心不全療養指導士 試験対策! 20問
もうすぐ心不全療養指導士の試験が控え、勉強にいそしんでおられる方も多いかと思います。そんなあなたに、直前の試験対策!
かなり昔の話ですが、私には3学会呼吸療法認定士の試験の際、友達に教えた予想ポイントが爆当たりし、あまり勉強していなかった友達も見事合格できたエピソードがあります。(その友達が優秀だっただけかもしれませんが・・・。)
今回も心不全療養指導士 認定試験ガイドブックを参考にして
心不全に関わる知識のまとめ、心不全療養指導士試験の予想問題を作成しました!
今回は、第4章の心不全の概念、診断、成因、検査の項目を参考に
虚血性心疾患、心筋症、心筋炎、高血圧、弁膜症などの部分から
一気に20問! ○×問題を作成してみました。
重要と思われる部分を独断と偏見で作成しましたのでご参考になさってください。(笑)
それではさっそく行ってみましょう!
問題①~⑤
文章を読み、〇か✖を選びなさい。
虚血性心疾患
①心筋虚血は収縮障害と拡張障害の双方をきたして心不全を増悪する一方で、心不全は心筋虚血を増強することで悪循環を形成する。
1.〇 2.✖
➁安定狭心症とは粥状プラークの破綻による血栓形成によって冠動脈の内腔が狭窄することで生じる。
1.〇 2.✖
③二重積である「血圧」と「心拍出量」の上昇は心筋の酸素需要量を増加させる。
1.〇 2.✖
④急性冠症候群は、STが上昇している場合、ST上昇性心筋梗塞と診断され、STが上昇していない場合、心筋バイオマーカーの上昇の有無により非ST上昇型心筋梗塞と安定狭心症に分類される。
1.〇 2.✖
⑤拡張型心筋症は左室のびまん性収縮障害、左室内腔の拡張障害を中心とした心不全の原因の一つである。
1.〇 2.✖
①~⑤の答え
虚血性心疾患
①心筋虚血は収縮障害と拡張障害の双方をきたして心不全を増悪する一方で、心不全は心筋虚血を増強することで悪循環を形成する。
答え1.〇
解説:虚血性心疾患と心不全は悪循環の関係になります。初発の心不全で壁運動が低下している場合、冠動脈造影を施行するのはこのことによります。
➁安定狭心症とは粥状プラーク破綻による血栓形成によって冠動脈の内腔が狭窄することで生じる。
答え:2.✖
解説:安定狭心症とは粥状プラーク破綻による急激な血栓形成によって冠動脈の内腔が狭窄することで生じる訳ではなく、正しくは「安定狭心症は粥状動脈硬化によって冠動脈の内腔が狭窄することで生じる。」粥状プラークの破綻で急激な血栓形成がされるのは急性冠症候群です。
③二重積である血圧と心拍出量の上昇は心筋の酸素需要量を増加させる。
答え:2.✖
解説:二重積とは、「血圧」と「心拍数」の積(掛け算)のことで、二重積の上昇は、「心筋の酸素需要量」が増加することを意味します。
④急性冠症候群は、STが上昇している場合、ST上昇性心筋梗塞と診断され、STが上昇していない場合、心筋バイオマーカーの上昇の有無により非ST上昇型心筋梗塞と安定狭心症に分類される。
答え:2.✖
解説:急性冠症候群は、STが上昇している際はST上昇性心筋梗塞と診断され、STが上昇していない場合、心筋バイオマーカーの上昇の有無により非ST上昇型心筋梗塞と安定狭心症に分類される。ではなく、正しくは不安定狭心症です。
STが上昇していない場合は、トロポニンなどの心筋バイオマーカーが上昇していれば非ST上昇型心筋梗塞であり、していなければ不安定狭心症となります。
⑤拡張型心筋症は左室のびまん性収縮障害、左室内腔の拡張障害を中心とした心不全の原因の一つである。
答え:2.✖
拡張型心筋症は、「拡張」という言葉がつきますが左室のびまん性収縮障害、左室内腔の拡張を特徴とする症候群で、左室駆出率(LVEF)の低下した心不全の原因の一つです。左室が拡張しにくいのではなく、拡張していってしまい、収縮の能力が落ちてしまう病態です。(拡張障害を合併することもあります。)
お知らせ
私たちのクラウドファンディングは7月12日をもってsuccessしました。
80名を超える多くの方々からのご支援を頂き、70万円以上の支援が集まりました。ここまで応援くださった皆様、本当にありがとうございました。
まだ何者でもない私たちのプロジェクトに少しでも共感を頂き、具体的な支援をくださり、心から感謝しております。皆様のご支援で自分たちの描きたい未来が日を追うごとに形になっていく様子を見ることができ、心から感謝を申し上げます。皆様のご支援と期待
を背負い、このプロジェクトを通して「生きがい」を取り戻した人々の笑顔が多く生まれますよう、よりいっそう努力してまいります!
問題⑥~⑩
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