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好きなまちに対して自分ができること [リノベーションスクール@浜松体験記]

第9回リノベーションスクール@浜松の体験記です。
今後の自分含め浜松というまちをつくっていく人たちやこれから参加する方の参考になればと思います!
※自分の考えをまとめるのが昔から苦手で超超超長くて拙い文章ですが最後までお読み頂ければ幸いです。


1.リノベーションスクール@浜松とは

浜松市が主催のリノベーションまちづくりin浜松市という、市役所の佐々木さんが中心となり2014年から行われている官民共同のプロジェクトの一環。
簡潔に言ってしまえば、近年流行りである遊休不動産のリノベーションを用い、エリアを再生、変えていくまちづくりの手法を実践型で学ぶ場です。
既に多数の実績があり、「え、これもリノベーションまちづくりからだったの!?」みたいなことが最近よくあります。
詳しくはリノベーションまちづくりin浜松市を見て頂いた方がわかりやすいです。



2.自己紹介&参加時の状況

自己紹介
・名前 柿澤 光(かっきー)
・年齢 22歳
・出身地 浜松市
・所属 福島県内の大学
・趣味や興味 サッカー, DIY, 器・台所道具集め, 日本酒・ビール, 古家具, インテリアや建築デザイン, イカしてる店巡り, etc…

参加前や参加時の状況
(長くなってしまいますが参加する経緯を説明するためにも書かせてください!)
2021/4月
 この頃まで就活ほとんどと言っていいほどやってませんでした。
2021/5月 さすがにやばいと思って本格的に始めたが、全然やり方分からない、自己分析もろくにできていない状態で自分に思い込ませて普遍的なことを話しても内定が出るはずもなく病んでいく。
2021/6月 焦りはあるがやる気が出ない。今思えば軽く鬱だったのかも?
(コロナ渦も相まって人と会いたいのに会えない、大学がある地域が地理的に閉鎖的だったのも正直キツかった。)
2021/7月 日常生活さえやる気が起きずご飯を抜かしたり、1日何もできない自分を責めさらに負のスパイラルに陥る
2021/8月 
このままでは壊れると思い、生活の面は親に頼るため、実家に帰って就活に専念する。
2021/9月 2社東京のIT企業になんとか内定するも全てにおいて無気力な状態が続く。(内定がゴールになっていたので今思えば当たり前。)
このままで将来幸せになれるだろうかというモヤモヤと休学の決定打となる出来事が起こる!
2021/10月 
進路再考のため大学4年次休学
2021/11月 リノベーションスクール参加


3.参加した経緯

いくつかの理由があります。

  • 休学し進路再考のために何かしたかった

  • まちづくりに興味が出て、プロジェクト自体が気になった

  • 浜松が好きで将来帰ってきて何かしたい思いが前からあった

  • 人生において生き方のヒントになりそうなことを掴みたかった

こんな感じでざっくりしていました。 休学をして何しようと考えたときに、今一番興味ある事、心惹かれる事にチャレンジして視野を広げてみようと思い「まちづくり」だなと思ったんです。

なぜ「まちづくり」なのか?
浜松が昔から好きで、けど、働きたい企業、遊びたい場など、なにもない、他県の友人を連れてきても紹介する場所がない…みたいなことを周りの人も自分の中でも感じていました。 
だったら、「地元の人は帰ってきたくなるような、地元じゃない人も何度も訪れたい・住みたいような魅力的な文化や人、モノゴトがある街を自分で作れば良いのでは?」と考え始めたからです。
ただ、何から始めたらいいのだろうと……
そんな時、休学するちょっと前くらいかな?以前まちづくりトークの視聴申込をした人宛に市役所の方から「リノベーションスクールに参加しませんか?」というお電話を頂いたのを思い出して、そこから「まちづくり」に興味が湧き始め、どう自分は関わっていくか考えるキッカケを作り明確にしていこうと思い参加する事を決意しました。
そして、申込フォームに浜松に対しての自分なりの熱い想いを綴り期限ギリギリのところで提出しました(笑)
後に佐々木さんに聞いた話で、「本来ならば事業を行うことが前提である人向けのスクールであるので現役大学生を参加させるか迷ったが、熱い想いをぶつけてくれたので通した」という話を聞いて、ちゃんと見てくださっていて少しグっと来てしまいました。
もしこれからリノスクに参加される方は志望動機に熱い想いをぶつけてください!!!!


4.リノベーションスクールの3日間

さて、前置きが長くなりすぎてここまで読むのに疲れた方もいると思うのですが、ここからが体験記です。すみません…!!!

今年は11/13,20,21の3日間でした。
初日から1週間空くので実質1週間強くらいの日程でした。
1日ごと振り返っていきたいと思います。

・11/13(1日目) 9:00~21:00
開校式、リノスクの概要、オープニングアクト(中谷さん)、ライブアクト(大端さんヤマエリさん日内地さん)、物件・エリア視察、ユニットワーク、ショートプレゼン

オープニングでは書籍でエリアリノベーションの予習したこと、そこから膨らむ夢を浮かべながら、まさにこれこれ。と1人勝手に共感しながらワクワクしていました(笑)
その後、(まちなか)A,B,C,(天竜)Dのユニットにわかれ、それぞれユニットワークを始めました。
自分はunitAでユニットマスターは大端さん中屋さんのお二方、メンバーは年齢も分野も全然違う、ちょっと変わったユニットでした。
最初は緊張しながらも自己紹介。そして、対象物件・周辺エリアへ。
今回のまちなかの全物件とも3~4階建の縦長という特徴がありました。
その中でも老朽化や構造が一番複雑な物件(オーナー様悪気はないんです。すみません!)だったと思います。
中を見ても、この物件をどうしていくかというイメージが自分の中では全然湧かず、会場に戻ってからの話し合いでメンバーそれぞれアイデアがあったのと、一番若僧だったので気後れしていました。
しかし、実際にやるかやらないかは別として、それぞれやってみたい事はある?という感じの質問の時に自分は「八百屋や器、古家具をやってみたい」と答えたら、思いの外良い反応をしてくださって、こんな感じでもいいのかと単純な自分は何か少し気持ちが楽になりました。
最初はそんな感じでいいと思いますし、そもそも「自分がやりたいことをやる」「自分ゴト溢れるまちにする」という前提がリノスクでは大事にされているので気楽に参加してみたらいいと思います。(その代わり実際にやることになったら責任を持つという当たり前はあります)
そんな感じで、みんなやりたいことを事業アイデアとして出し合い、それをどう組み合わせるか、誰がやるか、本当にやるのかなど、どんどん肥大化し、これまとまるのかなあ?なんて思いながら「夢と算盤」の「夢」部分を出し合った初日でした。

・11/14~19
初日から1週間空くので、その間、それぞれがやりたいことのブラッシュアップ、何度かzoomや大端さんが管理人を勤めているみかわや|コトバコにお邪魔して話し合いをしたり、再度エリア探索をしていました。
エリア探索や周辺聞き込みはめちゃくちゃ大事だなと感じました。
というのも、こちらはそのエリアを知らない人がほとんどであり、いきなりそこで自分たちだけのやりたいを出しすぎても、それが受け入れられない、そのエリアの歴史や事情に合わなかったりとエリアの再生どころか分断を生みかねません。
それにこんなものがあったんだなど、その地域の人にしか分からないモノ・コトがたくさん見つかると思います。
こんなにも考え続けるのが久しぶり、いや、初めてすぎて頭はパンク寸前だけど好きな事、興味ある事に対しては自分ってこんなにも熱中できるんだという気付きを得ました。

・11/20(2日目) 9:00~23:00
ライブアクト(鳥居大資さん鳥居良光さん中屋さん)、ユニットワーク、ショートプレゼン

3日間というスケジュールはなかなかタイトでこの日の翌日にはもう公開プレゼンという。午前はまだまだ纏まり切っていない事業アイデアをなんとか、うまい具合にメンバー全員が関わるようなカタチでまとまり、午後は「夢と算盤」の「算盤」部分の簡単な収支計画とプレゼン資料を作成しました。
いくら好きな事だから収益はそんないらないと思ったとしても、持続可能な事業でないと意味がないので、そこは始める前にしっかりと考える。
ショートプレゼン後のフィードバックを基に、また、みかわやにお邪魔して夜まで話し合いをし、公開プレゼンに備えました。
さすがにこの時はみんな疲れ切っていましたね。
unitCもあの時はお疲れ様でした。

・11/21(3日目)
ユニットワーク、公開プレゼン、クロージングアクト(中根さん)、閉校式

いよいよオーナー様、市長、一般の方がいらっしゃる公開プレゼンの日。
リノスク初日には、まさか自分も発表するなんて思っておらず、自分の担当の部分のストーリーや事業内容をプレゼンすると決まってからは緊張しすぎて落ち着けませんでした。
初めての経験で当たり前ですが練習通りにはいかず、思っている事を伝えきれない、時間オーバーしてしまい、メンバーに助けて頂きなんとか無事終わりましたが、プレゼンに関しては反省です。
けれど、貴重な経験がたくさんでき、知見も広がり、よい学びになったと思います。
閉校後、参加者、ユニットマスター皆さんで話す機会があり、お互いにまだ知らない部分を知ったり、感想を言い合ったり、新たな情報を与えてくれたり、これからも関わっていきたいと思える方たちばかりで、これからもどうぞよろしくお願い致します。

unitA閉校式後


5.自分の提案

自分は八百屋+器+古家具を提案しました。
(最終的には今のところ八百屋only)
なぜ八百屋なのか?
正直言ってしまえば、そこに誰かの心を救うようなコミュニティができればなんでも良かったんです。
しかし、下記の理由から八百屋にしました。
・自分の心を救ってくれたのが八百屋だったから。
Sendoyaさんやミコト屋さんのような何か今時風なカッケー八百屋あるじゃんと福島にいる時に知ったから。
・食というコンテンツは毎日欠かせないモノで強いと感じたから。

福島で1人暮らしをしている頃、おじいちゃんおばあちゃんが経営している八百屋によく行っていました。
コロナ渦+就活中で出かけるところなんて日用品や食材の買い出しのみで、病んでいた時期に、そこに買い物しに行き少し世間話する、それが唯一の楽しみであり、心が救われる出来事でした。
小規模の小売というお客さんと近いからこそ、スーパーやショッピングモールには無い、癒しや繋がり、対話そういったものに価値を感じました。
そして、やるなら見た目もやっていることも洗練された八百屋を目指したく、やるならベンチマークとしてSendoyaさんやミコト屋さん、あとはタネトさんwarmerwarmerさん坂ノ途中さん

6.得たモノ・気付き・学び

・自分ゴトとして考える
最初、自分はとりあえず、将来やりたいことや様々な生き方を知るヒントを得れば御の字という感じで参加していたが、他人任せにしない、やるなら自分からという風に気持ちが変化していきました。

・自分の心躍る事を見つめ直すことの大切さ
結局、自分って何がしたいんだっけ?というふうに何度も何度も考えました。自分にしかわからないものを考え続け明確にしていく作業ってなかなか大変。言われた事をやる方が楽だけど、それって自分が本当に楽しめている?もし、何かあったとき他人のせいにしない?
そんなことは絶対にしたくないから、何度もしたいことが変わってもいいから、その時の自分に問い続けることは大切だと思います。

・浜松にはまちを良くしたいと思う人がこんなにもいるということ
まちづくりをしたいと興味を持ち始めたときは、まだまだそう思っている人や、やっている人って少ないんだろうかと思っていた。けれど、調べたり、リノスクを通して見てみたらめちゃくちゃいた。
佐々木さんを始め、市役所の方・関係者の方々の努力の賜物だなと思いました。長い目で見たら、まだまだなのかもしれないけれど自分もその一端を担って、もっと増やしていきたい。極論、全員がそうなったら良い。

・チームで考えることの難しさ
やはり、人には人の価値観や考え、性格がある。
それをいきなり初対面で全てを晒け出して、やりたいこと言うのって結構勇気が欲しかったり、ムズカシイ。
だからと言って、自分の意見を言えなかったりするとモヤモヤしたり。
自分たちのユニットは割とうまくみんなのやりたい事がバランスよく纏った気がするけど、最初はやっぱりみんな言いたい事思い切って言えずモヤモヤしている感じがした。
でも、1人で全部はできないだろうし、1人でやりたいなら、不動産屋で物件見つけてさっさとやっちゃった方が楽だし早いから、そういったムズカシさも楽しめると面白いかもしれません!

7.その後の自分・これからの目標

スクール後もまだまだ対象物件の事業化についてユニットメンバーやユニットマスターで話し合ったり長いお付き合いをさせて頂くことになりそうです。出会う方々みなさん、良い意味でお節介でこの1〜2ヶ月で様々なご縁を頂き、まだまだ迷走中ですが楽しい生活を送らせてもらってます。

そして色々な目標ができました。欲張りですが許して!

・浜松に帰ってきたくなるようなまちづくりをする
・自分がまちをつくっているという当事者意識を与えるキッカケづくりをする
・5年後にユニットマスターとして戻ってきて、同世代の先頭に立ち、自分のまちに興味を持ってもらいたい
・ゆくゆくは、まちなかだけでなく地元エリアのリノベーションもしたい
・自分を大切にして、それから周りの人を幸せにする

8.そこに住むひとりひとりがまちをつくっている

一番伝えたいことです。
なにも無いと不満や嘆きばかりでなく、何があったら良いのか、楽しいのか、それこそ自分ゴトが溢れるように、自分がつくっていったら良いと思います。
事業のことやお金のこと、細かいところは、そこに長けてる人が助けてくれます。まずは、想いをぶつけることが重要だと思います。
そうしたら、みんなの幸せが溢れる素敵な街になると本気で思ってます!
来年も開催されると思いますので、興味ある方は是非エントリーを!

最後に

ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
見返してみると本当に拙い文章でお恥ずかしいですが、今の僕にはこれが限界です(笑)文章書き続けて鍛えます!

そして、佐々木さん、中野さん、田代さん、熊平さんを始め、市役所、unitマスター、unitメンバー、関わってくださった皆様、このような機会を設けていただき本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。


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