはまらないのが、昔ながらの手作りの黒糖生産農家さん。原料価格・製糖加工費に補助金が入らず、手厚い補助を受ける白砂糖に比べて、高価な価格で販売せざるを得なくなっているのが現状なのです。

次に、黒い砂糖のお話。

精製が少ない黒いもので、馴染みがあるのは、きび砂糖と黒砂糖ではないでしょうか??きび砂糖と黒砂糖の違いは、精製が多いか少ないか、カロリーに若干の差があるという点です。

①黒砂糖の方がきび糖よりも精製度が低い

黒砂糖
サトウキビ(砂糖の原材料)の搾り汁からゴミやかすを取り除いた後、それ以上精製せずに煮詰めると「黒砂糖(黒糖)」になります。精製が少ないので、糖分以外のミネラルなどの不純物が含まれます。この不純物が黒砂糖独特の香りや味の源で、糖分以外が含まれるため、糖分だけの上白糖に比べるとカロリーは低めです。

きび砂糖
サトウキビの搾り汁からゴミやかすを取り除いた後、黒砂糖よりも多く精製し煮詰めると「きび砂糖」に。より多く精製されているので、黒砂糖よりも白く、黒砂糖ほど独特な香りや味は少なくなります。ただ、上白糖ほどには精製されていないので、多少のミネラルなどの不純物は残っています。このため、きび砂糖はサトウキビ本来の風味を味わうことできますが、サトウキビの苦みやアクは取り除かれています。

②黒砂糖の方がきび糖よりもカロリーは低い

・上白糖100gあたり384キロカロリー
・きび砂糖100gあたり396キロカロリー
・黒砂糖100gあたり354キロカロリー

黒糖の方に軍配があがりそうですが、風味にクセがないのはきび糖なので、お菓子によって使い分けをする必要があると思いました。

Re:muffinでは、北海道の甜菜(砂糖大根)の根から作られた甘味料、てんさい糖を主ににお菓子つくりに使用していますので、てんさい糖にも触れたいと思います。

てんさい糖
てんさい糖の原料となる甜菜(てんさい)(サトウダイコン・ビート)は、北海道で栽培されています。3月中旬に種をまき、10〜11月頃に収穫したものが翌年の3月頃まで工場で製糖されます。
マクロビオティックでは、暑いところで育った物は体を冷やしやすく、寒いところで育った物は体を温めやすいという見解をします。寒さに強い甜菜は寒冷地で栽培されるため、熱帯で栽培されるサトウキビから作られる白砂糖に比べ、てんさい糖は身体を温める作用があると考えられています。

身体を温める効果がある
未精製なものは、ミネラルなどの栄養が残っている
腸内環境を整える天然のオリゴ糖が含まれている
血糖値の上昇が緩やか(てんさい糖のGI値65に対して上白糖はGI値109)
日本では遺伝子組み換えされた甜菜の商用栽培が認められていないので、日本産の甜菜が原料であれば遺伝子組み換えについては安全
てんさい糖商品には白色、茶色のものがありますが、もともと、砂糖大根は白いもので、精製工程を経て色が付いてくるため、一般的に茶色のてんさい糖は、白色のてんさい糖に比べミネラル、オリゴ糖(ラフィノース)が少ないものになります。

白か?黒か?砂糖はこんな風に見分けをつけて購入していたものの、
色々調べたら、黒だからといっていいわけではないことに気づきます。

そして何よりも、女性はホルモンの影響で甘いものをどうしても食べたくなるものなので、砂糖が体に及ぼす影響をよく知って、最低限の量と回数にとどめるのが賢い選択かと思います。
摂りすぎず、ストレスにならないように、砂糖も選んでいくことが大事です。

おまけ
からだにやさしいお菓子つくりは、てんさい糖・きび糖(外国産のものは要注意!)・メープルシュガー・黒糖のパウダー状のものが溶けやすく、国産のものがおすすめです。また、低GI甘味料のココナッツシュガーは色が濃く、コクがあるため、ココアやコーヒーを使ったお菓子に向きます。

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